追跡開始!! クラブハウスに黒猫が入り込んだ。 C.C.は暢気になものだと感じながら、好物のピザを食べていた。 ルルーシュの部屋は、いつも綺麗にしてある。 まるで埃ひとつない感じがする。 ふとさっきまで慌てていたのか、咲世子が置いていった洗濯物がある。 いつもならすぐ片付けるのに、今日にかぎってルルーシュは置きっぱなしにして一階にいる。 黒猫はルルーシュの部屋をウロウロ回り、あるひとつのものを見つけた。 「ニャ〜。」 黒猫はこれが気に入ったのか、そのまま加えて部屋から出て行った。 「・・・・あれは確か、あいつにお気に入りだったよな。私は知らんぞ、ほっぽってあるアイツが悪い。」 「でね、ナナリー・・・・・!」 「お姉さま・・?どうかしました?」 「ほあぁぁ!!!」 「え・・?」 「あ・・・まて・・・コラ!!」 「ミャーん〜♪」 「ん?」 ナナリーは慌てるルルーシュの声が、珍しくて頭をかしげた。 ルルーシュはそのまま猫を追いかけてどこかえへ行ってしまった。 「コラー!!待ちなさい!!」 ルルーシュは猫を追いかけるが、すばしっこくてなかなか追いつかない。 「はぁ・・・はぁ・・クソ!!」 すでに息が上がっている。 再度追いかけようとしたら、焦るルルーシュに追い討ちをかけるような校内放送が流れた。 猫をつかまえたら、生徒会で好きな人とキスができる。 また、猫の持っているものはミレイのほうへ・・・ 「冗談じゃないわよ!!」 ルルーシュは疲れている体に鞭を打って探索を再開した。 「ルルーシュ?!」 「スザク!」 猫をようやく見つけた場所にはスザクが居た。 「どして?こんなところに・・。」 「だって会長さんが猫をつかまえろって!!」 「いい!私がやる!」 「大丈夫だよ。ルルーシュ体を動かすのなら僕の方が得意だよ!」 「・・・そ・・それだけはやめて!!」 息を切らしながら階段を上るが、スザクは遥か彼方の先に居る。 スザクはもう屋上に行ってしまっていた。 やっとの思いで最上階の窓を抜けて、屋根へと上る。 猫は上の鐘の下にいた。 スザクはもう少しで、猫に追いつこうとしている。 「スザク、後は私がやるから!」 「ルルーシュじゃ危ないよ。」 「や・・・やめて・・!!」 暗くてよく見えてはいないが、猫はルルーシュの私物を加えたままである。 そう、ルルーシュのお気に入りの・・・・ 「本当にやめて!お願いだから!!・・・そうか!お前キスが欲しいのか?それだったら私がいくらでもくれてやる!! だから、猫は私が捕まえるから!スザクは戻って!!」 自分の爆発発言に気付いていないルルーシュは、スザクの説得に夢中になり力が緩んで屋根から落ちそうになる。 スザクは間一髪でルルーシュを救い、結局スザクが猫を捕まえてしまった。 スザクは猫を咥えているものを取る。 「あ!駄目!!」 ルルーシュがこんなに慌てるものなんて一体なんだろうとマジマジとみる。 「あ〜〜!!私のお気に入りの・・!!」 この形、素材はどう見ても女性物の下着だった。 ルルーシュはさっき、咲世子が持ってきてくれた洗濯物をそのままにして置いたのだった。 運が悪かったのか、偶然猫が咥えて逃げ出してしまったのだ。 「スザクの馬鹿!!」 「あ・・ルルーシュ!!ゴメン!ゴメンたら〜!!」 パンと何かが打たれる音が響いたのは言うまでも無い。 スザクは早く返そうとしたが、心配していた生徒会メンバーと他の生徒達が駆け寄ってきて出来なくなっていた。 「しかし、ルルちゃんの大胆発言には驚いたわね。」 「なんの事ですか?会長元はと言えば・・・。」 「そうだわ、猫をつかめたスザク君。猫は何持ってたの?っていうか何その手形。」 「ハハハ・・・・。」 頬をなでながらスザクは笑って誤魔化した。 睨むルルーシュにスザクは”途中でなくなった”と誤魔化しておいた。 「そ、じゃ、ルルちゃん早くスザク君にキスしてあげてね?」 「「へ??」」 やっだぁとミレイは意地悪に、「さっきルルちゃん”スザク君ならキスくらい、いくらでもくれてやる”っていってたでしょ」 ルルーシュは自分の軽々しかった口を恨んだ。 「え?ルルーシュ僕にしてくれるの?」 スザクの顔はなんだか嬉しそうだ。 「な・・・何いってるんですか!!」 「ホラホラ気にしない!さ、早く♪」 「だったらその携帯のカメラをなんとかしてください!」 「仕方ないわね!スザク君、早くやっちゃいなさい!」 「ええ?僕が?」 ミレイは”会長命令”とそうして、逆らえないスザクを逆手に取る。 「ゴメン・・・ルルーシュ。」 「やめろ・・スザク。」 スザクはルルーシュの顔を自分の方へと引き寄せた。 「あはは!ベストショットよ!!」 「会長!返してください!」 「い・や・よ!スザク君に現像してあげるって約束したし。」 結局、ルルーシュは生徒の前でキスするハメになってしまった。 興味津々な生徒の大半は、カメラ付携帯でその瞬間を収めていたのだった。 「な・・スザク!!」 ルルーシュはスザクを睨むが、顔をデレっとしているスザクには意味がなかった。 「はは・・・まさか僕も本当に出来るなんて思ってなくて・・。」 お前が無理やりしてきたんだろうと気ってやりたかったが、肝心な事をルルーシュは忘れていた。 「そうだスザク、お前のポケットの中に入っているものを返せ。」 「え〜。」 「”え〜”じゃない。それは私のでしょうか!!」 お前がもっていても意味もないし、あらぬ誤解を招くぞ。 「じゃ、僕に頂戴よ。これお守りにするから・・・。」 ぱぁんと気持ちいい音が本日2度目校内に響いた。 「スザクの変態!!」 ルルーシュは完全に怒って帰ってしまった。 「もういい!いいもんスザクなんか知らない!口きいてやんない!」 「あぁ!ゴメン!ルルーシュ許して、コレ返すから。」 「いい!入らない。お前の手にわたったものなんて、はけるか!!新しいの買いなおす。捨てろ!!」 「そ・・・そんな〜。」 ルルーシュの怒りはなかなか収まらなく、暫くは本当に口を利いてくれなかった。 スザクが許しをもらえたのは、猫の騒動があってから、2週間も経った後だった。 因みに、スザクは猫の持っていたものはルルーシュに内緒で未だにこっそり持っていたりする。 ----------------------------END---------------------------- 女体で一度なら書くよねこのネタ(笑) ちなみにルルのお気に入りの下着は薄い紫で、レースが上品な可愛い下着という事で。 きっと高い高級ブランドのランジェリーしかもっていないですよきっと(笑) |
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