もう一つの未来 9 今日は忙しい。 朝、まず起きてする事は、サクラの部屋においてる目覚ましのスイッチをオフにする事。 父親の命令で、気配を消して楓と紅葉はサクラのベッドに侵入した。 いつもはサクラが一番早く起きるのだが、今日はサスケの方が起きるのが早かった。 春といえるような季節。 春眠暁を覚えずとはよく言ったものだ。 春は冬とは違う、朝、起床の辛さがあった。 ポカポカ陽気で、昼も油断をしていたら睡魔に襲われてしまう。 「パパ、ママの目覚まし止めたよ。」 「分かった。ご飯はもうできてるから、あとは洗濯と掃除か・・。」 洗濯と掃除は音が煩い。 これではサクラが起きてしまう。 「部屋に結界はるか。」 サスケは寝ているサクラにの部屋に結界を貼り、他の部屋の雑音が聞こえないようにした。 「パパ、どうして今日はママを寝かせるの?」 「俺も!!」 「あぁ、今日はサクラの誕生日なんだ。」 「ママも誕生日あるんだね。」 「去年も祝ったけど、お前達はまだ小さいから覚えてないか。」 「じゃぁ、今日はイッパイママを喜ばすんだね!」 「そういう事、まずいつもやっているサクラの仕事をやって、楽にしてやろうな。」 「「うん!」」 殆ど、仕事をやるのはサスケだったが、楓も紅葉もよくてづだってくれた。 広い部屋、洗濯物は4人分。 結構重労働だなと、日ごろ家事をやっていないサスケは思った。 一人暮らしの時は、自分でやっていたが、 他人のものをするという事はなかったから、量はそんなでもない。 これが家族がふえるという事なのだろう。 今日は、自分にもう一度、家族という温もりを与えてくれた彼女の誕生日 今日くらい、普段なかなか言えない一言でも言ってあげよう。 「キャー!!!どうしよう!」 サクラの悲鳴が聞こえた。 どうやら起きてしまったようだ。 サクラが起きた時点で、結界は自動的に解除されるように設定してある。 忍術を使ったなんて気付かれないだろう。 「みんな!ゴメンね寝坊しちゃったよ。ご飯いますぐ作るから!」 「おはよう。ママ!」 「大丈夫だよ。ママ」 楓と紅葉はいたって普通。 そして、サクラの目覚まし時計をスイッチを切った事を白状した。 「え・・?何でそんな事するの?」 時刻はそろそろお昼。 この分じゃ、洗濯物はいつもより乾きが遅い。 掃除も時間かかる! 「俺が楓たちに言ったの。」 「な・・・サスケ君!!」 「サクラ、そんな慌てなくていいから、着替えてリビング来い。」 「分かったわよ。」 サスケの行動に、納得いかないサクラだったが、しぶしぶサスケのいう事に従った。 「楓、紅葉ご飯の支度するぞ。」 「「はい!!」」 準備が出来たら、テーブルの上にケーキを用意した。 丁度よく、サクラがドアを開けた。 「ハッピーバースデー!!」 楓と紅葉がクラッカーを鳴らした。 「え・・・」 突然のことで、サクラは呆然としている。 今日が何の日か、サクラは気付いてないようだ。 「サクラ、お前今日誕生日だろ?」 「あ・・・そっか・・。」 テーブルににはサスケの作ったらしい料理が並んでいた。 そういえば、ここ暫くサスケの手料理は食べてない。 これはラッキーなのでは? どうやら洗濯も、掃除も三人がやってくれてみたいだ。 あぁ、なんて幸せなのだろう! 「サスケ君、楓に紅葉、有難う。みんな大好きよ。」 「こちらこそ、生まれて来てくれてがりがとう。サクラ。」 「ママ大好き!」 「俺も!!」 じゃぁ、これから遅い朝食でもとりましょうか? 昼食というなの朝食を。 春のポカポカ日和に、たまには寝坊もいいのでは? ----------------------------END---------------------------- サクラ!誕生日おめでとう!! うちは一家で、みんなでサクラのBDを祝う話をかけてよかった。 といってももう誕生日過ぎちゃったけどね(苦笑) |
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