僕は世界の傍観者







注意書き
アレルヤは人革にいたけど、ハレルヤにお持ち帰りされたよ。
ハレルヤがCBのキュリオスのパイロットしてます。
アレルヤは超兵機関の実験のせいで、不思議な力を授かりました。


現在アレルヤは部屋に軟禁状態
アレルヤは人革の機密情報そのもの。ソマたんと仲いいよ。脳粒子でテレパシー可能
以上の設定が許せる方のみお読み下さい。




では、レッツスクロール!
























「マリー、今日もCBは武力介入をするみたいだ。」

『本当に?でも、アレルヤはいつどこでやるのかは、教えてくれないのね。』

「僕は世界の傍観者だから、余計な口出しはしない。」

『ハレルヤがCBにいたなんて、ビックリした。』

「僕も・・・。」

『中佐達が今必死になって、アレルヤの事探してる。』

「知ってる。でも戻らない。」

『ハレルヤの為?』

「うん。」



さっきまでアレルヤの部屋にはハレルヤがいたが、ミッションが入ったらしく出て行ってしまった。
軟禁状態のアレルヤはここから出られない。

そんなアレルヤの気を紛らわそうと、ハレルヤはよくアレルヤの部屋に来て話し相手になってくれていた。
生き別れになった双子の兄弟再会。
喜ばないはずがない。

二人で話している時間が、何よりの至福の時間だった。
アレルヤは捕虜扱いだったから、会話は録音されてはいたが、他愛ない話ばっかりだ。


時々、興味本位でロックオンという男が入ってくる。
食事を運ぶのは彼だった。



パイロットのリーダー格のようで、陽気で兄貴体質だというのがすぐ分かる。


「悪いな。まだお前さんを自由にはできない。」


「別に構いませんよ。人革にいた頃よりずっとマシです。」

そんあアレルヤの言葉に、ロックオンは口笛をふいた。
じゃあ今までのアレルヤの扱われ方は一体・・・?



「ま、俺は別に構わないんだけどよ。一人すごく気にするやつがいてさ・・。」

「ティエリアさんでしょ?」

「正解。よく知ってるな。」

「一回だけ話しました。」


ティエリア曰く、君はここにいるべき人ではないだとか、万死に値するだの。
敵意をむき出しにしてきて話すのだから、イヤでも分かる。




「それに、僕は貴方達に協力はしない。勿論人革を助ける事もない。」

「ハレルヤから聞いたが、本当なんだな。中立保ってんのか?」


アレルヤはハレルヤの用に力を使わない。
ハレルヤは当初、アレルヤを助けるためにCBに入ったが、念願の望みが叶ったため、
今度はちゃんと、CBの為に戦っている。無論、それはアレルヤのためにも繋がる。


今、アレルヤを手放したら人革に捕まり何をされるか分からない。
アレルヤを守るためでもあった。


「ハレルヤが僕の為に戦っているのは知っている。それは嬉しい。
 でも、僕はハレルヤの為に何もしてあげられない。」


「アレルヤ・・・。」


ロックオンの端末に、通信が入った。
どうやらロックオンもこれからミッションらしい。

「残念だけど、仕事がはいっちまった。」

「また介入?」

「あぁ・・・。」

「どこ?」

「すまんが、教えられない。」

「当ててあげる。EU地方、イギリス周辺。」

「!!」

「図星?」


フフっと無機質に笑うアレルヤに、ロックオンは冷や汗をかいた。
アレルヤの纏う雰囲気は普通の人とは違うが、今は人間を感じさせないオーラを放っていた。

アレルヤは一体何者なんだ?



「行かなくていいの?」

「え・・??あ、ぁぁ・・いってくる。」

「ロックオン。一色だけ違うイナクトには気をつけてね。」

「アレルヤ。」

「忠告だよ。あれは危険。」

「どういう意味だ?」

「それ以上は言えない。」




アレルヤはこれ以上話す気はないと、言うように本を読み始めた。
ハレルヤがアレルヤに退屈させないように買っていた本。
雑誌に目を通す。


ロックオンもこれ以上は無理だと、観念してアレルヤの部屋を出て行った。




『教えてよかったの?』

「マリー、聞いていたのかい?」

『いつもだったら、ハレルヤにちょっとしか教えないのに・・・。傍観するんじゃなかったの?』

「ちょっと、驚かせようとおもってね。もうしないよ。」

『だといいけど、大丈夫?ますます自由になれなくなるよ?』

「ここには、ハレルヤがいるしかわまわない。」

『アレルヤは自分で自分の首を絞めるのね。』

「そうだねマリー。僕はこの・・・・この体のせいでいろんな事を知ってしまった。」

『世界の情報、人の心理・・・軍人の私から見れば喉から手が出るほど欲しい。』

「望んだ人間には手に入らない能力だよ。」


アレルヤは、ベッドの上にネッ転がり天井を見上げる。
自分の手を掲げて、上の景色を見つめた。


「頭痛の度に見える、イメージは全て事実で真実。」

『アレルヤは神様みたいだね。』

「僕が神?冗談じゃないよ。」

『でも、神様みたいな力だよ。何でも知ることが出来る。世界も人の心も人ではない命の心も。』

「じゃ、本物の神様はどうしてこんな僕にこんな力を与えたのか・・・聞きたいな。」

『神様なんて、いるのかな・・。』


マリーの疑問にアレルヤは迷わず答えた。


「いるかもしれないし、いないかもしれない。でも、もし本当にいたのなら意地悪が大好きなんだろうね。」




世界は今日も悪意で満ちています。





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自己満足万歳!
アレルヤがギアスのC.C.的ポジションだと思ってくれればいいと思います。

あの白い拘束衣を着て、マリーさんとテレパシーしながら楽しく軟禁生活してればいいよ。
そんで、最後にはアレルヤもCBに加わって、その力をみんなの為に使ってくれればいいと思うよ。




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