ドッペルゲンガー?! 4 「お・・俺なんか、兄妹でき、た見たい。」 「私、、も。双子だ・・ね!」 「うん!」 結局三橋二人は、自分達の家に帰ることにした。 ありえないこの事情をどうやって話そうかと悩んでいたら、 思いのほか、三橋の両親は天然なのかもう一人今度は娘が出来たと喜んでいた。 男の一人っ子だったから、女の子が欲しかったという親心をくすぐられたのだろう。 しかも、その女の子は三橋と瓜二つ。 双子のようであった。 普通に、突然空から降ってきました。 といっても変な目で見られることなく、両親は受け入れてくれたのである。 ハッキリ言ってつわものだ。 母の尚江は、”可愛い、廉が女の子だったらこうなっていたのね!”と大絶賛 父親も”これじゃ俺も嫁にはだしたくないな”とうっとりだ。 思いのほか、うまくいったみたいで二人が一部始終笑顔だった。 着替えはやはり無いので、尚江のを代用された。 「あぁ・・・やっぱり今から買ってこようかしら・」 「大・・丈夫!」 「そう?」 「うん!」 幸いパジャマだけだったので、そこまでこだわる必要は無かった。 「でも暫くは居るようになるでしょ?明日はお買い物ね。」 尚江はルンルンという効果音が出てきそうな足取りで、自分の部屋に戻った。 廉は最初客まで寝る予定だったが、それはイヤだと駄々をコネ 二人同じ部屋で寝ることにした。 「廉君べっど・・つ・・使って?」 「ダメだよ!廉ちゃんお、女の子!俺男だから・・へ、いき!」 「でも・・部活やってる!」 「俺は大丈夫!」 「でも・・」 「ダメ!」 両者どちらがベッドを使うかで、一歩も引かない。 廉君は部活してるから疲れてるでしょ!と れんちゃんは女の子だからそんな事させられない!と 頑固なところは二人一緒。 そんな口論が暫く続いた。 「ね、廉君。」 「何・・?」 「あの。。ね、よくさ、修ちゃんと瑠里とやったように・・。」 「あ!!」 「「一緒に寝ない?」」 こうして、誰かと一緒のベッドに眠るのは久しぶりではないだろうか? 幼い頃は、幼馴染の叶や、従兄弟の瑠里とこやって昼寝やお泊りしたとき仲良くじゃれあってた。 小学校を卒業してからは、そんな事なくなって 周りから孤立してて、気付いたら一人になってた。 こうやって近くに人の寝息が聞こえる。 なんて安心するんだろう。 めをあければ、もう一人の自分が居る。 異性として現われたもう一人の自分。 お互いがお互い興味心身で、勝手に視線がいってしまう。 「おきてる・・?」 「おきてるよ。」 「ね、廉ちゃんの世界の阿部君て、どんな人?」 「野球が大好きで、怖くて・・・でも優しいよ。」 「そっか・・。会ってみたいな。」 「・・・こっちの阿部君は、廉君のこと大好きなんだ・・ね。」 「ビックリした?」 「うん。でもちょっと変。」 顔を向き合って笑った。 他にも教えてくれた。 ルリとは良くお買い物行ってたとか、篠岡さんと一番仲がいいとか 野球部のマネジやってるとか、だから廉も自分の事を精一杯レンに話す。 「ね、廉君いま、幸せ?」 「うん!廉ちゃんは・・・」 「幸せだ、よ。」 二人とも話しつかれてきたのか、ウトウトとしてきて話さなくなったと思ったら、 二人して、夢の中に旅立っていた。 |
BACK NEXT |