自己犠牲 後編 何度も何度も上り詰められて、ルルーシュも無理やり性を放たれる。 「やぁ・・・」 「その声は嫌がってはいないな。」 容赦のないシュナイゼルの攻めに、体も心ももう限界だった。 そろそろブラックアウトしそうなところまで来ていたのだ。 「あ・・・はぁ・・う・・・・んん!!」 ルルーシュの体も、何度も貫かれて快感を追うようになっていた。 部屋に艶を含まれた声が響く。 しかし、その声もだんだんと掠れていている。 「や・・ぁ・・・。」 ルルーシュは生理的な涙をこぼしながら、永遠と続く暴力に必死に絶えていた。 頭がおかしくなりそうだった。 痛みは何とか堪えることが出来たのに、この甘い感覚には頭がついて行けない。 「んん・・は・・ぁぁ!!」 「・・・大分慣れてきたのか?お前・・。」 「ひ・・!!あぁ・・!!やめ・・・もう・・・もう・・いや・・だ。」 脳が溶けそうだった。 もうどうでもいい。早くこの感覚から解放されたかった。 「じゃぁ・・お前は・・私の為に生きるのだ。わかたか・・?」 ルルーシュは泣きながら、何度も首を立てに振った。 その様子を見たシュナイゼルは、最後の射精をして、やっとルルーシュを解放したのだ。 「あ・・・ぁぁ・・・はぁ・・・」 ルルーシュは肩で息をして、呼吸を整えてた。 シュナイゼルは、部屋についてある電話で、内線をまわした。 「・・・そうだ・・・いいだろう?・・・・・・これから・・・だから・・。」 長い電話が終わると、シュナイゼルはルルーシュにこんな事を言った。 「・・・ルルーシュ。コレは私の独り言だが、私はこれからコーネリアたちと緊急で会議を行う。 無論これからのエイア11についてだ。他の役人も参加するから警備は薄くなるだろう。 私がさっき言ったことを覚えているか?お前は私の取引に応じた。お前なら・・・分かるだろう。 そうしておけば、後で情報をいじりやすいものだ。」 シュナイゼルは服を調え、部屋を出て行った。 意識があやふやだが、ルルーシュはシュナイゼルの言いたいことは分かった。 ”今のうちに黒の騎士団を逃がせ”と言っているのだ。 いくらシュナイゼルの力を使っても、今までやってきた行動からして彼らの処刑は免れない。 ルルーシュはフラフラな体に鞭をうち、起き上がった。 そして、自分がどうやって能力を使うのか・・・見るのだろう。 全てルルーシュは理解している。 だが、みんなの命には代えられない。 「行くか・・・。」 ルルーシュはベッドのシーツを体にくるませて、ゆっくりと慎重に部屋を出て行った。 「大丈夫かな・・・ルルーシュ。」 独房に入られているカレンは、一人連れて行かれたルルーシュの安否を気遣った。 「にしても、ゼロがブリタニアの皇子様だったとは・・・」 「俺もビックりだ。」 騎士団の話題は、ゼロの正体のことで持ちきりだった。 「カレン・・・お前アイツのこと知ってたのか?」 「うん・・・学校の・・・クラスメイトだった。」 「そうか・・。」 「あいつ寝返ったりしないよな。」 「いや、彼は本気だと思う。もしそうだったら初めからそんな事・・。」 「みんな・・・無事か・・?」 「ゼロ!!」 「ルルーシュ!!」 「よかった・・・無事だったんだな。」 ルルーシュは弱弱しく微笑んだ。 騎士団はルルーシュの姿を見て、少し安心した。 しかし、顔につけられた傷や、その酷い格好を見ると今まで何をされていたのかは、瞬時に分かる。 みんなの顔が曇った。 「・・・いいか物音を・・立てるな。今、奴らは今後の俺達の処置についての 緊急会議に入っている。警備も手薄だ。逃げるなら今しかない。」 ルルーシュはさっき、ギアスで看守から鍵を取っていたのである。 この程度なら使ってもいいだろう。幸い監視カメラもついていな。 すぐに鍵を開けると、裏口へと足を進めていく。 「ゼロ・・・大丈夫か?」 扇は弱弱しく歩くルルーシュに肩をかした。 「すまない・・・。」 声もかすれている。 よほどキツい拷問をかけられたのだろう。 痣も見え隠れする。 それに白いシーツを取れば、ルルーシュは全裸なのだ。 何が行われていたなんて、勘のいい人間なら分かる。 