『姫君のバカンス』 1 「毎日毎日同じ事の繰り返し!!コレではちっとも人生に楽しみがありませんっ。 何か楽しい事は無いのでしょうか‥‥」 僕は孤独だった。 お父様はバチカン市国の権力者、つまりローマ教皇だ。幼い頃から英才教育を施され、 人生に選択肢など一つも存在しないまま僕は常にお父様の言い成りになっていた。 其れが嫌で嫌で堪らなくてしょうがない。なのに、教皇の娘と言う立場が反抗を許してはくれなかった。 「でも、お父様に逆らって外界の楽しい事に勤しむなんて僕にはきっと‥許されないのでしょうね」 バチカン市国(バチカンしこく、 ラテン語: Status Civitatis Vaticana, イタリア語: Stato della Citta del Vaticano)は、 イタリアのローマ市内にある世界最小の主権国家。 ちなみにバチカンという名称は、この地のもともとの名前であった 『ヴァティカヌスの丘』 (Mons Vaticanus) からとられている。 ここに教会が建てられ、やがてカトリック教会の中心地となったもともとの理由は、 この場所で聖ペトロが殉教したという伝承があったためだそうです。 ま、どうでもいいですけどね、そんな謂(いわ)れは。 ただ、バチカンはローマ教皇庁によって統治されるカトリック教会と 東方典礼カトリック教会の中心地、いわば『総本山』。 其の地を治める偉大なる父に恥をかかせてまで僕は自由を選び取る気には到底なれなかったのだ。 今までは。 「一日だけでもいい、本当の‥恋がしたいのです」 ふとデスクの上に無造作に置かれた見合い写真に目を配った。 相手は様々。次期教皇候補と呼ばれる殿方ばかりだ。 例えばドイツ出身のハインリヒ18世、国務長官であるイギリス人のエドワード枢機卿、 行政庁長官兼市国委員長のイタリア出身カルロ大司教も見合いの候補に挙がっている。 でも。 僕は…‥。 「やっぱり、諦めきれません。ゴメンなさい‥お父様……」 たった一度きりの恋でもいい。 願いは 其れだけ。 一度も外界を知らずに育った箱入り娘の僕はついに其の好奇心と理想に逆らえず城を抜け出すのだった。 其れが、悲しい結末を迎える事になるとも知らずに。 出逢いは突然、恋は必然。僕と彼女の恋愛は、まさに其れだった――― 「白蘭さん、もっと真面目に働いて下さいよ」 「分かってないなぁ、正チャンは」 「は??」 「いーかい??スクープって奴はさぁ、自分からある日突然現れるんだヨ。今ジタバタしたってしょーがないの」 「呆れましたよ、アンタには。もうどうなっても知りませんからね!!」 「…‥チェッ。あんなに怒る事無いのになぁ」 ばたんと大きな音を立てて正チャンは飛び出して行った。 どうせまたチンケな取材を始めに行ったに違いない。 僕はいつも通り新聞とニュースを交互に見てはため息をついた。 「誰だろうネェ、売れないジャーナリスト事務所を開いたのは」 僕の名前は白蘭。イタリアの記者だ。 本当はこんな職業性に合ってないと思うし実際情熱所か働く気なんてちっとも湧かない。 せいぜいやる気になるのは美人コンテストに出る女性やハリウッドモデルの取材くらいだろう。 そんな僕がどうしてこんな事をやってるかって??其れはネ‥‥… 「お前だろ、お前!!こんなちっとも儲からない仕事を持ちかけて事務所開いたのは!!」 「あ、γチャーン。おはよう」 「おはようどころかもうこんばんわの時間だ馬鹿野郎。まぁた仕事サボりやがって。 今度仕事取れなかったら俺達シャレにならんぞ!!給料無しどころか、家賃滞納で追い出されちまう!!」 「マジで…??」 「冗談言うか、こんなつまんねぇ現実味帯びた冗談をよ‥‥」 「‥‥アハハ」 「笑って誤魔化すな」 そう、僕がγチャンと正チャン誘って始めたんだ。一攫千金も夢じゃないと思ってね。でも、甘かった。 情報源も少ないし資産もそんなに無かった僕は其れでも若気の至りと言うか勢いというか。 計画性も無いくせに事務所を開いたんだ。 