遠ざかる背中 ギンの顔が見たい。 いつも見るのは背中ばっかり。 二人で暮らしていたときは、目が覚めるともう出かけるところでしばらく帰ってこない。 寝てる間に帰ってくるときもあれば、何日もいないときがある。 こんな生活には慣れたくなかった。 寂しいまま時が過ぎていく。 今になっても距離は離れていくばかりでちっとも縮まってはくれなかった。 乱菊がいくらがんばって副隊長の地位へ上がっても、ギンは隊長。 しかも、他の部隊で一目置かれている存在だけあって会えることもない。 いつも追いかけて・・背中ばっかり。 振り向いて乱菊のペースを見てくれることもない。 一人でどこか行ってしまう。 でも、距離は短くなるのは時間がかかってもいい 遠くなってもいいから・・・ ちゃんと自分を見てほしい。 背中じゃなくて、ギンの瞳で見てほしい。 目を合わせて、昔みたいに”乱菊”と言ってほしい。 そしたら私だって、市丸隊長じゃなくて時々は”ギン”って呼んであげるから。 顔が見たい。 会いたい。 それすらもかなわなくなった今、私はどうしてる? ギンはもうソウルソサイティにはもういない。 ギンはいってしまった。 いつも何を考えてるのかわからないまま行って、困らせて・・・ このまま追いかけて行くことも出来ずに何やってるんだろう?・・・私・・・。 もう駄目なのかな? あの頃には戻れないのかな? 幼少の頃ともに過ごした日々に戻りたい。 なんでもっと素直になれなかったんだろう。 もし、私が素直だったら・・・ギン あんたはどうしたかな? もっと私のそばにいてくれて? それとも今と変わらない? 今となってはもう遅いけれど、今でも間に合うなら私は・・・・ 私は、アンタとずっと一緒にいたい。 「・・・なんて、今更言えるわけないじゃない!!」 十番隊の執務室で声を張り上げた。 ・・・馬鹿・・・ギンのバカ・・・ 私も・・・・・もっとバカ・・・・ ------------------------------------------ 短編は難しいです。 そしてお題で小説書くのはもっと難しい 詩みたいですね。 これ小説じゃないよ(汗) 乱菊モノローグ、ギンが行ってしまった後と思っていただければ・・・ お題難しい、前途多難(汗) が・・・がんばります!! |
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