めぐり行く想い   9


「行かせて良かったんですか?」
「いいのよ。コレでサスケ君があの小娘を殺してきた暁には彼に力をあげるわ。」
「ふーん」


カブトと大蛇丸はサスケが木の葉の里に行くのを見た。
目的は図っているから止めはしなかった。
むしろ好都合だった。


そんな事知る由もなくサスケは森を抜ける。


全てはサクラを殺すために感情を殺して全てを忘れる。

初めから無いのだこんな気持ち

楽しかった日々も

笑いあった日々も

そう、全て偽りだと思え

それが自分の全てだ



サスケが木の葉についたのは早朝だった。


身を隠して様子を伺う
いつもと変わりない風景・・・・・
ちくりと胸が痛んだ。


サスケはサクラの家に行った。
部屋を見たら概にサクラの姿は無かった。

心当たりがあった。
再会した森
きっとそこにいるんじゃないか?






案の定サクラはそこにいた。
周りに誰もいなくサクラ一人だ。
誰もいないうちにさっさと殺してしまえ
ホルダーからクナイを出す。

「誰?」
「!」
気づかれた?

気配は消していたはずサクラごときに気づかれるはずがないと甘く見ていた。
サスケは仕方なく姿を見せた。

「俺だよ。」
「サスケ君なんでここに・・・・?」
「何って決まってんだろ?この前の続き・・」
「えっ?!」


気づいたときにはもう遅くサクラはサスケに首を掴まれていた。

「うう・・・・さ・・」
「サクラ・・・・俺のために死んでくれ・・」
「いい・・・」

サクラはおもいっきり抵抗し爪でサスケの手を引っかいた。
がりっと深く食い込んでサスケの手から血が出てきた。

「生きることには執着してんだな・・・でも、コレで終りだ」
「ああああああ!!」


サスケはクナイでサクラの手を刺した。
虫ピンで止めるかのように木とクナイでサクラの腕の自由を封じた。

「これで、動いたらますます傷が深くなるぞ?」
「・・・・つ・・・」

サスケは再びサクラの首を締め上げる
「ん・・・・やめ・・」
「黙れ」
「んん!!」

絞められて追い討ちをかけるかのように口を塞がれた。
苦しくて息が出来ない。
このままでは本当に殺される・・・


「んん!!・・・・ん・・・・・・・・・」
息が出来なくサクラは苦しむ




「・・・・・・・・・・・・・・・・」
急にサクラは動かなくなった。
ぐったりしてる。



「死んだのか?」

思ったよりあっけなかった。



ストン




「サクラちゃんから離れろ!!」

サスケの至近距離から手裏剣がかすった。
投げたのはナルト、見つかった。

「ちっ!」

サスケはサクラが完全に死んだかを確認できないまま引き上げた。
きっと、まだ死んでない・・・だって力を緩めてしまったから・・・
口を塞ぐのを口実にキスまでして一体何しにここまできたのかわからない


「笑っちまうな・・・・」

音の奴らになんていおうな
勝手に行って何もなかったようにする事出来ない
むしろお見通しだ。





「なんていうか・・」
殺しに行ったが出来なかった。
むしろしたくなかった。
ざまあない。
決心したのに・・・・・・・





















「おい!!サクラちゃん!!大丈夫????」
ナルトはすぐにサクラの手に刺さってるクナイを抜いた。
血が滞りなくクドクドと音があるこのように出てくる。
「サスケの野郎・・・」

サクラは意識が無い
いや、息をしていない
まさか?



「サクラちゃん?」
体を揺さぶる
返事は無い
「サクラちゃん?」
頬を少し叩いた
返事は無い
「サクラちゃん?」
体をもう一度揺さぶる
返事は無い


「サクラちゃん!!!」

パアンと頬をおもいっきり引っ叩いた。


「ん・・・・・・・・ゲホ!!・・・・ゴホゴホ!!」
サクラの意識が戻った。
ナルトはとりあえず胸をなでおろした。

「よかった。」

「ナルト・・・」

「一体何があったのサクラちゃん?」

































「やあ、サスケ君?サクラ君は殺してきたのかい?」
音についたそうそうカブトからいやみを言われた。
「ふん・・・」
その様子じゃあ、ちゃんと確認してないね。とりあえず息をしてなかったからってところかな?
 ナルト君が来なかったらちゃんと殺せたかな?」
「!!」

サスケはカブトの言葉にはっと気づく

「察しがいいね
。つけさせてもらったよ。やっぱり君はちょっとお仕置きが必要かな?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」










「こんなことして何が楽しいんだ?」
「別に?」


暗い部屋にサスケとカブトがいる。

サスケは手足の自由を失って体中に赤や青の痣がある。


「君はやっぱりここには来るべきじゃ無かったよ・・。」

「うるせえ・・」

「まだそんな生意気な事がいえるんだ・・・」

カブトは指先にチャクラを集中させサスケの体に触れる。


「ああああ!!」

「言っておくけど僕は医療忍者だから体のことは思いのまま・・このまま2度と動けない体にしてやろうか・・」

「く・・・」

「でもそれじゃあ大蛇丸様が使い物にならないって言って殺しかねないからね・・・」

「!!」

カブトはサスケを思いっきり殴った。
打ち所が悪かったサスケはそのまま気絶した。



「あら、随分派手にやったわね。」
「大蛇丸様」
「あんまり顔に傷をつけないでね。せっかくの容姿が台無しになるから・・」


「やっぱりサスケ君にはコレを飲ませたほうがいいなあ・・・」
懐から怪しげな錠剤が出てきた。
「それは・・一体何かしら?」
「それは、飲ませてからのお楽しみです。」
「おや、そう?」


大蛇丸はこの錠剤に興味を示す。

「楽しみね・・・カブトはいつも私を楽しませてくれるわ・・・」


カブトは不気味に微笑んだ。

「きっと、大蛇丸様も気に入ると思いますよ・・・」







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