幸い正チャンの実家が裕福だから困ったときは泣きついてなんとかしてもらってるけど、 そろそろそういう訳にもいかないよね。 ココに来て初めて危機感を覚えた僕はスクープって奴を人生一度くらいはモノにしてから 転職しようと思って事務所を出る事にした。 「おい、ドコに行くんだ。もう夜中だぞ??」 「ちょっとね〜」 「‥‥相変わらず掴みどころの無い奴だ」 がちゃりと扉を開けて一歩外に出ると生暖かい空気が辺りを覆った。 今は真夏。とにかく熱い。僕は当ても無くぶらぶらとしていた。ココはバチカンよりの地域。 イタリアから独立した其処は元は一緒の国だったはずなのに聖域みたいに思えるから不思議だ。 そして、国境近くに住む僕は其処で不思議なモノを発見した。 其れは。 「‥‥女の子??」 道路の真ん中で眠る、女の子だった。 「うぅ‥ん」 「君、大丈夫??」 「もう‥食べれません」 「……ダメだ、完全に寝てるよ」 初めて見た時は心底驚いたよ。 だって深夜で車が少ないとはいえ道路で堂々と熟睡してるんだから。 僕はとりあえず担いで介抱しようと彼女を抱き起こした。 すると。 「ッ///」 ぱらっと長い前髪が落ちて彼女の端麗な顔が急に目に飛び込んできて。 僕は、一瞬で恋に堕ちたんだ。 見知らぬ不思議な女の子に一目惚れするなんて、自分でもビックリだけど。 「なんて、綺麗なんだろう」 「ん…‥」 仄かにピンクの唇が動くとそれだけで心臓が飛び出しそうになる。 艶やかな蒼い髪も真っ白で血色の良い顔も好みだ。 何より表現しようが無いくらい姿かたちが完成されていた。 ふっくら張る胸も、きゅっと締まったコルクボトルのようなウエストも。そして小さくて柔らかなお尻も最高だと思った。 「故意に触ったんじゃないよ。介抱するためだからネ。‥でも」 そして思った。 こんな可愛くて綺麗な女の子にこの先もう二度と巡り会う事も無いだろうと。 そう思った僕は起こすのも可哀想だと言い訳をしながら彼女を自宅に連れて行ったのだ。 「‥‥家出したのかな??まぁ理由なんてどうでもいいや。今夜は泊めてあげるよ、天使みたいに綺麗で可愛い子」 突然僕の目の前に現れた美しい少女。 其の子がローマ教皇の娘だと知るのは、次の日の事だった。 「‥ココは??」 「あ、起きた??」 コーヒーを片手に僕は彼女の顔を覗きこんだ。すると、うっすら開いた瞳がよく見える。 綺麗な綺麗な、宝石みたいな輝きをした瞳。オッドアイの其れは僕を更に魅了した。 でも、事情が分からない彼女はきょとんとして僕をマジマジ見詰めていた。 そんな顔も可愛いなぁ。そう思って見ていると。 「‥貴方は??」 「僕は白蘭。昨日寝てる君を拾ったんだよ」 「そう、ですか‥僕は寝ていたのですか」 「ウン」 「ココは何処ですか??お城の外ですか??」 「へ??」 いきなり訳わかんないコトを言い出されて僕は絶句した。 お城??何を言ってるんだろう。お屋敷にでも住んでるのかな?? まさかローマのお姫様とも知らずに僕は笑って答えてあげた。 モチロン、テキトーに。 「ま、そーいうことになるかな」 すると顔を輝かせて目をキラキラさせながら彼女はそうですか、 と嬉しげに言った。でも直ぐに困った顔をしてこう言ったんだ。 「どうしましょう」 「‥何が??」 「僕、これからどうしたらいいのでしょう」 「はぁ??」 「よく考えたらココが何処で何があるのか良く分かりません。 あぁ、迂闊でした!!もっと下調べして入念に準備すれば良かった…‥でも、婚約はもう直ぐだし」 「‥‥ふぅ、ん」 其れで僕はなるほどね、と思って首を縦にうんうん頷いた。 事情は彼女の勝手な独り言でなんとなく察しがついたからだ。 「君、もしかして結婚させられるのが嫌で家出したんでしょう??」 そう鎌をかけて言ってやれば酷く驚いた顔で彼女が僕を見詰めた。 「どうして、其れが分かったのです??」 「なんとなくね〜」 「貴方は…一体」 「しがないジャーナリストだよ。