めぐり行く想い 3



音の四人衆は音隠れの里にようやくサスケを連れて帰ってきた。
「やっと着いたぜよ。」
一人の鬼堂丸が疲れ言葉を言った。
「おら、さっさと大蛇丸様のところに行くぞ。」
左近が桶を持って大蛇丸の部屋へと急いだ。
「大蛇丸様は随分とサスケ様をお気に召してるからな、、、」
「ああ」


「ただいま戻りました。“うちはサスケ”を連れてきました。」
「ご苦労だったわね。お前達。」
大蛇丸は不気味な笑みを浮かべて四人に言った。
無論、横にカブトもいる。
「サスケ君はその桶に入ってるのか?」
「ああ、そうだ。」
「既に、段階2の状態にしてあります。」
左近が告げた。
「ああ、、ありがとう。長旅だったわね、ゆっくり休みなさい。」
「大蛇丸様、サスケ君は一体、、?」
カブトには呪印が施されていないのでよくわからない。
「大丈夫よカブト。今仮死状態なだけだから、、暫くはこのままよ。」
「へえ、、。」
カブトは桶を興味心身に見つめていた。

(正直君がここに来るとは思わなかったよ)

ふとカブトは心によぎった。

(まあ、そんなの僕が知ったこっちゃ無いけどね。)



「お前達、サスケ君を部屋に連れて行って頂戴。」
「「「「はい」」」」


四人はサスケを新しく用意されていた部屋に運んだ。
「ここでいいか?」
「ああ、、いいんじゃないか?」
「おい、終わったなら行くぞ。」

















「僕はサスケ君が正直来るとは思いませんでした。」
カブトは大蛇丸にこんな事とを言った。
「おや、そうだったの?」
「ええ、中忍試験でね、サスケ君は仲間を大事にする子でしたから、、」
「ふふふふ、、それはそれ、これはこれ」
大蛇丸はサスケが来たせいかどこかしら機嫌がよさようだった。
後は両腕さえ動ければ最高なのだが、、三代目を殺したとき両腕を失った。
思えば思うほどムカついてきたので考えるのをやめた。
「ところで、サスケ君が目を覚ますのはいつですか?」
「ふふ、、封印を解くのは丁度一ヵ月後ね。楽しみだわ。」
「それで?」
「すぐ目を覚ますとは限らない」



















それから一ヵ月後がった

左近によって桶にほどこされた封印がとかれた。
サスケはまだ眠ったままだった。
左近はサスケをベッドに寝かせた。
「サスケ様は目が覚めたのか?」
次郎坊をはじめ多由也・鬼堂丸がサスケの部屋を訪れた。
「いや、まだだ。体が慣れていないもう暫くだろう。」
「どうしたんだ?左近?」
「なあ、お前達サスケ様が里抜けした日覚えてるか?」
「どうしたんだ急に?」
左近はサスケを見てて何か引っかかるものがあった。
「おい、何かあるならさっさと言え。」
多由也はぐずぐずしている左近に嫌気を刺す。
「、、、、別に、お前達にはどうでもいい事みたいだな。」
「「「はあ?」」」
三人は左近の言う事が具体的ではないのでよくわからない。
「別にいい、、悪かったな。」
左近は何事も無かったように部屋を出て行った。
三人はそれに続いて部屋を出て行く。

「どうした多由也?」
多由也はさっきからサスケを見ていた。
「別になんでもねーよ。」
「惚れたか?綺麗な顔してるもんな」
「このデブが何をほざくそんなんじゃねえ!!」
しかし顔はかすかに赤面をしていた。
「どうだか、、」
「とっとと出るぞ!!下衆野郎」
多由也はささっと部屋を出て行った
「左近の言ってた事ってサスケ様の里抜けの日だよな?」
次郎坊は何か思い出していた。




あの日、確か里の外れでサスケを待っていた。
なかなかこなくてこっちからいこうとしてた所にサスケ様は来た。
別になんとも無かったし、、



「まあ、、いいか。」

次郎坊も部屋を後にした。









しんと静まる薄暗い部屋


サスケはまだ目覚めない













「、、、、サクラ、、、、、、ごめん、、、、、、」

無意識に出た言葉。おそらく寝言。
目覚めるまではまだあの夜を彷徨っている。




この言葉を聴く者は誰もいなかった。
うっすらとっと涙が流れた。









本当のサスケの戦いが始まるのは目覚めてから、、








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