真夜中の出来事。  
おまけの雲雀視点編





骸が任務から戻ってきたようだ。
いつもまっすぐ僕のところへ来る骸だったが、生憎僕も今日は部屋から出ていた。
骸は他の人間に僕の居場所を聞いてやってきた。

自称右腕だった男も、剣豪と言われた男も今は10年前の中学生の姿。
雷の守護者はまだ子供。
報告書に目を通すのは自然に僕になってしまう。


「雲雀君、探しましたよ。」

「悪かったね。探してたんでしょ?」

「それは仕方ないですよ。こうなってしまっては。」

骸も戻ってきてから事の状況を聞いたようだ。
次々とファミリーの人間が、10年前の姿に入れ替わっていることを・・・。
今でも入れ替わりせずにいるのは、骸と僕と笹川だけだ。


「これからどうするつもりです?」

「さぁね。とりあえず赤ん坊がどうするかじゃない?」

「おや、懐かしい。アルコバレーノまできているんですね。」


ちょっと会いたそうな顔を骸はした。

「クフフ。後で顔を見に行きましょう。雲雀君、僕はそろそろ休みますね。」

「ああ。そうだ、骸。夜僕の部屋に来てくれるかい?」

「何をいうかと思えば、そんな事言わなくても勝手に僕の部屋に入り込む君が何を今更・・。」

「ちょっと、それじゃ僕が不審者みたいじゃないか。」

「違うんですか?いつの間にか僕のベッドの中に入っているのは確かでしょう?」

「ふん。今日は君が僕の部屋に来るんだよ?いいね。」

「・・・・はいはい、分かりました。」


これではキリが無いと、骸の方が折れた。
だって仕方無いでしょ?
僕達一応恋人同士なんだし、こういったことだってあるさ大人なんだから。
骸が淡白すぎるんだよ!
少しは僕の事も考えてくれないと困るよ。


ま、別に今夜は楽しめそうだからいいけどね・・。










部屋に骸を呼び出しておいて僕は夜あえて部屋から出ていた。
今日はちょっとスリリングな事をやってみたくてね。

骸をヨワザワザ呼び出したのはそのため。

骸の部屋から僕の部屋に行く時、必ず通らなきゃいけない道がある。



カツカツとヒール音が聞こえた。
この足音は骸のだと直ぐにわかった。

あえて気配を消して隠れる。
骸はアジト内だったから警戒心が薄れているのか、僕の気配に気付かない。

そっと背後からよって口を塞いだ。

ビックリした骸はジタバタと暴れたが、僕だと分かると大人しくなった。

「ふ〜んん!!」

「シ・・!付いてきてよ。」

「んん〜ふ〜ふ〜ん!!」


口を塞いだまま、僕はあるところへ骸を連れ込んだ。
そう・・・昼間、沢田達がご飯を食べていたところで・・・。


「ちょ・・・ここは・・。」

「ダイニング・キッチンだけど何か?」

「大有りです!一体ここで何をしようというんです?」

自由になった骸は腕を組んで怒っていた。
勝手に呼び出しておいて、急に連れて来られた部屋がキッチンなのは骸も意味が分からないのだろう。


「別にいいじゃない。今日はここでしようと思ってね。」

「え・・・?!」

骸は一瞬で青い顔をした。
そうだよ骸。勘のいい君なら分かってくれるハズだよね?

「スリリングでいいと思わない?」

「思いません!・・・ってきゃぁ!!」


喚く骸を横にあるテーブルに押さえつけた。
腰を曲げて上から押さえつける。

いくら少し休んでいた骸でも完全に疲れは取れていなくて、
押さえつけるのは簡単だった。

「っていうか、冷静になってください。こんな所でしたくありません・・。」

「僕はいつだって冷静だよ。たまにはいいでしょ?」


こうなる事を分かっているのに、骸はいつも手袋もしっかりつけて僕の部屋にやってくる。
それはイヤガラセかい?
まぁ、その方が脱がしがいはあるけどね。

たまには僕が君に上げた、脱がせやすい・・・・じゃなくて浴衣でも着て欲しいよ。
僕見たこと無いんだけど、一体君いつ僕が上げた服着てるんだい?