其れより良かったら僕がこの街を案内してあげる」 余程世間知らずなんだろう。そう直感した僕は彼女に惚れてしまった事も相まって案内を申し出た。 でも特に他意は無くて、ただ好きな子と一緒に一秒でも長く居たいと思っただけの事だったのに。 彼女は、僕にお礼のつもりかなんとキスをしてきたのだ。 しかも、唇に。 チュッvV 「ッ///んなぁっ!?」 「クフフ、白蘭でしたっけ。よろしくお願いしますね///」 ボロくて安いアパート。其れでも日当たりは良かった。 もう裾が切れて汚いレースのカーテンから日差しが照る。其の日の光に晒された彼女は異様なほど美しくて、 僕は思わず彼女を押し倒してしまったのだ。 どさり 「な、にを‥??」 「君が…悪いんだよ」 キスされた。 たった其れだけなのに身体が嫌に熱くて気が狂った様に彼女が欲しいという欲望が内から湧き出ていた。 抑えなきゃ。 暴走した自分の欲望を必死に抑えようとした僕は唇を噛み締めて耐える事にした。 でも、初対面なのに何故か愛しげに、でも不安そうに僕を見上げるから。 もう、無理だと思って首筋に顔を埋めた。 「あっ?!」 ちぅ、と白い其れをキツク吸ってやれば赤い華が鮮やかに其処に咲く。 今までいろんな女を抱いてきたけど、後腐れるのが面倒で決して痕何か残して来なかったのにどうしてだろう。 でも、所有の証をどうしても刻みたかったんだ。まるでこの恋が一夜限りのモノだと予感していたかのように。 「なに、して…??」 「まだ分かんないの??」 「……‥は、い。すみません///」 「そっか。なら分かんなくていいよ」 「ひぁあっ///」 そんな余裕も無くて必死な僕と違って彼女はまるで呑気だった。男に襲われてるって自覚、無いのかな。 其れが酷く可愛くて、でもちょっと残念だと思った僕は意地悪したくなって胸にするりと手を差し入れた。 「あ、や‥なんで??こんなところ‥触るのです、か??恥ずか、しいっ///」 「もしかして、こういう事したことないの??」 「んぁ、な…ない、ですぅ///」 「じゃあ教えてあげる。僕が君にいろいろ教えてあげるよ。コレはね、えっちって‥いうんだよ」 「は、ぅ…これが、えっち‥‥ですか///きゃぅうっ!!」 ぴんと張ってる乳首が厭らしくて可愛い。布越しでも分かる。 純白の、まるでお姫様みたいなシルクのドレスに身を包んだ彼女の胸は夢のような手触りだった。 柔らかくて気持ちイイ。 感じてる顔が見たい、でも同時に泣いてる顔も見たいと思うから。 嫌われてしまう事を恐れている気持ちがある反面、どうしても欲望には逆らえそうに無い。 レイプじみた事をしてるのは良く分かるし罪悪感が無い訳じゃない。悲しませたくてこんなことしてるんじゃない。 でも、好きになっちゃったからかな。彼女の全てが欲しいんだ。 そう思って言った。 「嫌なら、嫌って言っていいよ」 「!!」 「‥好きでも無い男とえっちするなんて嫌デショ??いいよ、無理しなくて」 「あ‥その、あの///」 「ハッキリ言わないと、止めないから」 「あぁっ///」 「ねぇ、君の名前は??」 「‥ぼく、は」 「頼むよ、教えて欲しいんだ。君を、知りたいから」 すると一瞬戸惑った様に口籠る彼女。 僕は胸の谷間に顔を埋めて乳房にキスを落とした。早く彼女の中に入りたい。 でも、無理させたくないし傷つけたくも無かった。 こんな一夜の恩で身体を許して欲しいとは思わないけど、せめて名前を呼びたかったから。 自分勝手でズルイなんて分かってる。止められる訳も無いのに彼女に縋る想いで懇願した。 「好きなんだ」 って。 たった一言。 でも其れを聞いた彼女は眉を顰(しか)めつつも頬を染めぼそりと呟いたんだ。 「‥名前は、骸です。嫌じゃ、ありません白蘭///えっち、して??」 その一言で、僕の理性も道徳も一気に吹き飛んだ。 好きな人の、たった一言で。 「好きだよvV」 「あっ、や‥///」 「見せてよ、君の‥骸チャンの全部を」 「‥…恥ずかしい、です///」 「でも、綺麗だ…」 「やだ…‥///」 ぱさりと 彼女が身に纏っていたシルクのドレスが音を立てて剥がされていく。 