無意味




始まりはいつもネウロから

拒否権なんて弥子にはない。


いつもいきなり組み敷きられたかと思ったら、容赦のない深い唇の攻撃が来る。
乱暴すぎるネウロの舌は、弥子にとっては苦しいものでしかなった。
キスは長め、満足のいくまで口内を貪りながら制服が脱がされる。
こんな事どこで覚えたんだろうなんて考えても意味はなかった。


自分もこんな事をするのを慣れたななんて冷静になっているのが嫌だった。
初めてはそんな悠長な事考えられなかったけど、えらく魔人に感化されてしまってる自分がいた。
そう、ただ自分は終わるのを待ってればいいんだ。













「え・・・・?何?・・・。」
「おとなしくしろ。」

「っていうか何?この状況?」



その日、弥子はいつものようにネウロに呼びだされあわてて事務所へ駆け込んだ。
その努力も空しく、本日の依頼人は0。
夕刻になりもう外は暗かった。
そろそろ帰っていいかと弥子はネウロに聞こうと思った矢先だった。

ネウロに腕をつかまれこの状況に至る。
なんでこうなったのかは分からない。
打たれる?口に手をつっこまれる?それとも強酸?
だが、自分はネウロの機嫌をそこねていないはずだ。

おとなしくしてろと一言ネウロがしゃっべた後の事はあまりいい思い出じゃない。



腕が砕かれそうなぐらい強く握られた。
キスも初めてだったのに、この魔人に奪われた。
そう、なにもかも奪われてしまったのだ。


「ちょ・・・何?ネウロ・・放して痛い・・。」
「我慢しろ・・・。」


「!!」


スカートの中に手を入れられる。

初めての感覚に弥子も戸惑った。
いったいネウロは何をしようとしているのか?
切り裂くつもりなのか?恐怖で身震いが止まらない。


ネウロの指は、弥子の下着をずらして、中へと入っていく。

「イタ!!・・な・・痛い・・。」


初めてで、まだ成長段階の弥子の体はまだそれほど成熟していない。
狭い秘部をネウロは無理やり指で押し広げようとする。

「ネウロ・・・痛いよ・・やめて。」
「黙れ。」


抵抗するにも力が強すぎて何も出来ない。
両腕はネウロの片手にすっぽりと収まっていた。
どんなに力を入れてもびくともしない。


「貴様・・・無駄な抵抗はやめたらどうだ?ま・・・抵抗されるとますます興奮はするがな・・。」


ネウロの顔は今まで見たこともないほど恐ろしく見えた。
絶対的な力の前に、なにもできないひ弱な小動物になった気分だ。
恐ろしくて声も出なかった。
なんで自分がこんな目にあわなければいけないのか?
だた頭はそんなことばかり巡る。

「や・・・・」
「どうした?恐怖で声もでんか?」
「あ・・・やめ・・・」
「貴様を見ていると滑稽でたまらんな。奴隷はこうでなくてはいかん。」

「いや・・・。」

「主人には絶対命令だぞ。弥子よ。」


「あ・・・。」


弥子の体はまだ受け入れる状態でもなにのに、ネウロは下半身をとりだした。

「え・・・。」


スカートをめくり上げ、それを入れようとした。

「いや・・・」
「せいぜい、泣き喚け弥子。」

「いやぁぁぁぁ!!」



痛い・・・痛い。裂かれるような感覚だ。
恐怖と痛みで泣き叫ぶ弥子を見て、ネウロは笑っていた。

「ハハ・・・弥子よ。いい表情をしているな。」


ネウロは独りよがりに動き続けた。
泣こうがわめこうが、気遣うことを知らない。
泣き顔をもっと見たいかのように、仕打ちはだんだんと残酷さを増していく。



「い・・・い・・・いた・・。」

痛みは和らぐどころか、増していく。
恐怖で体が硬直しているのだ。


「痛い?何故だ、人間の女はこれが快感なのであろう?」


それに達するのはある程度の条件が必要だ。
そんな事ネウロが知る由もない。


「違う・・・あぁ!!」
「ほれみろ。」


律動のスピードが上がった。
そろそろ限界が近いのだろうか?

「・・・そろそろだすぞ・・。」
「え・・・」



ネウロの動きが止まった。
中でなにかが動いてるような感覚がある。

気持ち悪い。でもやっと終わったとほんの少し安堵した。


「・・・なかなか悪くない。」

ネウロはすぐに身なりを整えると、いつもの席に座った。

「何をしてるウジ虫。もう終わりだ。」

そんなことを言われても、全身痛くて体がうごかない。

「おぉ、弥子。貴様は性行為は初めてか、確か得た知識では女は初めての時は痛く、事後も体が思うように動かないそうだな。」

今更遅いんだよ。と文句の一つでも言ってやりたかったが、ここで言ったらもっとまずい状況になるのでやめておいた。
ネウロは弥子を抱き上げ、ソファに座らせた。
優しかったのなんて、コレだけである。




