ドッペルゲンガー?! 8 「あ!!みんな!」 三橋は、この同じ顔が二人いる異様な光景を気にしないで、駆け寄る。 そして、どうやって違いを見分けているのか分からないが、 三橋の世界の人間をちゃんと分かっているようだ。 「ゴメンネ。三橋迎えに来るのが遅くなって。」 栄口はどうやら、もっと早く迎えに行きたかったみたいだが、 なかなか準備がかかってしまったらしい。 「それにあの魔王さまの機嫌を取るの大変だったんだよ。」 「魔王?」 「あ、コッチの人たちには関係のないことなんで・・。」 向こうの水谷は、冷や汗をかいながら、必死にフォローしたが、 後ろに見える黒いオーラにみんな”あれが魔王”とすぐに分かってしまった。 「阿部・・三橋だってワザとやったんじゃないんだし・・」 「うるせ・・・ワザとだなんて言ったら・・」 「・・・!!」 三橋は阿部のオーラを見て、栄口の後ろに隠れてしまった。 コッチの三橋も完全に、もう一人の阿部にビビって、田島の後ろに隠れている。 「スゲーな三橋、あっちの阿部は魔王なんだな。」 (((((((シャレにナンネー!!))))))) コッチの阿部は変態で アッチの阿部は魔王。 どこの世界を探しても、まともな阿部はいないのだろうか? 「三橋、出て来いおこらねぇから。」 「阿部、そのオーラじゃ、説得力ねぇよ。」 あっちの世界の泉が、尽かさずフォローを入れた。 バツが悪そうに、阿部は一回深呼吸をして落ち着かせた。 周りの怖い感じはなくなっていた。 あっちの阿部はゆっくり、”女の子”の三橋にいく。 三橋は起こられると思ってビクビクしながら、栄口に離れるもんか!と 力いっぱい栄口の背中にへばりついている。 怒られると思ったが、阿部は三橋の頭を撫でた。 「あんまり心配させるな・・・。全くお前がそんなに怯えるから 怒りたくても、怒れねぇじゃなーかよ。反省してるならさっさと栄口なら離れろ。」 俺はあんまり他の男にお前がくっついてるのを平気で見られるほど、 心が広くぇねんだよ。と阿部は、ひょいと三橋を自分の腕に寄せた。 怒られるとばっかり思っていた三橋は、阿部の態度に感動してどっちにしろ泣いてしまった。 「おい!三橋?!」 「うう〜!!阿部君!!阿部、、君・・〜〜!!」 「ち・・・。」 いちゃつくのはよそでやれーと、この二人のやり取りに慣れえいる世界の 西浦ナインは、ブーイングをして、 三橋が男の世界のコッチの、野球部は (((((((((阿部がまともだーーー))))))))) なんとも羨ましいと思っていた。 コッチの阿部も、あのくらいまともだったた良かったのに、 さっき本当に魔王だ!なんて不謹慎な事いってすいません。 貴方はコッチの変態より、十分まともです。 と心の中で謝っていた。 「三橋、いい加減泣き止め。ホラ帰るぞ。」 「うん・・」 「じゃぁ、俺達かえるね。練習の邪魔して悪かった。」 栄口が代表でいうと、 「でもこうやって、もう一人の自分達にあえて楽しかった。ちょっと三橋に感謝だな。 じゃ、お前ら栄口の指示にしたがって・・・・ 「ちょっと、待ってくれ・・・」 「え?」 「頼む、そっちの阿部と、コッチの阿部交換しないか?」 「よく分からないが、全力で断る。」 あっちの花井は、この世界の阿部の異様なオーラに何かを感じ取ったらしい。 これ以上モメ事はゴメンだ。 胃の弱いキャプテンはそう思った。 「と、言うわけで、みんなバイバイ。」 そういって、突如現われた分身のような自分自身は、あっという間に消えていった。 「帰っちゃったね。」 「もう少しコッチにいてくれればよかったのにね。」 始めは面倒で大変だと思ったが、帰ってしまったら以外にも淋しくなってしまった。 「お・オレ楽しかった、よ。」 「だよね。三橋。」 「うん、妹できた・・みたい!」 「また会えるといいね。」 「でもきっと会う事ないだろうね。」 「あれ?花井阿部がいないぞ?」 「あいつなら、もう一人のオレに預けてきた。」 「ふーヤッパリもとのグラウンドが一番だね。」 元の世界に返ってきた、ノビをした水谷。 「キャー!!!」 「え?どうしたの三橋?」 「ああ・・・あ、阿部君が・・二人?!」 「どうする栄口・・。」 「とりあえず、着払いで送るよ。」 「先に三橋助けた方が良くない。」 「三橋にはナイトがいるだろ?」 「納得。」 後日、阿部は元の世界に強制送還された。 あぁ、やっぱりこの阿部からは逃れられないのか・・・ 阿部以外のニシウラーゼはため息をついた。 ----------------------END---------------------- どうやら私にキモベを書く才能はないようです。 よく分からない話で申し訳ありませんでした。 なんかもう・・・カオス過ぎた!! |
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