贖罪〜贖いの翼〜   16



サクラは手紙をゆっくりと読み始めた。






------------サクラへ------------


君がこの手紙を読んでいるということは、

もう、俺は君の隣にはいないだろう。

だってそうだろう?

君はもう、俺の事を必要としていないのだから・・・・・

俺は見たんだよ。

あの日、12月22日。

君がファーストフードのお店で見知らぬ男の子と仲良くしているのを・・・・

君はもう俺を必要としない。

何も持っていない俺と、未来を持っている彼とじゃ当然だよね?

君は最近、ずっと未来を見るようになってたから・・・・・

俺は消えなくてはならない

君を愛しているからこそ

でも、本当は君を誰にも渡したくない

一緒君は、俺のもだと想いたかった。

このままでいたら、また俺は君を・・・・・

だから俺は、一生君の中にいられるように消える。

君が他の男を想っている姿、俺は見たくない

我慢ならないよ。

俺、結構衝撃だったんだよ?

というより、狂ったのかな?

自分でもわかる

愛故に

愛故に、だからこそね、

君を愛してるから・・・

早く君が俺のところに来るように

祈りながら消えていく

俺は一生君のもの

君は一生俺のもの



愛してるよ  サクラ



     ずっと・・・・・・ずっと・・・・・






                      --------------カカシ---------------











「違う!違うよお!!カカシィ〜。」

便箋に涙がにじんみ、字が見えなくなった。
今更、こんなことになっても、もうカカシは帰ってこない。
ちょっとした真心が帰って裏目に出た。

小さな誤解がとんでもない結果となってもどってきた。

「私・・・プレゼント渡せなかった。・・・メリークリスマスって言えなかった。」




便箋を抱きしめて暫く大声でサクラは泣いた。






























------------3ヶ月---------------


正確に言えば3ヶ月と少し
サクラは中学を卒業した。
高校も決まっている。

今は、高校入学前の春休み。
ふと、あの時の崖に来た。
「ここで私・・・・カカシとあったんだよね。」

潮風が前より長くなった髪を揺さぶる。
「ごめんねカカシ、遅くなって。一度は一人でカカシの分まで生きていこうと想った時期があったから・・・」
前へ、前へと進んでいく。

「もう大丈夫。決心ついた。だって私はカカシのことが好きなんだもの。」

やっといける

「頭のてっぺんから足の先まで、私はカカシのもだから・・・」

大丈夫
きっと会える
あの人は私を待っててくれている。

貴方はこの世から消えた
今度は私が貴方の元へと行くの

今度こそずっと二人でいようね。


だって二人で誓ったんだもの・・・・・



−−−−−−−−−−ずっと一緒にいるって−−−−−−−−−−



そして、一人の少女が天へと旅立つ





ああ、やっと会えたね。

待ってたんだよ

きっときてくれると想ってた。

今度こそ幸せになろうな

二人で・・・・・

愛してるよ


サクラ







---------------END-----------------


終わりました。
これは私が16歳の時に思いつき18歳の時個人誌を出す時に部活で書いた小説なんです。
結構気に入ってたんで、ナルトのキャラでやってみよう!
って思いやってみました。

イタサクかカカサクかに迷いましたが、
オリジナルの男の特徴がカカシに似ていたのでカカサクにしました。
カカサク処女作です(笑)

しかも第1部は全然サクラもカカシも関係なくて
当初はカカサク違うじゃん!!
なんて想った人もいるのではないかと想います。
でも、これを入れないと話がわからないので、はじめに書きました。



いかがでしたでしょうか?
えっカカサク要素が少なすぎる?
それは失礼しました。



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