その日、重たい体を引きずりながら何とか家に帰った覚えがある。
次の日は学校なんて行けるもんじゃなかった。
ネウロからの連絡も無視して、部屋に篭っていた。


そのまた次の日は、体もなんとか動けるようになり学校も行った、事務所も行った。
事務所には理不尽な暴力が待っているのは言うまでもなかったが・・・・・
また一昨日の繰り返しだった。








それから何かあったときの暴力は、性的暴力が多くなった。
それをしているネウロの顔は、たまらなく怖く笑う。
何が楽しいのかわからないが不気味に笑う。

「・・・その顔はたまらんな。」
「ひぃ・・・ん・・・。」

「我輩、この行為をしている時が一番好きだぞ。」
「いや・・・。」

「何故だかわかるか?」
「そんあ・・しら・・。」


「い!!」

前髪をつかまれた。
顔と顔が近い。


「その貴様の表情、見ててゾクゾクする。我輩の腕の中で、抵抗も出来ずにもがく貴様を見るのは興奮する。」


「・・・・・いやぁ!」


ネウロの欲は勢い良く放たれた。
弥子の前髪をはなしてやった。
弥子は床に倒れた。


「ぁ・・は・・・。」


こころなしか頻繁に回数が多くなる行為に、弥子は頭がおかしくなりそうだった。

弱りきった体を一生懸命起き上がらせて、乱された服を直す。

「どうした弥子よ?。」
「なんでもない。暫く休んだら今日はもう帰る。」
「おぉ、そうか。」

























今日も弥子は事務所のドアを開ける。

依頼人が来ればよし、こなければネウロは弥子を貪る。
・・・・今日はどうやら後者のほうだった。


後ろから気配を感じ取った。
ああ・・来るなと思ったらもう視界は天井だった。
恐ろしいほどに嬉しそうに笑うネウロがいる。

「さて、今日はこないようだな。」
「・・・・・。」

前に魔人は自分の泣く顔が堪らないと言っていた。

「なんだ?今日は嫌に素直だな?」

それなら・・・・・

「やせ我慢してられるのも今のうちだぞ?」


心は殺そう。この時だけ・・・・。



案外無心になってしまえば楽だった。
ネウロの行動を冷静に見ることが出来た。
ただおとなしくじっとしてればいいだけ。
終わるのを待ってるだけでいいのだ。
なんでこんな楽なこと早く気づかなかったのだろう?

しかし、ネウロは弥子が何一つ変えない表情が少し気に喰わなかった。

「貴様にしてはなかなかな嫌がらせをするな。」
「・・・・・。」

「・・・やるではないか、ウジ虫。」
















今日は生憎雨が降っていた。
弥子はめんどくさそうに今日も事務所へと足を運ぶ。

こんな雨の強い日なんてきっと来ないだろうなまた今日もかとため息をついた。
いつものエレベーターに乗り、階を押す。
ドアを開けたとんだろうか?と憂鬱になる。
しかし、事務所のドアには弥子の予想を軽く上回るものがあった。

”本日臨時休業”


「え?」

弥子は慌ててドアを開けた。

「お、来たか。」
「ちょっと何?今日休み?なら連絡ぐらいよこしてよ。無駄足じゃない!!」
「何を言う。無駄足などではないぞ。」

なんだろうこの違和感は?


「弥子よ。我輩ネットで面白いものを見つけてしまってな、試したくなったのだ。」
「え?」

何をいってるのか意味が分からない。


ネウロはマウスをクリックした。
するとパソコンの画面は、アダルトサイトの動画というものだろうか?
数十秒流れた。
男女の絡み合う卑猥な行為と、女のあえぎ声が響いた。



「・・・何?意味がわからない。」
「本来、性行為をしているメスはこのようになるものだ。弥子よ、今日は我輩貴様をあのようにさせるぞ。」

背筋がゾクりとした。
駄目だ。あの目は何を言っても駄目だ。

「痛みに耐える顔もよかったが、あのようによがる貴様の顔も面白そうだ。」
「いや・・・。」


「大丈夫だ。痛くはしない。気持ちよくするだけだ。」




気づいたらもうネウロに掴まれていた。
新しい遊びを見つけた子供のようにネウロは無邪気に笑った。

「さぁ、弥子。我輩をもっと楽しませろ。」














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初裏ネウヤコ

暗い・・・痛い・・・大してエロくなかった。
いや、うちの裏はどちらかと言えば痛暗話が多いかも・・・
エロも入るけどね・・・。


どうも、裏になると話自体が暗くなってしまうのが私の癖。
実際不摂生カップルだから合ってるけどね

っていうか弥子ちゃんの扱いが酷い
ごめんね弥子ちゃん。私エロラブかけないんだよ・・・。
でも愛はあるから許して(痛い愛だけど・・・・)
次はもっと明るいエロかければいいな・・・
どうも暗いよこの話・・・。


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