初めて感じた違和感






気分転換をしようとして、自室を出たらロックオンとフェルトがいた。
二人の雰囲気はまるで、男女のソレのような感じで急に居た堪れなくなった。

見れば、ロックオンはフェルトの肩を抱いていた。
大切に包み込むようにその顔は優しかった。



「し・・・失礼!!」



かぁっと体が一気に赤くなった。
ビックリしたというのが本音だった。


遠くで、ロックオンの誤解だという声が聞こえたが、そんなものは今は受け入れる事が出来そうにない。
生まれてこの方、慈悲だの愛だの、優しさというものに触れ合った事は一度もない。
だからそれを初めて目の当たりにして、アレルヤは混乱していた。


「あぁ、知らなかったよ。ハレルヤ、ロックオンとフェルトがあんな関係だったなんて・・。」

世間一般から見れば、年の差カップルというものだ。
別にアレルヤは年の差なんて関係ないとは思っている。
お互いが思いあう行為は、それだけで素晴らしいからだ。
だから、べつにCB内でそんな事が起こってもアレルヤは構わないと思っていたが、
実際はそうはいかなかった。

どう気をつかったらいいのかも分からなく、思わず部屋から飛び出した。


二人がいたところから、結構離れたところでアレルヤは立ち止まった。


どうも、さっきの場面を見てから自分の心はすがすがしくない。
嫌な感じがする。


「ハレルヤ、どうしたというのだろう?僕、胸のドキドキがとまらないよ。」


ロックオンは素敵な男性だと思う。
少なからず、アレルヤもロックオンにはほのかな好意を無自覚にも抱いていた。
誰にでも優しい気さくなロックオンだからアレルヤにも優しい。
でもさっきの雰囲気は、誰にでも平等というような感じではなかった。


そんな光景を思い出して、心がちくりと痛む。




「・・・・ハレルヤ、君は分かるのかい?この胸の痛みを・・。」


アレルヤの半身はさっきから黙ったままだ。
でもアレルヤの心の心境に少し感づいているのか、教えてはくれない。
お前が気付かなくてはいけないとこだとでも言うように・・。



「ねぇ、僕一体どうなるんだろう・・・」




浮かない顔をして、部屋に戻ろうとしたら、ロックオンが追いかけてきた。


「アレルヤ、お前誤解すすぎ。」

「え・・・?」

「俺は・・・・・・・・」






アレルヤの心の痛みが消えるまでもう少し。













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あれ?別ににょたじゃなくてもよかったのでは・・・・?
気分的にしたかっただけなんです。

アレルヤは生い立ちからして、愛情とか恋とかこういった感情は乏しいと思います。
愛を知らない19才!!なんて素敵!!
きっと初恋とかまだだと思います。
ソレがロックオンだったらいいな・・なんていうタダの願望がコレ

アレルヤは、ロックオンがスキだけど、気付いていなくて
フェルトとのツーショットを見て、初めて違和感を覚えて自覚してれればいいな!



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