ネクタイを解いて、そのまま彼女の腕に巻きつける。

「何・・するんですか?!」

「だってさっきから抵抗してるじゃない。」

「当たり前です!」

ジタバタ暴れていたけど直ぐにキスをすれば大人しくなった。
骸の口内を味わうのは久しぶりで、ちょっと加減ができなく終わりごろには彼女は酸欠状態だった。
その隙に、骸の服へと手をかける。

ジャケットを脱がして、シャツを捲り上げる。
相変わらず素晴らしい胸してるね、弾力も質感も最高だよ。
このまま下着の上からでもいいけど、やっぱり生で触りたい下着も取り払う。


「あ・・・ん・・・。」

「ワォ、なんだ。君もその気あるんじゃない。」

胸を刺激すれば、骸の口からは艶めいた声がもれる。

「ひ・・雲雀・・・ここ・・は・・いやです。」

「もう無理だよ。」


僕が止まらないもの。

深くスリットの入った所から手を忍ばせる。
君の服、すこしエロくない?僕以外にここに手を突っ込む奴ないよね?
スリットなんてなかったら、スカート破いてたよ。

邪魔な布は捲り上げて後ろを回す。
下着越しに割れ目をなぞれば、骸から嬉しい反応が返ってくる。


脚の感触を楽しんで、脚の間に顔を埋めた。


「な・・・何・・?」

「何って、舐めてあげようと思って。」

「そんな事しなくていいです!」

暗闇なのに、骸の顔が赤いのがわかった。
だって凄い体温が上がっている。明るい所で見たかったな。

「いいから君は感じてればいいんだよ。」

ポイっと骸のショーツを床に落とした。

「あ・・・いつの間に・・・!!・・・あ・・・あぁ・・・やん!!」

骸の静止の声も聞かずにやりたいようにする。
骸はこの行為嫌がるけど、僕は好きなんだよね。

なんか興奮するんだよね。
第三者から見ても淫らに見えるよ。
そう・・・第三者から見てもね。


「本当はもっと可愛がってあげたいんだけど、僕も久しぶりだから限界でね。我慢してね。」

「な・・あぁぁぁぁぁああああ!!!」


たまには獣になってみるかもいいかも知れないね。
中学生のお子様にはちょっとキツいかも知れないけど・・・。

「あ・・・はぁ・・!!やぁ・・!」

骸もさっきまで抵抗していたのに随分と大人しくなった。
涙目で僕を見ても逆効果なの分かってる?

それに君は気付いてる?
さっきからコッチに視線を送っている草食動物の存在を・・・。

「あぁぁぁ!!・・・ん!・・はぁ・・・や・・・。」


気づいて無いようだね。
僕の攻めを受け入れるのが精一杯って感じだね。
凄くそそるよ。


「はぁ・・・うぁ・・あん・・・!!」

「随分と今日は濡れてるじゃない。」


秘部からでた蜜を指で掬って、わざと骸にみせた。


「こんな所で・・・イヤ・・で・・・」

まだそんな事いっているのかい?
もう君、ノリノリではしたない声だしてるじゃない?
それにコッチの方が・・・

「興奮するでしょ?」

「ここは人が・・・!・・やん!」

「そんなの関係ないでしょ?」





「ひゃ・・ああ・・・。んん!!」


腰の動きを激しくすると、骸の反応も大きくなる。
さっきから草食動物達の顔が面白くてたまらない。

骸が喘ぐたびに、つばを飲んでいる音が聞こえる。
いいかい、君達?骸は僕のものなんだよ?



