彼女と俺の事情 最近同僚から、顔つきが変わったと言われた。 物腰が柔らかくなっただの。 休日を神経質に予定組んでるな。 女でも出来たか?と感くぐってる同僚。 煩いから冷たくあしらう。 別にそんなんじゃねぇ。 それにここは皆素性には訳ありな奴が多い。 俺もその一人に越した事はない。 特に教えなきゃいけない義務も、義理もねぇ。 そうだろ?アレルヤ・・・。 俺に会うときのお前はいつも、顔を真っ赤にして嬉しそうで見ているコッチが恥かしいぜ。 まるで片思いしている男と話している女のようだ。 まぁ、実際そうなんだけどよ。 あぁ違うな。両思いだったな。俺達。 人目で姉弟と分かる俺達の容姿。 お前、俺とこうして会っている事、誰にも言ってねぇよな? アレルヤ・・・。 この前、初めてアレルヤを抱いた。 実の姉と分かっていながら・・・。 こうでもしないと、繋ぎとめておくことが出来ない俺達の関係。 俺だって危ない世界を渡る殺し屋みたいなものだ。 アレルヤは今、世間のいい意味でも悪い意味でも脚光を浴びているCBのメンバー お互い何時死ぬか分からない生活環境。 こうやって逢引して、禁忌を犯してまで俺達の思いは強かった。 誰にも俺達を引き離せるものはない。 誰にも渡さない。 あの日、偶然再会したあの日に誓う。 アレルヤは一生俺のもの。 鋭いようで、悲しい瞳 綺麗な濃淡な緑の髪の毛も アジア人特有なキメ細やかな肌も 声も 丸みを帯びた美しい体。 笑うときに見せる澄ました顔 俺だけのもの。 「アレルヤ。」 「何?ハレルヤ?」 「もし、俺と連絡が取れなくなったら、死んだと思って構わない。」 「何故、急にそんな事・・・。」 もしも、の話なんて俺の性に合わないが、状況が状況なだけにいざという時も考えなければならない。 「なぁ、アレルヤ。」 「何・・。」 俺はアレルヤの手を掴んだ。 手の甲にキスをする。 「お前は、俺だけのモノだよな。」 「言われなくても、僕はハレルヤのものだよ。ずっと・・。」 「いい子だ。アレルヤ。」 テレビのニュースは、必ずCBの事にまず触れる。 ますでソレが日課のようになっていた。 映像で、アレルヤの乗っている機体が映っていた。 「今日も生きてるか?アレルヤ。俺も生きてるぜ?」 今日のニュースはアレルヤが人を助けと流れていた。 人革が誤まって、民間の施設に撃ち込んだ弾幕が施設を破壊して多くの人が宇宙を漂流したのを CBが助けたといっていた。 アレルヤ?一体どうした?お前が人を助けるなんて・・・。 お前は相変わらず優しいのな。 全く、そんな事して大丈夫なのかよ。 組織の命に反する事だぜ? 「お前が人助けなんてしていいのかよ。」 「体が勝手に動いたんだ。」 久しぶり会うアレルヤの顔は少しやつれていた。 きっと何か罰を受けたのだろう。 「お前、変なことはされていないだろうな?」 アレルヤ以外に女性はいると聞いてるが、 ハッキリ言って、俺は不安だ。 女が何かヘマをする時の拷問や、罰は性的な暴力を受ける事が多い。 CBは私設なだけに、正式な軍より規律は乱れているだろう。 「大丈夫。一週間独房に入っていただけだよ。」 「全然大丈夫じゃねぇよ。」 「ハレルヤ?!」 俺はアレルヤの腕を引っ張り、ベッドに押し倒す。 今日はホテルの一室を借りていた。 勿論抱くために、アレルヤも拒否はしていない。 きっとアレルヤだって、部屋に入る時覚悟しているだろう。 それに、やることだって今日が初めてじゃない。 「や・・。」 「”や”じゃねぇだろ?アレルヤ。」 俺はアレルヤの服を簡単に脱がす。 恥かしくて、手で体を隠す姿はとても可愛らしい。 相変わらず綺麗な体。 「本当に何もされていないか、俺が今みてやるよ。」 俺の存在に気付かれてねぇよな。 本当は、アレルヤの体のいたるところに所有しているという証をつけたい。 お前は赤く残る血痕後は似合うからな。 体に痣はない。 キスマークもない。 なら・・・ 「ここはまだ、俺しか知らねぇよな!アレルヤ!」 「ハレルヤ・・!!」 アレルヤの秘所は簡単に俺の指を受け入れた。 何だ?アレルヤ、お前したくて堪らなかったのか? 濡れてるぜ? ああ、そうかそうだったのか。 そんなに俺が欲しかったのか? この様子なら大丈夫だな。 お前は嘘はつけない。 ついてもすぐにバレるしな。 「その様子じゃ、お前はまだ俺だけのものだな。やらしいな、ここもうこんなにしてよぉ。」 「い・・言わないでよ・・。あ・・!!」 「別に恥かしがるなよ。今日は俺だってそのつもりできてんだぜ?」 だから、こうやってホテルの一室取ったんだからな。 覚悟しておけよ?アレルヤ。 お前がどこでどうしようが、何をしようが誰といようが お前は俺だけのものだ。 なぁ、そうだろ? アレルヤ・・・。 「次に会えんのは何時になんのか、わからねぇな。」 「ハレルヤ・・・?」 ベッドの中で、俺とアレルヤは横になっている。 アレルヤは、今俺の腕の中で身を寄せていた。 全く、可愛い奴だぜ。 「これからもっと情勢は変化するだろうな。」 「そうだね、きっとずっと戦闘体勢になることになる。」 各国家は、ガンダムを手に入れようと躍起になっている。 きっとこの夢のような時間も、タイムリミットが近づいている気がする。 「生きろよ。」 「ハレルヤもね。」 俺は世界がどうなろうが関係ねぇ。 ただこうやって隣にアレルヤがいればいい。 そんな事いったら、お前は一体どんな顔するんだろうな? 困ったような顔して笑うか? 「ハレル・・・ん!!」 話しかけるアレルヤの唇を強引に塞いだ。 口内に舌を侵入させて、アレルヤの唇を堪能する。 このまま会えなくなってしまったら、その時はその時だ。 また今まで通りの一人の生活が待ってるだけだからな。 何もなかったことにすればいいだけ。 それは俺も、アレルヤも同じ事。 だが、今こうやって俺達の関係が続く限り、お前は一生俺のもの。 お前の心に俺以外のものはいらない 俺の心にも、お前以外はいらない。 そんな日がくるまで、ただ俺達は互いを飢えた獣のように貪りつくすんだ。 自分の為に傷を舐めあうようにな・・・。 「愛してる・・・アレルヤ。」 「僕も・・ハレルヤの事愛してる。」 俺達は、密かな蜜をすする事を一生やめることはない。 ------------------------END------------------------ なんか、アレルヤ視点を先に読まないと、なんか分からない話になりましたね。 お互い会っている事は秘密なんだけど、 誰かに、俺のものだと宣言したいハレルヤさんの葛藤みたいな話しになってしまった。 元ネタは某シンガーソンライターさんの歌。 この歌きいて、ハレアレの逢引話を思いついた(笑) 沙羅はこの歌にしんそこ惚れています。 しかし、こうやって一人称や二人称を描くのは大変ですね。 キャラのしゃべり方をちゃんと把握してないと、変になる。 いつも三人称でしか書いてないから、なおさら難しかったです。 |
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