切なさの行方 1 静かな病院の一室。 其処にサスケとサクラの二人がいた。サスケはベットの上で泥のように眠り起きる気配を見せない。 「サスケ君」 サスケの兄イタチが木の葉の里に来てカカシとサスケが一戦交えた。 その時、イタチは写輪眼の特殊な幻術を二人に与えた。 それ以来カカシとサスケはずっと眠りっぱなしだった。 一方サクラは毎日サスケの看病をしに病院に来ていたのだった。 サクラはサスケの手をギュッと握り頬赤く染めながら手の甲にキスをした。 「んっ、、、!!」 時々サスケは苦しみだす。 おそら月読みで見せられた悪夢が抜けないのだろう。 「サスケ君!」 一呼吸おいてサクラは唄い始めた。 サスケの顔がだんだんよくなっていった、、。 -----また唄ってるわ綺麗な歌声 -----誰なんですか?唄っているの -----あら。知らないの?最近毎日よ。あの部屋で男の子看病してる女の子なんだけど 私たちのこと手伝ってくれる良い子よ。 -----へー知らなかった。 ----最近は他の患者さんの評判も良いのよ聞いてると落ち着くって それにね ----------その男の子頻繁に苦しみだすの入りたては大変だったのよ でもねあの子が唄うとたちまち落ち着くのよ不思議ね、、、 廊下では看護士の人たちが病室では他の患者の人達がサクラの唄を堪能していた。 サクラの唄は木の葉の病院のちょっとした名物になっていた。 そのことをサクラは知らない、、、、。 そして病室に黒い人影が見えた。 唄うのに夢中になってたサクラはその気配に気付く事は無かった。 サクラは一日中病院で過ごす。 サスケが入院したばっかりの頃は寝泊りをするほどだった。 今は落ち着いて家から通っている。 『面会時間終了の時刻です』 「アッもうこんな時間」 読書をしていたサクラは急に立ち上がった。 「明日も来るね。サスケ君」 彼に微笑を、、、、目覚めたあなたが見るのは 私の微笑であるように、、、、、 |
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