Angelica




上司にいや、もっと上の上層部に呼ばれた。

呼ばれたのは3人。

ルルーシュ、ククールとサクラだった。
一体自分達は何かをしてしまったのだろうか?


自分の所属している上司に呼び出されるならまだ良かった。


「なぁ。ルルーシュなら何か知ってるんじゃないのか?」

智天使(ケルビム)だろ?といっても、ルルーシュも知らない。


「いや・・俺も知らない。なんせメタトロン部隊の、熾天使(セラフィム)より階級が上ときた。」
「でも・・・なせそんな上層部が私達に・・・?」

サクラも不安が隠せないようだ。


「じゃ・・・俺達呼ばれたのって・・メタトロン様本人?」

「お前の読みが正しければ、そうなるな。」
「え・・・。」

なせそんな大天使が!!


メタトロンの間へ通されて、暫く3人は待たされた。


緊張のあまり、出されたお茶は殆ど口にしなかった。
メタトロン部隊の熾天使(セラフィム)がもうすぐ到着します。と言ってきたものだから3人は気を引き締めた。
3人は、もっと奥の部屋へ進まされた。
そこは7人の偉大なる天使の中でも、一番力があり、神に近い存在と詠われているメタトロンいた。


「よくきたな・・・。」


「ミカエル部隊、智天使(ケルビム)、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア参上いたしました。」

「ラファエル部隊、能天使(パワーズ)、ククール・マイエラ参上いたしました。」

「ガブリエル部隊、力天使(ヴァーチュズ)、サクラ・ハルノ参りました。」

「うむ・・・顔を上げなさい。」

3人はすぐに、顔を上げる。命令は絶対だ。

「突然で、驚かせて悪かったな・・・。クジをしてな・・・たまたまお前達が当たったのだよ。」
「「「はぁ・・・・?」」」

メタトロンの言っている事がよく分からない。
どうやら、人事異動やなにかの行動にに対しての罰ではないようだ。
無論、そんな罰を受けるようなことはしていないが・・・


「ルルーシュ。ククール、サクラ。お前達は下界へ降りてもらうよ。」
「「「はい?!」」」

「・・・ここの天界から3人選ぶことになったのだが、なかなか決まらなくてね・・クジにしたんだ。」
「それに当てはまったのが、俺達というわけですか。」
「そうだ。3人は3人違う異世界に行ってもらう。」


「ルルーシュは文明の発達した世界へ、兵器が散乱し違う人種同士が争う未来の世界へ。
 ククールは剣と魔法の世界へ、呪いや不思議な力が存在する、人と魔物が争う中世世界へ。
 サクラは人知を超えた者が集う世界へ、人が人を使い争い、それを誇りに思う世界へ。 」


一体そこで何をすればいいのか・・?
ルルーシュは何通りか考えたが、なかなか妥当に思えるものが見つからなかった。
任務から、直接ミカエルから言い渡される。どうしたものか・・・


ククールはククールでめんどくさそうなものに選ばれてしまい
自分の運のなさを呪った。

サクラはそんな世界へ行って、果たして自分はやっていけるかどうか不安だった。



「少しの間だけいてもらう。心配ない。3ヶ月だ。」

「・・・何かの任務ですか?」
「ルルーシュ察しがいいな。さすがだ。お前は私の部隊の移動希望を出していたな?」
「はい。」

「そう・・・しかし、これは任務の内容は秘密だ。無論お前達にも・・・」

言っている意味が分からない。
それでは任務遂行のしようが無いじゃないか


「これは・・・実験だ。お前達は自分でこの世界で自分は何をすべきか考え、行動しなければならない。
 その行動が、今回の任務の評価となる。」


「・・・特に題材は無く、行動そのものが任務というわけですか・・」
「「なるほど・・。」」

ルルーシュの言葉に、ククールとサクラは頷いた。

「でも・・・何故そんな事をなさるのですか?」

「・・・今までこのデータを天界では取っていなかったから取るだけだ。
 三ヶ月、特に問題も無く、成功した暁には褒美をやろう。望みを一つ叶えてやる。」

「本当ですか?」
「嘘!!」
「それは・・それは・・。」


メタトロンは偉大な天使だ。
そんな事はたやすいのだろう。

しかも、天界もとに天上人、天使となれば偽りはいえない。




「ああ・・・ルルーシュ、お前の希望通り、我が隊へ移動もしてやるし
 ククール、二階級特進も結構だ。サクラ、お前はなにがいい・・・ガブリエルの天使たちは心が読みにくい・・。」

「いえ・・あの・・私は・・・その時に考えます。」


「そうか・・・では下界へ降りてきてくれるな。」



「「「はい・・・仰せのままに・・」」」




三人は素早く了解した。


そして洗礼を受けたあと、それぞれの世界へ飛ばされた。














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