乙女の事情




「ね・・・カレン。ゼロってさ、どんな顔してると思う?」

「え・・?何を突然・・。」


黒の騎士団の味とで、心地のいいソファで井上とカレンの二人だけが居た。

そもそもゼロは、幹部の者にさえその素顔を隠している。
さすがに、キョウトの桐原には素顔を見せたようだったが、だったらこっちにも顔を見せてくれてもいいのでは?


「男・・だった?カレン?後ろ姿見たんでしょ?」

「うん・・・男だったよ。でね・・日本人じゃないって言ってた。」
「それ本当?」
「うん・・で、やけに肌が白い。」


「なんで知ってるのよ!!」


カレンの発言に井上は食いついた。
それは無理もないだろう。
ゼロの格好は、顔はおろか肌は全身隠れてるため見えないのだから。
何故、カレンは知っているのか?

「カレン・・あんたまさか・・ゼロの・・お床によばれた・・」
「もう!!なんでそうなるんですか!!違いますよ!!」

「あ〜ビックリした。で、もちろん教えてくれるよね?」

井上の顔が怖かった。


「ホラ・・日本解放戦線を救出するときあったじゃない。」
「うん。」

「私話があって、ゼロのいる所にいったのよ。」
「あぁ、話は後で聞くって言ってたわね。」

井上もその時を思い出したようだ。
港での戦いだ。
で?それがどうしてそれに繋がる。



「私が会いに行ったとき・・・ゼロ・・上半身裸だったのよ。」
「え!!!」
「でも・・暗かったし、顔はタオルで見えなかった。」

「・・・私も一緒に行けばよかった・・。で体つきはどんな感じよ?!」

「えっと・・なんか細かった。」

「やっぱり。ゼロってさ・・私が思うに、細いよね。なんか男受けしそうな綺麗目美男子って感じ」

井上の言葉にカレンは、ぎょっとした。
この発言は・・危ないのでは・・・?

「たしかに・・・格好よさそうだけど・・。」
「いや、絶対そうよ。あの体つき、エロイもの!あのスーツが物語っている。」

カレンは井上が遠くに感じた。

(戻ってきてください・・。井上さん・・)


「カレンはさ、ゼロと誰がくっついたらいいと思う?」
「え?!」

何を唐突に?

「え・・・っと・・」
「あ、ごめんごめん。カレンはゼロの事大好きだもんね〜。」

「もう。井上さん!!」
「ははは・・・黒の騎士団の中だったら、やっぱり扇さんかな〜優しいからついゼロも甘えちゃうとか・・
 最近は、ディートハルなんかも結構いいかも!!年下攻めになるのかしら?枢木スザクなんかもいいわね!」

「はぁ・・・」

カレンは井上の爆裂トークについていけい様子だ。

「ちょっと聞いてる?カレン?考えても見てよ。ゼロの恋人って男の方がしっくりこない?ゼロが女役ね?!」
「はぁ!!」

「で・・・ブリタニア軍につかまったゼロ・・・拷問を受けるゼロ・・仮面の素顔は美麗な青年・・いい!!」


カレンは井上の言われ事を考えてみた。



スーツを脱がされて、仮面をとられ、そこには美麗な青年・・・

『く・・・!』

『へぇ・・・こんなカワイ子ちゃんだったのか・・』

『くそ!放せ!!』

『誰が放すものか、お前はたっぷりこれから尋問されるんだからよ』

『・・つ・・下衆が・・!!』





「いいかも・・。」

「ね?!いいでしょ!?」

「はい!」





今日、カレンと井上に、乙女の友情が生まれたのは言うまでも無い













**************




「どうしたの?ルルーシュ?」

「いや・・なんか悪寒が・・・」

「風邪?大丈夫?あっためてあげようか?」

「いい!移ったら・・」

「ルルーシュのなら移っても平気だよ。」

「ぐ・・!!この体力バカが!!」







おわってしまえ!!



--------------------------END--------------------------

腐女子な井上さんが書きたかったんです。
なんかもうイロイロすみませんでした。

ゼロ様は受けだと信じております。
ゼロ様は襲い受けとかツンツンさん!

ツンデレはルルーシュで、ゼロになるとツンツンになります(笑)
それを屈服させる・・なんて萌えですね。
今度はちゃんとしたゼロ様受けを書きたいです。






BACK