剥がしているのは、他でもない僕自身の手だけれど。 「日焼け、全然しないの??真っ白で綺麗なマシマロおっぱいだね」 「まし、まろ‥??」 「知らないの??お菓子だよ」 「知りません‥っ、んあぁっ///」 「なら後で食べさせてあげるよ‥…」 そうして現れたおっぱいは想像以上に柔らかくて肌触りも良かった。 何より形が綺麗だ。見事な曲線は歪み一つなく美しい。 そのアーチをまるで辿る様に撫でてやればピクンと腰を浮かせ跳ねる彼女。 シーツに散らばる藍色の髪が波打ってより一層彼女の色香を増してくれる。 絹のような髪に触れたくて、僕はそっと髪を掬ってキスをした。 「可愛いおっぱいに乳首ちゃん。こんなに尖って厭らしいねぇ。僕に触って欲しかったのかな??」 「あ、ぁ…っ///だめ、そんなに…引っ張らないでくだ、さ…い。ちぎれ、ちゃ…///」 「フフ、赤く腫れてきたネ。コリコリしてるよ、触ってみなよ。自分で自分の乳首をさぁ」 「やっ、やめてっ!!いやぁ‥‥」 「おっぱいはこんなに柔らかいのに敏感なのかな??えっちだねぇ」 「んはぁっ!!」 其の間にも絶えず乳首を弄ってやる。 つんと尖る其れは指で摘んだだけでも喜ぶのかもっと硬度を増していく。 そんな厭らしい胸の反応とは裏腹に、初々しく涙目になって嫌々する彼女が何とも可愛いから 僕もついつい意地悪になってしまう。 首を振って嫌がる彼女の手を掴み胸の突起を弄るように操る。 それだけで彼女は顔を真っ赤にし羞恥に悶えている様だ。 ちらっと下肢に目を配ればシミを作ったパンティーが目に映る。 其れが嬉しくて、僕は好奇心と期待を抑える事が出来ず其処に手を差し入れた。 くちゅ‥… 「あうぅっ///や、何…し、て‥??」 「何って、気持ちイイ事だよ。ほら、こうされると我慢出来ないデショ??」 「はあぁーっ!?あぐっ、や‥あひいいぃっ///」 股の中心で乳首と同じ様に尖って硬くなる其れ。 所謂(いわゆる)クリトリス=女性性器を弄ってやった僕はわざと愛撫を強めてあげた。 多分彼女は処女だ。 パンティーを脱がしてマジマジと其処を見詰めた僕は瞬時にそう思った。 ピンク色の綺麗な其処はまだ男を知らない様に見えたから。 でも、何より彼女の戸惑いながらも悶える其の姿が如何にも生娘らしく見えて。 僕は嬉しくて我慢出来なくなって、思わず挿入してしまった。 ズブリ 「ふああぁっ?!や、い‥痛いいぃ///」 「ッ!!き、っつ‥…///」 「やぁっ、抜い…て、‥んはぁっ///」 「凄い‥締め付け。千切れ‥そうだよ、ちんぽ」 「はぁあんっ!!やっ、動か、ない‥でぇっ///」 ぬちゃりと卑猥な音を立てる結合部。 本能のままに雄根を突き入れた僕は余りにも大きい快感の余韻に狂いそうになっていた。 ねっとりとした膣内はコレまでセックスしたどの相手よりも濃厚で絡み付いてくる。 其の心地良さ、気持ち良さは過去最高と言っても過言じゃない。 そうして想像以上の快感を得た僕がふと彼女に目をやったのだけど。 「あっ///んん‥やぁっ」 「‥骸チャン、凄く……綺麗だよ///」 「ひぅ…も、やぁん!!おなか、くるし…抜い‥て、えぇ」 「‥‥ヤダ」 「あ、ああぁっ///」 「だって、君がエロイのが悪いんだよ??そんな顔で、誘うから」 「んぁ‥あ??さそ、う??ぼく、そんなつもりじゃ‥‥ふ、ぁああーっ///」 ヤバイ。 どうしようもなくヤバイ。 潤んだオッドアイにほんのり朱色に染まった頬と、それからしっとり濡れて額にひっつく前髪。 はぁはぁと微かに漏れる息がリアルで、時折きゅっと膣口が僕を締め付ける。 そんな表情と可愛い泣き声、そしてトドメにピンク色に染まった身体が僕を魅了して止まない。 ますます欲情した僕はもう自分を止める気なんて全く無くなっていた。 |
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