無垢なる感情  中編








僕に触れているのはだれ?
ロックオン?・・・いや、違う。
彼の手じゃない。

誰なんだ・・・・?

でも、誰でもいい・・気持ちいい。











首や鎖骨辺りがくすぐったい。
意識が朦朧としていて、何がなんだか分からない。

アレルヤは流されるがまま、瞼を瞑った。
そうすると完全に意識はなくなり、椅子から落ちてしまった。



「・・・ロックオン・ストラトス。早とちりが仇となったな。」


ティエリアはアレルヤの体を、支えて起き上がると彼をベッドに休ませた。
いや、ベッドの上に横にさせた。
安らかに眠るアレルヤの横に、ティエリアが座る。

「・・・アレルヤ・・・。」


頬を撫でて、肌の感触を楽しむ。
自分とは違う肌の色。エキゾチックでしっとりとしていた。

「君が悪い。君がなにも知らなすぎるから、無垢すぎるのは罪だ。」



「う・・・。」


ティエリアの刺激に、アレルヤは声を上げる。
一瞬気が付いたか?とおもったが、薬の効果は結構聞いたみたいだった。
ぐっすり眠っている。
正直言って、寝ている相手を襲うのは本当は趣味ではないが、
ココまでしないと、アレルヤは気付かない。

アレルヤを狙っている輩は多い。
ロックオンもそうだが、年下の刹那でさえ注意が必要だ。

遅れを取ることは許されないのだ。


アレルヤの黒いシャツを捲り上げた。
引き締まった綺麗な体が一望できる。
首のところまで上げると、胸の飾りをつねった。

「・・・〜〜!!」

なにかしら反応が返ってくる。
それがティエリアには楽しいようで、強く刺激した。


「つ・・・」

「もう、気が付いたのか?」

「ティ・・エリア?」

「そうだ・・・。まだ寝ていろ。」

「大丈夫だよ・・ひゃ!!」


ティエリアはその間に、ベルトを緩めてブーツとズボンを脱がせていた。

「ティエリア・・・?」

「俺は好きだと言ったハズだ。」

「僕も・・好きだよ?」

「俺の好きとお前の好きは違うと言ったハズだ。」

「・・わからない・よ・・!!」

「分からないでいい・・・」


ティアエリアは、半勃になっているアレルヤ自身を擦った。

「・・!!!・・ティ・、ティエリア?!」

「俺は・・こういう意味で好きだ。」

「・・あ・・ん・・・!!」


アレルヤには分からなかった。
アレルヤもティエリアが好きだ。それでいいじゃないか?
しかし、ティエリアはアレルヤの好きと彼のスキが違うという。
”好き”なんて種類があるのか?

”好き”は”スキ”で一緒じゃないの?



「気持ちいいだろう?」

「は・・あぁ・・ん!!」

「俺はお前のことが好きだ。そして、お前も俺が好き。」

「うん・・そう、だよ。」

「だから、こういう事をするのは許される。」

「え・・?」

「今はわからなくていい。ゆっくり教えてやる。」

「はぁ・・はぁ・・あん!!」


ティエリアはアレルヤのものを口に含んで、舌で刺激をする。
そうすればなお一層アレルヤの反応が過敏になった。
短くなる艶が含まれた声。

「あ・・ん・・あぁ、あ!」

「ティ・・・ア・・駄目・・」

「いい、口に出せばいい・・。」

「そん・・な・・あ、駄目!!・・・・!!」



薬の効果がまだ残っていたのか、アレルヤは達したと同時にまた意識を手放した。



「・・・まぁいい。アレルヤ。」

アレルヤからの返事はない。


「これを見たら、ロックオン貴方はどんな顔をするでしょうね?」

ティエリアは不適に笑って、またアレルヤの首に顔を落とした。









くすぐったい。気持ちい。
気持ちいい。くすぐったい。

大丈夫、僕ティエリアの事好きだよ。
え?ロックオン・・やだなみんなスキだって。
勿論刹那の事もね。

・・・あれ?ティエリアどうして泣いてるの?











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