扇はあえて口にしなかった。 「そこを右だ・・・。外を出れば案内人がいるシュナイゼルの部下だと思うが・・・・。 あいつはお前達を逃がしてくれるらしい・・・。」 「ゼロ・・・。」 出口まで来て、ルルーシュは扇の肩から、腕を放した。 「俺は・・・いけない。」 「ゼロ?!」 「すまない・・・俺は逆らえない。逆らったら・・・・みんなの命には代えられない。」 「ルルーシュ・・・まさか!!」 「俺はここに残らなくてはいけない。・・・・大丈夫だ。アイツがなんとかしてくれると言っていた。 ここまで警備を手薄にして逃がしてくれた。お前達の処刑は確実ではないが大丈夫だろう。」 「でも・・!!それじゃルルーシュは・・!」 どうなるの?と言おうとしたが、ルルーシュがカレンの言葉をさえぎった。 「ここでお別れだ。」 「ゼロ!!!」 「ルルーシュ!!」 ルルーシュは出口の扉を閉めた。 そして同時に、一人の男が騎士団のところへ向かう。 「騎士団の方達ですね?シュナイゼル様より仰せ使われています。さぁこちらへ。」 「私・・いやよ!!」 カレンは拒否をしたが、扇をカレンを宥めた。 「駄目だカレン行こう。」 「だって!扇さん!!」 「俺達はいかなきゃ・・・せっかくゼロがきっと何かを犠牲にして俺達を助けてくれたんだ。 ここで拒否したら、彼の苦労が水の泡になってしまう・・・。行こう、みんな。」 扇がみんなをまとめて、男の指示に従った。 ルルーシュは黒の騎士団の団員達が、逃げたのを確認するとシュナイゼルの部屋へ戻っていった。 正直歩くのもキツイ。 でも今ここで倒れたら、今の行動が台無しになってしまう。 見つからないように戻らないと・・・。 ルルーシュは歯を食いしばって歩いた。 「・・・さて・・・団員達は上手く逃がしたのかな?」 「あぁ・・・・・・。」 「それならよかった。さっきコーネリアに”私の一存で還した”と言っておいたから安心しろ。 さんざんあいつには怒鳴られたが、なんとか治まったよ。」 「・・・。」 返事をするのも辛い。 眠らせて欲しい。 激しい行為の後、神経を長時間過敏に使い指を動かすのも無理だ。 「・・・どうやら体が限界らしいな。まぁ・・・・いいだろう。」 「・・・・・・。」 ルルーシュの頭が朦朧とする。 視界がぼやけてきた。 目の前に居るシュナイゼルの顔が、ぼやけて見える。 あぁ・・・気を失う寸前なのだと理解した。 ルルーシュは引力に従うように、瞼を自然に閉じた。 「ルルーシュ・・・起きたら覚悟しておけ・・・。その力・・・全て私のものだ。」 ルルーシュはシュナイゼルの言っている言葉は聞こえなかったが、なんとなく分かったような気がした。 もうそれもいいだろうと、フっと笑う。 みんなも上手く逃がせたことだし、後は妹のナナリーの安全が確定するまで油断は出来ないが・・・。 もし、言っていることに食い違えば、ギアスを使ってここにいる全員を殺せばいい。 罪をかぶった自分でさえ殺さないこの兄は・・・ どこからどこまでが本気か分からないが、生きるためには仕方ない。 目的の半分は達成した。 本当はもっと貪欲までに復讐を果たしたかった。 でも、今はゆっくりと眠らせて欲しい。 「・・・は・・い・・・兄・・う・・・」 うわ言を述べて、ルルーシュは完全に意識を飛ばした。 目が覚めたら、自分はシュナイゼルの力の一部。 もうどうでもいいルルーシュはそれでもいいと思った。 ----------------------------END---------------------------- 中途半端万歳 書きたかったのは、騎士団員の為に自分を犠牲にするルルーシュ それとシュナルル 初のシュナルルがこんなんんでいいのかい!!って感じです。 普通に短い話を書いても、長くなるのが私の分の特徴 ダラダラ長くてすみません〜。 長くて前後編になってしまった。 本当は分けないつもりだったのに・・・!! 自分の妄想が長すぎるから収集が着きません!! 綺麗にまとめられる人が羨ましいです。 |
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