*ONE MORE*




「つくづくお前は私に似ているな・・・。」


綱手に弟子入りをしてから、サクラの修行を見るたびに綱手はこう言うのが口癖となっていた。
サクラは何の事だかわからず、もうくもくと修行に明け暮れていた。

しかし、弟子入りして3ヶ月綱手の口癖はなおもこれなのだ・・・
サクラは今日思い切って綱手に聞いてみることにした。

今日は弱った魚をチャクラで気を送り元気にさせることだった。
少しの時間当て、一転に集中させる。
ピチッ!と魚が勢いよく暴れだした。

「うわ!!」

水飛沫が飛びサクラは少し声を上げた。
後ろで見ていた綱手は嬉しそうに微笑んでいた。
「よし、午前中はここまでだ。」
「はい・。」

「あの・・・綱手様・・」
「なんだ?サクラ?」

「綱手様がいつも言っているの口癖って何の意味があるんですか?」
「!!!」
綱手はサクラの意外な質問に少しあっけをとられてしまった。




「ああ・・あのことかい・・・そうだなお前には話さなきゃいけないな・・。」
「はぁ〜。」
「丁度いい、飯は私と一緒だよ。」
「えっ!!」

サクラは綱手に引っ張られてご飯を食べるべく、どこかの定食屋に行った。
ここは綱手のいきつけらしい。
いつもので話しが通っていた。
「まあ、お前の質問なんて、簡単だよ。」
「?!」
「班の運命も、境遇も似ているということだ。」
「!!」
それを聞いて驚いた。

確かに7班はサスケの里抜けでバラバラなってしまったから・・・
「サクラだけじゃない・・・7班それぞれがそれぞれ付いたヤツに似ている。」
ここまで言われれば、サクラも理解できる。
「サスケ君は大蛇丸に、ナルトは自来也さんに・・・ということですか?」

「さすが私の弟子だ。そう、全くおんなじ・・・でも、ショットだけ違うところもある。」
「全く同じというのは・・・やっぱりないですからね。」

綱手はガツガツのお気に入りの定食メニューを食べながら、話しは続く。



「サクラ・ナルト・サスケこの3人の分裂は私達と同じなんだよ。サスケの里出にナルトは追いかけていった。
 自来也も同じ事をした。しかし、戦った挙句負けて大蛇丸は闇に染まった・・」

「・・・」
サクラはゆっくり食べながら、綱手の話しに聞き耳を立てる。

「自来也も”ナルトは自分に似ている”っていっていたしな・・大蛇丸の方はわからないが・・」
「・・・」


もし、サスケが大蛇丸に似ていたら・・?
どうなってしまうんだろう?
時々そんなことをよぎることはあった。
呪印をつけられてからのサスケの目にサクラは一喜一憂してばかりだからだ。

そんなんじゃいけない!!

自分も強くならなくちゃ!!
ともって綱手に弟子入りしたのだ・・・



「でもな・・・これだけはいえるよ。お前達はまだ、私達みたいになっていない。」
「え?」

綱手は微笑んだ。


「決定的に違うのは、お前もナルトもサスケを取り戻したいと思っている。」
「・・・それは・・・」
「サスケを愛しているから・・そうだろう?」
「はい・・」

「それが私と違うところ、私は班以外の人間とすでに恋仲になっていた。
 それに、大蛇丸が里をぬけて自来也と私は完全に大蛇丸と敵対してしまったからだ。お前達はちがうだろう?」
「!!」
「そう、それに自来也とも話していたんだが、お前達は私達のようになって欲しくない。」
「綱手様・・」

綱手の言葉にこみ上げてくるものがあった。
なんて偉大なんだろう・・・・


「お前達は希望を捨てていない、あきらめていない。私達もそうなことしていたら・・こうはならなかったのかな?
 大蛇丸は改心はしなくても、決着はつけられたのかもしれないのに・・・・。」
綱手と自来也は過去を悔やんでいるのだ。

こうなってしまったことに
自分達の行動の代償が、新たな自分達と同じ運命をたどる者達を作ってしまったことを・・・



「こういってはなんだが、これはお前達の戦いでもるが、私達の戦いでも有るんだ。」
「え・・・?」

「大蛇丸が絡んでいる。これはもう因縁じみている。もう、終わらせないといけない・・。
 お前達が戦うように私達も戦わなければいけない。長年の決着を・・・」
「綱手様・・」


「だから、お前は付いてこれるな?私に・・・」
「はい!!」



大切な人を救いたい
長い年月ほおって置かれていた戦いに決着をつけなければいけない


目的はちがう。


けど、目指しているものは二人は同じ




「さて、さっさと食べて午後の修行に入るよ。・・・っと、その前にデザートに餡蜜でも食べに行くか!」
「いいんですか?」
「ああ、いいんだ!」





二人はお店を出て、甘味処へと姿を消した。




「サクラ!何してるんだい?置いてくぞ!!」
「すみません!!」





きっとナルトも自来也さんと修行してるんだろうな・・
負けないようにしなきゃ!!
皆で力をあわせて終わらせなきゃいけない!





己の信念のために
そして、真の平和のために



サクラは急ぎ足で綱手の方へ急いだ。







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サクラ祭りへの捧げモノその2


一度、綱手とサクラの話しを書いてみたくこんな話しになってしまいました。
私はナルトたちの戦いだけではなく、自来也・綱手・大蛇丸も含んでると思います。
それぞれの意志が入り混じってすごい戦いになるんじゃ・・・なんて思いながら
これを描きました。

サクラは綱手みたいになって欲しいですが、サスケは大蛇丸になって欲しくないです。
綱手とサクラの関係は、程よい厳しさと優しさが・・・って感じが理想的です。

それでは失礼します!!




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