めぐり行く想い 6 サスケはとりあえず写真を捨てずにしまっておいた。 どこかに置いてもいずれ見つかる。 写真を服の中にしまっておいた。 それを見逃さなかった人物がいた。 左近だった。 (やはりサスケ様は捨て切れていない) 「見てはいけないものを見たような顔だね左近君。」 「カブトか・・・」 「サスケ君の持ってた写真・・同じ班の女の子なんだ。」 「その小娘・・殺しますか?」 「それはまだ待ったほうがいい」 カブトは眼鏡をかけなおした。 「大蛇丸様もこのことは知っているんだ。」 「じゃあ何故?」 左近は納得がいかなく反発する。 「べつに・・大蛇丸様は想いどうりの人間なんて、つまんないなんてって仰ってるじゃないか。」 「そうだったな。」 その言葉に左近はようやく納得した。 「しかし、私たちの頭になる人があんな迷いがあるようでは困る。」 「それは・・・・サスケ君次第だろうね。」 「ナルト!!行くわよ!!」 「おう!いつでも来いってばよ!!」 サクラとナルトは一緒に修行していた。 お互いがお互いを高めあっていた。 サクラは体術が苦手だったが、綱手かに幾分か鍛えられてよくなっていた。 それにチャクラを使い相手の体の機能を封じる。 それをピンポイントでつくにはかなりの体術を訓練する必要があった。 「まずまずだね。今度教えるのは回復系統のものだ。攻撃技は自分で作りな。 私の攻撃術全ては教え込んだ。」 コレが綱手の言葉 後は、自分で編み出していくのみ 「サクラちゃん以前とは全然違うってばよ。」 「そりゃそうよ。頑張ったもん。」 「お腹減ったあ〜」 もう昼だった。ナルトのお腹がなった。 「もお、相変わらずね。お弁当持ってきてるから食べましょう。」 「やったあ!サクラちゃんの手作り弁当」 お弁当に大ハシャギするナルトを落ち着かせご飯を食べた。 午後も修行は続いた。 とにかく今は・・・己を磨く事 音の里はしんと静まりかえっている。 何か起こるような雰囲気だった。 「カブト・・・サスケ君と四人衆をつれてきて頂戴。」 「はい・・・大蛇丸様。」 「お呼びですか?大蛇丸様。」 「ええ・・・・」 大蛇丸のもとに五人はいる。 手前にサスケ、その後ろに四人がいる。 「何をすればいいんだ?」 サスケは単刀直入にきいた。 「ふふふ・・・貴方達にやってもらいたいことがあるのよ。」 「?」 「木の葉の里に向かいなさい。」 「サスケ君?」 「何だ?」 サスケの顔は険しかった。 あれ以来一度も踏み入れていない木の葉の里一体何をするのだろう? 「なに、ちょっと木の葉の人間を殺してきて頂戴。そうね・・・50人ぐらい。」 「!!」 「脅しをかけるのよ。」 大蛇丸は完璧にサスケを試しているのはわかっている。 「ああ・・・」 サスケは静かに頷いた。 「それじゃあ・・・」 「行くぞ、お前達。」 「「「「はい」」」」 瞬く間に五人は消えていく。 「サスケ君、大蛇丸様の考えわかっていましたよ。」 「別にそれでいいのよ。わかっててどの位出来るか見ものだわ。」 「なかなかいいんじゃないか?はやりお前は戦闘より補助に回ったほうがいいな。 仲間をサポートするほうが向いてる。」 いつもの綱手の修行。 今度はチャクラを使って回復系の技を磨いていたときだった。 綱手のもとにシズネと数人の上忍が来た。 「なんか用か?」 「綱手様・・・実は・・」 シズネはサクラにわからないように耳元で綱手に訳を話した。 「何だって!!」 綱手の目つきは一瞬で変わった。 「サクラ修行はひとまず終わりだ。まっすぐ帰りな!どんな事があっても・・・」 「・・・?ハイ。」 とりあえずサクラは綱手の指示に従い家に帰っていった。 気にならないといえば嘘になる。 でも、このまま言うとおりにしたほうがいいとおもった矢先だった。 「音の忍が来てるらしいぞ。」 「もう、40人は犠牲者が出てる。」 「おい、その中にあのうちはの末裔がいるぞ!!」 「ほんとか?」 「ああ・・・里を抜けたのは本当だったんだな。」 「!!!!!」 綱手がサクラを帰らせたのはサスケが来ていたからだった。 いても立っても居られずサクラはもと来た道を走り出した。 向こうで凄いチャクラを感じる。 森に入るともっと高くなる。 さっき死体があった。 音忍に殺されたのだろう。 ふと、懐かしい気配を感じた。 忘れもしないこの気配・・・・ やはり案の定 「サクラ・・・・・?」 「サスケ君・・・」 サスケの気配だった。 あれから・・・あの夜からもう・・・三ヶ月もたっていた おもいのよらぬ久しぶりの再会・・・・ |
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