その一言で私は生きていける ナルトとサスケの殺し合いのような戦いが終わった日から サクラは毎晩里を抜けるための通り道で夜をすごした いくら、カカシに「元の7班に戻れる」と言われても ナルトに「大丈夫だってばよ」と言われても 不安は消えない 怖かった 毎晩毎晩 サスケがここへ着たらと思うと胸が苦しくなる 一日終わるとまた“明日くるんじゃないか?”考えがよぎる あのサスケのすさんだ瞳 見てるこっちが辛いのだ そして今日もサクラはこの道で不安と戦っている それは、三日月の夜だった サスケがいる荷物を持っている -----ああ、、私どうしたら?---- 「夜中に、、こんな所で何うろついてる?」 「里を出るにはこの道を通るから、、いつもここに、、、」 「帰って寝てろ」 そうやってサスケは冷たい言葉でサクラを突き放す 自然にサクラの瞳から涙が出てくる もう、何を話しても無駄だ サスケの決意は固い 傷つけられて日もあった 仲間と言ってくれた日もあった 楽しかった日々 もう、あの頃には戻れないんだね 「好きで好きでたまらいの!!」 「後悔させないから!!」 「お願いだからここに居て!!」 「復讐も手伝う何とかするから!!」 「それが駄目なら一緒に連れて行って!!」 すべての言葉を伝えた 本当なら、、こんな形で言いたくなかった もっと、、、ちゃんと、、、伝えたかったのに、、、 それなのにサスケの返答は 「やっぱり、お前ウザいよ」 それは、サスケが一番初めにサクラに言った言葉だった 覚えててくれていた、、 「行かないで!!、、行くなら私大声出してでも、!!」 何とかしてサスケの里抜けを阻止したい でも、、 「!!」 もうサスケに後ろを取られている 「サクラ、、」 その声はとても優しかった 「、、、、、ありがとう、、、」 涙が出た ずるい 今のはずるい、、また縛り付けられるその一言で、、、 サスケはサクラの首に手刀を入れて気絶させる ベンチに運んで寝かせてやった サクラの顔を見ると眼がひどく腫れている 「、、俺はいつもお前を、、泣かせてばっかりだな、、」 指で涙をぬぐう 最初で最後のキス、、おでこと、、唇に、、首筋に、、所有の後を残した 「さようなら、、サクラ、、」 サクラが次に眼を覚ましたのは中忍の人に起されてからだった 眼を覚ますと何かの違和感に気付く ポケットの中、、 鍵が合った サクラのではなかった、、団扇のキーホルダーがついている サスケのだ 急いでサスケの家に行く 鍵を指してみると 「開いた、、、」 やはりサスケの家の鍵だった 中に入る綺麗に片付いていて広い 窓辺に伏せられていた、、、、7班の写真、、、、 「サスケ君、、、どこ、、、、」 リビングにきた、、テーブルの上に何か白いものが置いてある手紙だった --------もし、サクラがこれを見ているなら抜けるときに会っていたんだな サクラに会ったら鍵を預ける筈だから、、 他のやつならそうはしない サクラ、お前コレちゃんと読んでるか? 俺は里を抜ける お前には言ってあった筈だ “俺は復讐者だ、、たとえどんな形にしろ力を求めている、、 俺の道を奪うやつはいくらサクラでも許さない、、、” お前には泣かせてばっかりだった でも、、いつも俺が暴走したときも、ビビッて動けなかったときも、傷付いて倒れていたときも お前の声が聞こえていたから、、それだけは本当だから、、、 ありがとうサクラ、、、そしてさようなら、、、、 この、、部屋お前の好きに使っていいから 鍵もあだろ? 最後に、、、、本当にありがとう サスケ---------- 「サスケ君、、、う、、うう」 読み終わると床に倒れこんだ 手紙が涙で濡れる、、 「ずるい、、ずるいよ、、いつもそうやって、、、!!」 いつも、、いつも、、、はぐらかして、、酷い言葉を言って泣かされて、、 無口なサスケが初めて言ってくれた言葉、、、、、 ---------------ありがとう、、、----------------- 「私のほうこそ、、、ありがとう、、、」 --------------本音を言ってくれてありがとう---------------- ここの部屋、、ちゃんと掃除をしよう いつも綺麗でいられるように、、、、 いつも笑顔でいよう いつでもあなたが帰ってきたら微笑めるように 帰ってくるかわからない 一生会えないかもしれない それでも私は サスケ君のことずっと好きだから、、、、、 「大好きだよサスケ君、、、」 手紙を大事にしまった 願わくば、、、いつか貴方に「お帰り」を言えるようにと、、、 今度はちゃんと「好き」を面と向かって言える様に、、、 「ありがとう」といえるように、、、 --------------END---------------- 遅くなったが181話、182話の妄想小説 他のサイトさんもやってらしたので私も書きたくなりました。 サスケ君、、、手紙で何気にプロポーズしてるのは、、気にしないでください 全ては私の妄想の産物なのです。 |
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