最低兄弟喧嘩


どういうやりとりだったのか展開なのか、とにかく本人の承諾を一切得ずそれは始まった。

眠そうなカカシが片手を挙げてダルそうに言う。

「えー、ではウチハさん兄弟の対決を始めます。
商品は春野サクラ(13)、勝敗は審査員の方たちの点数によって決まります。
いかに自分が彼女に相応しいかをアピールしてください。」

ドンドンドン、と花火が上がった。
砂埃の立ち煙る闘技場跡のような場所に二人は立ち、その五メートル先位のところに審査員とのプラカードが立っている長細い会議用のテーブルに五人ほど座っている。
生暖かい目つきで兄弟を見るナルトにいつもより数段めんどくさそうな顔をしたシカマル、大量の食料を抱え込むチョウジに、今にも罵声を飛ばしそうなイライラしたいの、
そして一番端に座っているヒナタは、正面を向きつつもヨダレを垂らしそうな勢いで寝ていた。



「俺の方がどう考えたって合ってるだろ。サクラは俺が好きなんだぜ」

「フッ。先に会っていれば間違いなく俺に惚れていたはずだ」

「その差が致命的なんだよ」

「時間は問題ではない」

「(意味が解からねえ)俺のほうが歳近いし」

「あの年頃は年上に憧れるものだ」

「俺は一度アイツのおかげで生き返ったんだ。愛の力らだ」

「…青いな。お前の思いが弱かったから死に掛けたんだ」


カンカンカン。
「第一ラウンド終了。どうやらイタチさんの方が優勢のようです。やはり年の差・経験の差か!!
二人はタオルで汗を拭き、水分補給をしています。第二ラウンド開始は10分後です。」





第二ラウンド開始。
審査員のヒナタさんは二度寝に入ったモヨウです。

「サクラの好きなモン知ってるか?俺と苺大福、カッパ巻、長風呂、小物集めだ!!」

「フン、それだけではない。自分の中で一番好きな場所は鎖骨だ。体を洗うのは左腕から、
 私服は桜色のワンピースがお気に入りだ」

「て、てめえ…!なんで知ってやがる…まさかその能力使って…!」

「パジャマはうさぎもようだ」

「…犯罪じゃねえかクソ兄貴」

「……ムッ…。お前こそ色々やってるだろうが」

「オレは着替えをのぞいただけだ!!!」

「まだまだだな。風呂を覗けるようになるまでは一人前とは言わんぞ」

「(なんの一人前だよ)…サクラを傷つけるようなことはしない…!」

「…着替えを覗くのは傷つけないのか?」

第二ラウンド終了。しばらくお待ちください。
両選手たちは職務質問を受けています。





「なかなかやるな…。」

「お前こそ…」

「決着がつかないのならば、実力勝負だ」

「…!オレはお前には負けない…!!」

「兄の怖さを思い知れ!!」

史上最大最悪(最低)の兄弟喧嘩が始まろうとしたとき。
マイクのスイッチが入った。

「あー、あの、里ぶち壊されちゃたまんないんで、一応報告を。
この対決の映像、音声は商品のサクラさんにも生中継されています」

「「……え?」」

「というかすぐそこにいらっしゃいます。サクラさんどーぞー。」

赤いカーテンが開かれ、出てきた二人の愛しい少女は、怒りと羞恥に体を震わせ立っていた。

「「……………」」

「「「「「…………………」」」」」

「…………」

「…お、落ち着けサクラ…!!」

「…お前への思いをアピールしていただけだ」

二人はなんとか彼女の怒りを沈ませようとするが、膨大なチャクラを放出しているサクラには
その訴えも無駄な物だった。

「…サスケ君と…イタチさんの…馬鹿―――――――――!!!!!!

大っっっっっっっ嫌い!!!!!!!




撃沈。







その後二人は、一週間ほどまともに口を利いてもらえなかったそうだ。
自業自得である。






おわり。


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な、なんかすいません…!
ちょっと展開早すぎるでしょうか(汗)
イタチ兄さんも壊れてるのはダメでしょうか(汗)


アンケートにこたえてミナセさまからいただきました。
サスサクイタサクが好きとかいたらこんな素晴らしい物が!!
どうもありがとうございました。
壊れストーカーのイタチとサスケがつぼです!!





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