侵食 最近自分の体がおかしい。 それに気づいたのは、結構日が経ってからだった。 病院に行っても結果は「異常なし」「健康」「気から来るものみたいだから気分転換が必要」との結果だった。 そんな結果が出てもサクラには原因がわかっている。 少し前に、いのと遊びに行った時だった。 「久しぶりに小さい頃よく遊びに行った丘の上にでもいこうか」がキッカケで何年かぶりに二人できたのであった。 季節は秋で、コスモスがたくさん咲いている。 昔はよく二人で花を摘んだり、首飾りや冠を作っていた。 「懐かしいわね。」 「そうね。」 暫く話して、のどが渇きいのが川で水を汲んでいきサクラは一人で待っていることになった。 それからサクラの記憶がない いのが丘の上についた時にはサクラは気を失っていた。 慌てたいのはすぐ木の葉病院へサクラを担ぎ込んだが、医師はただ気を失っているとのだった。 何があったのか聞いてみてもサクラには記憶がなかった。 別に何もない。 確かに食欲だってあるし、痛いとかそういうのはない。 でも、違和感はある。 だんだん自分の体ではなくなってくるような・・・ 「!!」 ふと視線を感じた。 後ろを振り向くが、誰もない いや、気配を隠して誰かが見ている。 怖い サクラは駆け出した。 でもどこに? 頭が痛い さっきより痛みが激しくなった。 (やだ・・・なんなのこれ?) 「いや!!!助けて誰か!!」 目の前が急に暗くなった。 「・・・・・・」 「え???」 暫く気を失っていたらしい。 でも、なんで自分が丘の上に居るのかがわからない。 ここは、自分の体がおかしくなった元凶の場所でもある。 「なんでここに・・・?」 「気が付いた?」 男の声に気がつき顔を向けた。 「やあ・・・久しぶりだね。もっとも君は覚えていないようだけど・・。」 「貴方は・・・・?」 麗しく小柄な青年。 赤い雲模様の黒装束に身を包み赤い瞳が印象的だった。 「そろそろ術の効果が出始める頃なんだけどね。」 「!!!」 術? 青年の言ってる事がわからない 「だって・・・検査しても異常は・・・」 「検査をしても結果が出ないようにする術だって世の中にはたくさんある。 忍びに接触していなかったと見て、普通に検査したからだよ。五代目に見られなくて良かった。」 「あなた・・・何を・・」 「せっかく君に月読をしたのに、見つかったら台無しだからね・・」 (どういうこと?) 月読にあったカカシとサスケは、その直後ずっと眠りっぱなしなのに何故私は意識があるの? 「じゃあ、私は何で意識が・・」 「それは君のもう一人の人格に邪魔されたから。君は精神力が強いんだね。」 青年はきっと内なるサクラのことを言ってるのか・・・・ 「だからね、ちょっと違うパターンで君に術をかけた。」 「・・・・・・・・」 「日に日に蝕むタイプの術でね・・。君はこっちのほうが良く効くみたいだね。」 「やだ・・・・」 ほら・・・・わかる・・・・? だんだん自分の感覚がなくなってくるでしょ? 「何でそんな事・・・」 「わからない?君の存在が弟をかりたたせるんだよ?」 断言されたことがサクラには良くわからない。 「だからなんでこんなこと・・・」 「君のそんな姿見て、果たしてサスケはどう思うかな?」 「!!」 サスケとサクラは付き合っている。 風の噂でそんなことが流れてる。 もし、サスケが知ったら烈火のごとく怒りるだろう。 怒りに身を任せて・・・・きっと・・・ 「やめて・・・」 「だめだ。」 「いや・・」 「サスケは憎しみが足りない。」 「やだ・・・・」 「君が弟の鍵を握る人だ。」 おかしくなる 「私は・・・サスケ君に迷惑をかけたくないのに・・・」 ああ、ついに術は解き放たれた。 月読は桃色の少女を永い眠りへ誘った。 これからどうするのか・・・ 「くくくくく・・・サスケの反応が楽しみだな。」 サクラを抱き上げイタチはその場を離れた。 それから、サクラが行方不明になったのは言うまでもない。 サクラは今でもイタチの腕の中で眠り続けている。 --------------------END-------------------- ・・・・・・・すみません!! まず初めに謝ります。 どうやら私は、短編というものに縁がないようです。 だめだ・・・・やっぱり私は長編向きだ・・・ なのに気がつけば結構短編があるんだなこりゃ イタサク好きなのに・・ストーリーがありきたりです。 今度はギャグなんかで攻めたら面白いだろうな・・・ ここだけの話、私サクラは月読効かないんじゃぁ・・って(笑) 内なるサクラさんでイタチさんをKOしてくださいって ありえな〜 |
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