「はう・・・ん・・・。」

「骸・・・。」

「・・・ひば・・・り・・。」

「恭弥でしょ?」


いつも二人きりの時は名前を読んでくれるが、
さすがに今日は場所が場所なだけに名前を読んでくれない。

「言ってよ、いつもちゃんと言ってるでしょ?」



荒い息をしながら潤んだ瞳をする骸。
名前呼びを強制させれば、今度は簡単に”恭弥”と返って来た。

「そう・・イイコだね。」


「・・!!ああ!!・・や・・・やぁぁぁあああ!!」



再び僕は動き始めた。
骸は感じているのか、声がさっきより大きくなっている。

「いやぁ・・も・・やめ・・・。」

「イヤだね。久ぶり・・・なんだか、ら!」

一回大きく腰を突く。
今日は何度でも出来そうな気がするよ。

「ひう!!」

骸も可愛い反応を見せる事だしね。

「たっぷり可愛がってあげるよ・・・。」

「きょ・・・や・・。」



「骸・・・愛してるよ。」

「んぁぁぁ・・・!!」


体制を反転させて、うつ伏せにした。
これ以上草食動物達に可愛い骸を見せるわけにいかないからね。


「うう・・・ん!」



ここで骸を放したのは、骸が気絶しているのを知ったときだ。
流石に一晩中ここでするわけにもいかない。

幸い、テーブルはそこまで汚していない。
さっと手持ちのタオルで拭いた。

骸の脱ぎ捨てたものを拾うと、僕は骸を抱えて自室へ戻った。
続きは部屋に戻ってだよ、骸。



ここで草食動物を咬み殺してもよかったんだけど、骸が起きたら余計ややこしい事になるからね。
今夜は許してあげるよ。




















朝、早めに朝食を取ると、部屋からでた。
骸はまだ寝ている。
直ぐに帰ってくるから、大丈夫だろう。

草壁がいてくれるしね。


向かう先は、あの三人がいるところ。
ダイニングに目をやったが三人はいない。

なら考えれるのは、一つしかない。




案の定、三人ともトイレにいた。
昨日の僕の骸をオカズにしてるのはバレバレなんだよ。

咬み殺すよ。連れションなんてどんだけ子供なんだい?


でも、僕はしておかなくちゃいけない事があるんだ。
この三人には骸は女の子だんだと意識させる事が・・・・・


オカズにして抜いているあたり、もう自覚はしているけど
念のため、もう一押ししておこうと思ってね。


あそこであんな事するな!と沢田にベッタリな男は言うけど
別にどこでセックスしようと僕の勝手でしょ?

僕だってもう大人の男なんだ



「好きなときに好きな”女”とセックスしようと僕の勝手でしょ」


「「「・・・!!!!」」」


取り合えず、骸をオカズにするのは一回だけ許してあげる。
君たちはこれから僕の為に働いてもらうんだからね・・・。


10年前の僕が六道骸を手に入れる為に・・・・・。






部屋に戻ると骸は目を覚ましていた。


「ドコに行っていたんですか?恭弥君。」

「ちょっと野暮用。」

「ボンゴレ達のところですか?」

「まぁ、そんなもんかな?」

「?」


まぁいいさ。

全てが片付いて沢田達が10年前に戻ったらさぞかし見ものだろうね。

「恭弥君、何か嬉しい事でもあったんですか?」

「なんでだい?」

「すごく嬉しそうな顔をしています。若干黒いですねどね。」

「ひどいなぁ・・・。」


六道骸とは戦って、黒星を白星に変える事しか頭に考えてなかった僕が
こんなにも六道骸に戦闘以外で執着するようになったのは・・・


「沢田達に感謝しないとね。ちょうどあの頃だろ?僕達付き合いはじめたの・・」

「・・・!そういえば、そうですね。リング戦が終わって暫くたって君の態度が突然変わりました。」

ビックリしたんですよ僕、と君はいつものあの笑い方をした。
そう、男だと思っていた六道骸は女だった。

それを僕が知ったのは、沢田達の骸に対する態度からだった。


骸の言い方を借りれば、沢田達の骸に対する態度が変わったのだ。
それからなのだ、骸が女であることを知った。

彼女は術士だ。
姿、形を隠すなんて朝飯前。

ある事情でふと知ってしまった沢田が、骸を気遣うのにイライラしてたんだ。
そして僕が骸に白星を上げた日、骸は力を使い果たして姿が変わった。

あぁ・・そうかだから君は・・・・沢田にいつも庇われてたんだね。


姿を見ただけでは駄目なんだ。
女の子扱いされるのを見て、女としての顔をみて初めて自覚するんだよ。

僕はそういった事には全くの無知だったからね。




ココまでお膳立てしてあげたんだから、ちゃんと骸を手に入れてよね。



わかったかい?


10年前の僕?



全く、自分の事ながらここまでしないと恋愛に関しては全くの駄目人間だなんて思ってもみなかっよ。












---END---

やっぱり上手く纏まらない。
どうしたら綺麗に纏まるんだろうか?


雲雀さんは恋愛能力0ってのがちょっと萌える
っていうか面白いかもしれない。




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