夜空




サクラはイタチと高原のリゾート地へ来ていた。
そもそも何故こんなことになってしまったのかはわからない。


気がついたらイタチとともに旅をしている自分が居たのだ。



さびしくはなかった。
イタチは優しいし、いろんなところへ行くのは悪くない。


それに思い出そうとしても、頭が痛くなるだけなのでやめている。
イタチも、
「無理しないほうがいい。」
と心配されているので、時期に思い出すだろうと気楽な考えでいた。




今サクラたちが来ているのは、夜星空が綺麗なリゾート地だった。



「いつも険しい道のりだから」とイタチがつれてきてくれたのだった。


昼もアウトドアで楽しめるものがいっぱいだった。
サクラは子供のようにはしゃいで楽しんだ。






だが、途中であいにくの雨になりひとまず泊まるところを探すことにした。



リゾートだけに、洋風のつくりが多かった。
イタチはすぐに、オーナーと交渉してとまるところを見つけてくれた。



「サクラ、風邪ひくといけないから先に入れ。」




見つけたのはペンションだ。
バスつきでトイレと共同だから変わりばんこだ。

サクラももたもたしてイタチの体が冷えてしまうから素直に従った。






「イタチさん上がったよ。」
「ああ。」


サクラはすぐにイタチと変わった。


















暫くしてイタチが出てきた。

「・・・・」
「なんだ?サクラ?」
「な・・・・なんでもない・・・」


イタチの風貌はとても綺麗だった。
時に女と間違われるぐらいだったので、一瞬サクラはドキッとした。




「雨が酷いな・・・・」
「そうですね。」


「何でいきなり敬語になってるんだよ。」
「あ・・」



サクラの隣にイタチは移動した。
「もしかして、俺にドキッとしたの?」
「!!」



まさにお見通しだった。




「少し試してみる?」
「え?」




あまりの展開の速さにサクラはついていけなかった。



ベットの上にサクラ
サクラの上にイタチ

もしかしてな展開





「怖がらなくていい。」
「・・・・・・」


サクラは顔が真っ赤になり極限状態だった。


緊張で体が動かない。


その隙にイタチはサクラにキスをする。




キスをするのは初めてだった。
「ふう・・・・ん・・・」


舌が入ってくる。
甘い感覚にサクラは幻惑に囚われる。



だんだん手がエスカレートしてくる。


イタチの手がサクラの太ももをそっとなでる。



「あ・・・・」


か細い声が響いた。


その手は上に行き未発達の体へと移動する。


されるがままにサクラはビクンビクンと反応する。
「サクラ・・・怖がらないで。」



サクラは震えて声出ない状態だった。
瞳は涙で今にもあふれ出しそうだった。
目がイヤと叫んでいるようだった。


しかし、愛撫は続く



「ふ・・・・ふえ・・・」


いろんなところに唇が触れる。
触れられたところがくすぐったくて、もどかしておかしくなりそう。


イタチはサクラの反応が面白くていろんなところを舌でなぞった。

「サクラは感度がいいね。」
「ん・・・・ぁあ・・。」


イタチの愛撫は長いこと続いた。

























「今日はこのくらいにしておこうか。」
「はぁ・・・・はあ・・・」


イタチはサクラの様子を見ていったん引いた。
これできっと最後まで行ったらサクラはきっと傷つくだけだろう。


緊張で動けなく、されるがままだ。
サクラもきっと合意ではない。



暫くしてサクラの息の整ってきた。


サクラは恥ずかしそうにイタチに言葉を上げた。


「・・・ごめんね。イタチさん。」

「何で君が謝るんだい?」
「なんとなく・・・」
「そうか・・・・」



イタチはカーテンを開けた。


「サクラ・・・見てごらん雨がやんで星が出てる。」
「え・・・ほんとだ。」
サクラはイタチの元へ駆け寄り窓から星を眺めた。

「流れ星流れないかなあ〜。」
「それは確立が低いなあ。」
「イタチさんの意地悪・・」
「・・・ごめんごめん。」



あまり星を見る機会がなかったから二人は天の川のような幾つもの星を暫く眺めていた。









「ねえ、イタチさん。」
「なんだいサクラ?」


それは寝る少し前のことだった。
サクラは寝る前に面白いことを言ったのである。


「私ね、最近同じ夢をよく見るの。」
「夢?」

「そう!」
サクラは笑顔でイタチに語り始めた。

「夢ではね、私はどこかの町の住人でね。イタチさんとは敵同士だったんだ。」
「・・・・・・・」
「おかしな夢でしょ!!」
無邪気に言うサクラにイタチは少し戸惑いを隠せなかった。

「イタチさん?」
黙るイタチにサクラは少し不安になる。


「・・・はは・・・サクラの夢は傑作だな。」
「でしょ?」

少し時間が経ってイタチは笑い始めた。
「今日は少し遊んで疲れたろう。もう休め。」
「うん。おやすみなさいイタチさん。」
「ああ・・・お休みサクラ。」








イタチは夜中に目が覚めた。
隣ではサクラはすやすやと寝息を立てている。


「・・・・・・」

「んん・・」


頬をなでると少し反応した。


「全く君には驚かされる。」






「君が見た夢は真実なんだよってったらどうするかな?」


そう、イタチはサクラの記憶を消して木の葉から連れ去ってきたのだった。

「君の精神力には少々てこずったからね。これは思い出すのも近いかもしれない。」

そんな事知る由もなくサクラは可愛く寝顔をイタチに向けた。

「お休み。サクラ・・・全てを思い出しても君は俺のもの・・・」




真夜中・・・ただただ、星だけが真実を知る。

知らないのは無邪気に眠る少女のみ・・・・・








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雅美様のリクエスト
イタチと共に旅をしているサクラで、多少のHあり

頭の中にすっかり鬼鮫のことを忘れてました。
鬼鮫を入れたほうが良かったでしょうか?
もしそうでしたらすみません。

毎度の事ながら、キリリクは緊張します。

私の話は(特にキリリク)は続きを連想させるような中途半端な話が多くて・・・
これもまたやってしまったって感じです。

すみません・・・許してください。
に・・・逃げます。
こんなものでよろしかったら、貰ってやってください。



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