花葬 「もう、、二週間になるな、、。」 サクラが突然姿を消した。 原因がわからない手がかりも無いただサクラが消えた事実のみ突き刺さる サスケは木の葉のはずれの村に来ていた。 「サクラはちゃんと見つかるからお前たちは修行でもしてろ。」 それが、カカシの言葉だった。 もちろんナルトとサスケはサクラ捜索隊に志願したが願いは叶わなかった。 ナルトとサスケは単独で行動を始めたのだった。 サスケは最近とある村の噂話を耳にして訪れていた。 少し前から、夜になると女の泣き声が聞こえると、、、、 もしかしたらサクラに関係してるんじゃいか? そう思い、その村に訪れてみた。 村の雰囲気は普通で何か変わったものは無かった。 問題なのは、、 「夜になると風に乗ってくるのか、、祟りなのかわからんが村の者か怯えておる。」 町長の話ではこうだった。 「ただ声が聞こえる、。どこから来るのかはわかっておるが皆怖がってのう、、、」 「どこから聞こえるんだ?」 町長は指を刺した。 「ホレお前さんにも見えるじゃろ?村の外れにあるあの高い塔、、、。」 「あそこなのか?」 「そこから聞こえるのは確かじゃ、、一人、若者が確かめに行ったきり戻ってこなかった。」 サスケは遠くにある塔を見つめていた。 かなり高い、、小さなビルといった表現が当てはまるぐらいほっそりしていて、 最上階に大きな窓がある。 部屋は、どうやら最上階しかなさそうだった。 「いくのか?」 「ああ」 「帰ってこれなくなるかも知れんぞ?」 「確かめたいことがあるんだ。」 サスケの真剣な眼差しに町長は何もいえなくなった。 「そうか、、今はまだ夜まで時間があるその間ワシの家でゆっくりしていくのが良いだろう。」 「、、ありがとうございます。」 サスケは夕食もご馳走になった。 少し休んだ後のことだった、、 どこからともなく、声が聞こえてくる、、、 「始まったか、、、」 「この声はどのくらい続くんだ?」 「深夜まで続く、、」 「そうか、、じゃあ行ってくる、、」 サスケは村を後にして声のする塔へと向かっていった。 距離はあったがサスケの脚ではいとも簡単についてしまう。 「ここか、、、」 どうやら最上階から声がする。 サスケは扉を開いて階段を上っていった。 気配を消して最上階の扉を開けようとする。 声が大きい、、やはり最上階で間違いなかった。 思い切って扉をあけてみると、、 小部屋だった。 ソコには綺麗な花がたくさん散りばめてあって、、 中央奥、、、には、、 「、、!!、、」 色とりどりの花に埋もれて水晶漬にされている少女がいた。 目を瞑って手は前で祈る姿勢で立っていた。 その少女は紛れも泣なく、、 「サクラ、、」 氷漬ではない火遁の術では解けない 水晶なのだ。どうとくのか?しかし何故こんなことに? それに声だって、、する。どういう事になっているのか? サクラの首に何か掛かっていた。 ペンダント、、サクラはこんなものしていない光っている。 もしかしたら、、これか、、、?声の正体は、、、 それより、こうなっているということは他人の仕業だろうその人物らしき者がいない。 「畜生、、どうなってるんだよこれ!!」 術を解きたい解けない高等忍術だ。 下忍のサスケにはまだ無理な術。 「誰かいるのか?」 扉を開けた人物がいた。 「サスケ、、、」 その人物はサスケのことを知っていた。 「イタチ、、、。」 その人物は 「なんで、、」 兄のうちはイタチだった。 「少し前に、、倒れていた。」 「どこでだ!!」 「ここのすぐ近く。」 サスケの問いにイタチは黙々と答えていく。 サスケは以外に冷静だった。すぐイタチにはむかっていくのではないかと思われていたが、、 「何でこんなことしたんだ。」 「お花畑、、」 「、、は、、」 イタチは一呼吸おいてゆっくりしゃべった。 「お花畑で倒れていた。その少女が花と合いすぎてまるで花そのものに見えた。綺麗だろう。」 「そんなことはどうでもいい!!サクラを返せ!!」 「ほう、、サクラというのかこの少女、、まさしく春を象徴する名だな、、」 イタチは水晶に近づいてサクラの口の部分と同じ場所に己の唇を重ねた。 「おい!!サクラにかけた術を解け!!」 「何故だ?せっかくいい出来なのに、、サクラはコレで永遠の春の少女になれるのに、、」 「サクラはこんなこと望んでない!!」 「何故わかる、、」 サスケはハッキリとこういった。 「サクラは、、、俺のことが好きなんだ、、、また俺も、、、、、。」 正直に言った。 嘘を言ってもイタチには通用しないだろう。 「なるほど、、、」 反論すると思ったが、あっさりイタチは納得した。 「残念だな、、俺のこの少女のこと気に入ったのに、、」 悔しそうな顔は見せないむしろイタチはどこか楽しそうだ。 「わかったなら、、早くとけ!!」 「いいだろう、、、ただし、、、」 「ただし、、、」 「お前の言っていた事本当かどうか確かめてもらう、、、。」 「それに、、、」 「何だよ、、、。」 「俺もあきらめたわけじゃない、、。」 「!!」 そういってイタチは見たこと無い印を結ぶ サクラに纏わり付いていた水晶がひび割れを初め崩れ落ちていく、、 完全に割れてサクラは水晶から開放された。 立ったまま気を失って前から倒れる。 「サクラ!!」 倒れる寸前サスケはサクラを受け止た。 呼吸は正常眠っているだけ。 気づくとイタチは消えていた。 サスケはいったんサクラをつれて村に帰ることにした。 町長の家でサクラを寝かせてもらってすべてを話した。 「そうでしたか、、。」 「あの、、ひとつ聞きたいことがあるんですけど。」 「なんだい?」 「様子を見にいったって言う人は、、」 「たしか、、赤い瞳に黒髪の長髪の男じゃったな、」 「そうですか、、」 多分イタチのことを指してる サスケは妙に納得した。 次の日、サスケはサクラをつれて木の葉の里に帰っていった。 「サスケ君、、。」 「なんだ、、」 「ありがとね。」 「何だきゅうに突然、、。」 「助けてくれてありがとう、、。」 サクラの顔は真っ赤だった。 サスケもつられて舞ったになある。 「あ、、ああ」 「ねえ、、サスケ君、、大好き、、」 「、、、、さっさと帰るぞ!!」 「うん!!」 いくら、意識が無いところでいった事とはいえ “「サクラは、、、俺のことが好きなんだ、、、また俺も、、、、、。」” こんなこと、、もういえない自分でも凄い事を言ったもんだと呆れる。 あの時は仕方なかったのだが、、 イタチがすぐ姿を消したのは気になるが、、 「サスケ君!!」 サクラが無事なのでよしとする。 「はいはい。」 「なるほど、、サスケのいっていたことは本当だったんだな、、だからってそう簡単に諦めるつもりは無い。」 木の影に一人イタチが二人を見ていた。 ほほえましい風景だが、、、 「俺は、、本気だよ?サスケ、、」 にやっと笑う 「あの少女を永遠の少女にしたいんでね、、。」 ---------------END--------------- 姫川夏海さんのリクイタチ→サクラ←サスケ サクラの出番が少なくてごめんなさい しかもまた、、続きがありそうな終わり方してすみません これはこれで終りです。ほとんどの作品がそうです(痛) しかも、リクに沿ってるかかなり際どい イタチ→サクラ←サスケなのか? すみません |
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