めぐり行く思い 12 今の出来事を一体誰が予想できただろう? サクラは怪我した腕を抑えて信じられない顔でサスケを見た。 「サスケ君・・・・?」 「何度も言わせるな。お前なんかに“サスケ君”といわれる筋合いはない。」 サスケは持っていた風魔手裏剣をサクラへと投げつけた。 それは、サクラの顔を少しかすった。 サクラはあまりの出来事にそのまま立ちすくんだ。 なんで?一体なにが? サスケは一回じっとサクラを見つめる。 「弱そうなくノ一だな。木の葉は大丈夫なのかよ?こんなのがくノ一で・・・」 「・・・・・」 サクラはどうすることも出来ずサスケの仕打ちにただ涙を流していた。 「おい!この女連れて行けよ。」 サスケが言うと後ろにいた数人の音忍がサクラをつれてもう一度牢へ入れようとした。 「サスケ君!!なんで?」 叫んでも答えてくれない。 「いやあ!!」 「おい!おとなしくしろ!!」 抵抗もむなしく部屋を出された。 それでもなおサクラは暴れる。 「いあや!!放して!!」 「小娘一人に随分てこずってるわね。」 「大蛇丸様!!」 ますます嫌な状況になった。 今こいつにつかまったら間違いなく・・・・ 「その娘は私がやるから、お前たちは持ち場に戻りなさい。ちょうど、仲間も捕らえてあるのよ・・」 ナルトたちも捕まったらしい。 かなりまずい状況にいる。 「さあ、ここよ。」 「サクラちゃん!!」 「ナルト!!」 他にも、シカマル・イズモ・コテツが動けないなでに縛られている。 「そうね、見せしめにお前から殺してやるわ・・・・」 まずい かなりまずい どうしよう・・・・・ 「あなんちゃって・・・」 ぽんと頭をたたかれた。 「なんちゃって・・・?まさか・・・・ナルト・・・・・?」 「大正解!!」 ナルトは変化をといた。 「とすると・・・」 「そうだよサクラ。俺たちみんな無事・・」 「なんだあ・・」 サクラは腰を抜かす。 「何でナルトが変化してんのよ。」 「俺ってば、大蛇丸の素顔わかってるから。」 「「「俺たち大蛇丸の素顔見たことないんだよな。」」」 「そうですか・・・」 「おい、怪我してるな・・大丈夫か?」 「え?」 「ここ、すげえ血がでてるぜ?」 シカマルがサクラの腕をつかんでみた。 「ああああああ!!」 「サクラ!!すっげえ大怪我してるじゃねえか!」 シカマルが青ざめた顔で叫んだ。 「「音忍か?!」」 イズモとコテツもサクラを見た。 サクラはさっきのサスケとのやり取りを思い出した。 「あ・・・うん。ちょっと、とちちゃって・・・」 「気おつけろよ?自分では治せるか?」 「ここまでの大怪我治を治した事ないの。」 「帰ってから綱手様だな。」 「俺ってば、もう少し大蛇丸の化けてみてくるってばよ。」 ナルトは大蛇丸にもう一度化けて部屋を出て行った。 「春野、お前のここにいろ。ここは安心だから。」 「・・・・・」 サクラは暫くおとなしくしていたが、もう一度サスケに何が起こったのか確かめたかった。 ちょうど、片手の印で出来る幻術があった。 3人を少しの間幻を見せてる間にサクラは部屋を後にした。 「サクラちゃん・・・なんか様子がおかしかったてばよ。」 ナルトはサクラの様子のおかしさをひとりごちる。 辺りは誰もいなく気味が悪い。 普通に音の奴らにやられたならなんな悲しい顔する分けないのに・・・ まさかサスケが・・・・・・? それもありえない サスケはサクラを殺そうとしたがそこまで酷いことはしてない。 ちょうど曲がり角だった。 考え事をしていたからナルトはすぐ気づかなかった。 曲がった角に大蛇丸とカブトがいたことを・・・・ 「あ!」 「大蛇丸様が2人・・・」 「ナ・・・ナルト君ね!!」 「さらばだってばよ!!」 ナルトは大蛇丸の姿のままこの場から逃げ出した。 「おい!みんな変化がばれたってばよ!!」 変化をといてナルトは仲間の下へといったが3人は寝ていた。 「起きろー!!ってサクラちゃんはどこだってばよー!!」 そのころサクラは外まで出て行っていた。 中にいるのは分が悪い。 一人出来てしまったがどうすれば・・・・ あれは・・・サスケ君なの? 振りしてただけだよね? こう思わないと立てなくなりそうだ。 敵地に一人。 不安が募る。 ガサッ!! 「!!!!」 おそるおそる振り返った。 「お前・・・」 「サスケ君!!」 サクラはもう一度サスケの元へと駆け寄った。」 「サスケ君・・・あれはフリだったんだよね?」 「私をかばっただけなんだよね?」 「・・・・・」 サスケは黙ったままだった。 何か言って欲しかった。 ====ああそうだよ。==== ってぶっきらぼうに言ってよ。 「何のことか、さっぱりわかんねえよ。大体、俺はお前のことなんて知らねえ。」 目の前が暗くなった。 |
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