孤島の華   27





イタチはすぐ後、下を見下ろしたがもう二人は海にのまれていた。

「・・・桜・・・サスケ・・・」


心配になったテマリたちも、駆けつけたがなにもする術はなかった。



















その後、捜索隊を結成し、海沿い砂浜、岩場を探したが桜とサスケを見つけ出すことは出来なかった。









国民には幸いにも二人が死んだことは知れていない。
桜は、病に耐え切れず死に絶えたという形に民に発表した。
問題はサスケのほうである。






テマリはそのことの相談に火の国へと来ていた。
我愛羅も一緒だった。
サスケと仲のよかった我愛羅も、ショックで戸惑いが隠せなかった。




「サスケは・・・風に暫くいるという形にしたらどうだ?」

まさか、サスケと桜が心中したなんて知れたら、それこそ国家の信用にかかわる。
サスケは、長期出張とさせておき、ソノ後不慮の事故で亡くなったと言うことにしようとするのだ。

「いいのか・・?」


「あぁ・・・・もうこうなってしまっては・・・・何も出来ないからな・・・。」










テマリは悲しむイタチをそっと包み込んだ。











その一ヵ月後、イタチはテマリと再婚をした。


桜の子供達はわけが分からず、死にいった桜を思って悲しく泣いていたが
日に日に元気を取り戻し、テマリを少しずつ受け入れていった。




そして、サスケが死んだことも発表した。


































大蛇丸の館にも、桜の死の知らせはすぐに届いた。
姉のような存在だった多由也を初め、屋敷のものは悲しみにとらわれた。


そんな中、カブトはそんなこと気にもせず、ずっと自分の部屋に篭りっきりになっていた。
桜がうちは家の嫁にいって以来、カブトは研究室に足を運ばなくなったのにまたやり始めたのだ。
大蛇丸は不思議に思い、そっとのぞいてみた。

「・・・!!カブト・・・貴方これは一体・・。」


そこにいるのは・・・二人の人間。


「あ・・・バレチャいましたか。偶然見つけたんですよ。まだ治療の余地があります。」
「そう・・・なら二人を頼んでいいかしら?」
「お任せください。」







あれから、暫く経ったころだ。

カブトは急いで大蛇丸の元へ駆け寄った。




「・・・大蛇丸様・・・。」
「なぁに?カブト。」

「例の二人ですけど、目が覚めました。」

「あら・・」


大蛇丸は、駆け足でカブトの研究室へ向かった。



「まぁ!!すばわしいわ。」



目を向けた先には・・・



「あ・・・お義母様・・・。」

「え・・・大蛇丸・・・?」





「貴方達、よく生きてたわね。」


「お義母様・・・・ここは・・?」



「私の屋敷よ。偶然見つけたのよ。もう殆ど死んでいたけど助かってよかったわ。」



大蛇丸は、自分の娘を包み込んだ。



「大蛇丸、外の状況はどうなっているんだ?」



「貴方達は死んだことになっている。だからあまり遠くには出ないほうがいいわ。」

「お義母様・・・それじゃ・・・」


「ええ、二人供、ここにいなさい。ここは辺境の地そんなに人はこない。国境へ行かなければバレやしないわ。」

大蛇丸は多由也に飲み物を持ってこさせると、部屋を出て行った。
そういえば、カブトの姿も見えない。




大蛇丸の言葉に、二人は安堵した。

そして、二人は手を強く握りあった。




「怖い思いさせてごめんな・・・お前の幸せを奪った俺を許してくれるか?」

「そんな・・・サスケ君を選んだのは私自身よ。」






「お帰り・・桜・・・・そして、ようこそサスケ君・・。」



二人の未来はここはらはじめるのだ。


もう、二人を邪魔するものは誰もいないのだ。

少し不自由を強いれるけれど、二人なら大丈夫だろう。
二人はそう思った。

















-------------------END-------------------

おわった!!
やっと終わった〜!!!!

そう2年も時間がかかりました(笑)

そう”海猫”の映画をみてこの作品が生まれました。
あの作品をイタサスサクでやったら素敵だな・・・と思い
書き始めて・・・・ながかった
途中、何度執筆が止まったことか・・・・

無事に終わらせてよかったです。
当初、身投げして終わりバッドエンドにしようかと思いましたが、
結局二人は生きてることにして、一応はハッピーエンド?になっちゃいました。
あれ?こんなはずではなっかたのに・・・


夢だった遊女モノがかけて楽しかったです。
いつもと違う世界観がかけて結構書いてて楽しかったです。




BACK