切なさの行方    4




すでにあれから一ヶ月がすぎていた。
サクラのいる部屋には静けさがこもっている。



「ん、、、、、」
ゆっくりとサクラの瞼が上がった。
あれ、、、私、、今まで、、
そこは見慣れない部屋とベッドまだ思考が回らない

「目が覚めたか?」
声のする方に振り向くと椅子に座ったイタチがいた。


-----------!!!-----------

サクラは、病院の出来事を思い出した
自分はサスケを庇って怪我をしてそのまま気を失ったのだ多分
イタチがここへ自分を連れてきたのだろうサクラはそう思った。


「お前、、名前はなんていうんだ?」

「サクラ、、、春野サクラ」
イタチの強さはサクラも知っている素直に名前を答えた。
でも、イタチが何の考えで自分を連れてきたのかわからなかった。

「俺は、うちはイタチ。サスケの兄というのはわかるな、、、」
「はい」
「あれから一ヶ月たっている。傷も、、治ってはきているが余り動くな」

サクラはお腹に手を当てた確かにあの時貫通していたがふさがってはいた

「女に手荒なまねはしたくない、、この部屋は自由に使え
 しかし、逃げるような真似をしたら、、、、容赦はしない」
イタチの声は真剣だ
逃げ出すのがバレたら殺すつもりなのだろう



それほどまでにイタチの表情は怖かった







「あっ、、目が覚めたんですね」
ドアをノックして鬼鮫が部屋に入ってきた
鬼鮫の手にはイタチの分の暁の衣があった

もしかしてこれから外にでるのかもしれない

「鬼鮫か、、すぐ出れる」
やはり二人はどこかへ出かけるのだ
イタチは鬼鮫から衣を受け取り袖を通した。


鬼鮫のところへいってそのまま消えていってしまった

「、、、、、。」


サクラはただその光景を見ていただけだった。



「イタチさんに逆らわないほうが良いですよ。」



鬼鮫はサクラにそんな言葉を残して消えていった。










一ヶ月短いようで長い
ずっとサクラは眠っていた


ふと思ったのはサスケの無事だった
あれからどうしてるのか?目は覚めたか?無事でいるのか?
今はサスケのことしか頭になかった。



会いたかった



でもイタチの強さぐらい理解している
見つかったら瞬殺だ
でも、、、
それでも、、、、


会いたい!







そう思うとやることは1つ逃げるしかない
二階の窓から警戒して慎重に裸足なので木の皮が足に当たり擦れる
でもそんなこと気にしてられない
決意を固めサクラは木の枝を軽快に跳び超えていった


皆が心配してる 早くしなきゃ



そう思った矢先

「逃げるなと言ったはずだ」
「!!!」
一瞬の内にサクラはイタチに抱きかかえられた
「やだ!!放して!!」
「黙っていろ傷に響く!まったく君は、、、、、、」
イタチの顔は怒っているのがわかる
今は逆らわないほうが良いかもしれない
「、、、、。」



イタチはサクラを隠れ家へと連れ戻した
その間二人は無言のままだった








「きゃあ!!」
イタチはすぐサクラのいた部屋へ連れて行き乱暴にサクラをベッドに置いた
「やだ!!」
すぐイタチがサクラに覆いかぶさった
「おとなしくしてろ」
「ヤダ!!放してよ」


イタチはサクラの服をビリビリに破きだした
「えっ!!やめて!!」
抵抗しても力が違いすぎてかなわない
一糸纏わぬ姿にされ手足を縛られた
その後抱きかかえられて頑丈な扉の部屋に連れて行かれた

「きゃあ!!」
イタチはサクラを下ろした
「こんな姿じゃどこにもいけないね、、、」
「!!!!!」
サクラはあわてて体を隠した
見られたと思うと羞恥心が沸いてくる



「暫くはここにいろ」

そういい残してイタチは扉を閉めていった





扉が閉まると当たりは暗闇

動けない
見えない
聞こえない
感覚が麻痺してくる



五感が奪われる





-------------サスケ君!!---------------
あなたは今無事ですか?









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