Love since xxx.....   2




Are you cry for me ?





「え・・・?」


三橋の言った言葉の意味を、阿部ははじめ良く分からなかった。
確かに好きと言ったのは確かだ。
でもそれはチームメイトや、人としての尊敬の言葉であって、決して・・・・


「阿部・・君。」



三橋のような熱視線をこめられるような”好き”ではない。



「あ・・・ゴメン・・。」



阿部が黙ったままなので、三橋は急に小さくなって謝った。
幸い、今二人しかいないので、変に誤解をされるような心配は無い。


「お前さ・・その・・お前の好きって・・・そのあっちのほうだよな?」


恋愛感情のほうだよな?と、阿部が確認をとる。
三橋は黙ったコクンと頷いた。
しばし、沈黙が流れる。



「ゴメン・・阿部君・・。気持ち悪い・・よ、ね?ハッキリ・・言って、くだ、さい。」


そうでもしないと、諦めの悪い三橋はズルズルと引きずる。
自分の事は自分が一番良く分かっている。



「・・・俺はホモじゃねぇし、ハッキリ言って気持ち悪りい。」

「・・そう、だよね。ゴメン、早く・・この、気持ち、忘れるよに、する・・か、ら。」

「ああ、頼むな。」


阿部は、一通り言いたい事を言い終えると、黙って帰っていった。



誰もいない部室の中、三橋は一人で泣いていた。

やっぱり言うんじゃなかった。
あんなに気付かれないようにと思っていたのに、いざととなると気持ちが溢れていう事をきかない。



























次の日、阿部は何の変化も無く普通に三橋に接した。
だから三橋も何事も無かったかのように努力した。

いいんだ。
これでよかったんだ。


結果的には、三橋は告白してきた子達の一人になれた。
少々キツイ言葉はあったけど、バッテリーの解消は無く、今まで通り部活にも支障は無い。
それにこのまま続けば、三橋自信もこの気持ちを消す事が出来るのでは?と踏んできた。










あれから何日か過ぎた。
三橋と阿部の関係はそのまま変わることなく、平行線のままだった。


阿部もそれ以来特に何も、追及はしてこない。
そのほうがいいかも知れない。
だって、そんな事されたら気持ちがぶり返しそうだったから。


阿部に嫌われてしまうのが、一番三橋にとって辛いことなのだ。



「あ、そうだ。監督がいってたんだけどよ〜。」

花井は何かを言い忘れていたようだ。
部室にまだ全員がいる時、花井を大声を出した。


「俺達には、直接関係ねぇけど、最近ここ変質者出るらしいから、見かけたら教えろだってさ!」

「変質者〜。」

「篠岡は平気なのか?」

「そうなんだよな〜。」

野球部紅一点の篠岡は、選手達より先に一人で帰る。
みんな心配なのは、当たり前だろう。

「篠岡は他の部活の事帰ってるから大丈夫みたいだよ。」

西広が言った。
篠岡が帰る時間は、他の部活が終わる時間と重なる。
それなら心配ないだろう。


「俺さ、三橋は危ないと思うんだよね。」



一同が三橋に視線を向ける。


「え?何で?田島?」


意味が分からないと、水谷が言った。
それは他の部員も同じだ。

「三橋男だぜ?」


「だってさ〜パット見、三橋って女子に見えそうな感じするんだよね。俺・・。」

「うそだ〜!」


あははと部内は笑いに包まれる。

「本当だって、俺達もうセンニューカンがあるからでさ、
 分からないで、ユフォームとか、学ランとかじゃなかったら・・。」

「女にもみえるって?」

「そうそう!阿部は話がわかる〜!」



確かに三橋は細いし、他の同世代の男子と比べても頼りない。
だからって、女に見えるというのは三橋に失礼なのでは?


「だって、俺この前三橋と遊んでてさ、カップルと間違えられたんだぜ?」


田島の発言に一同固まる。

「アン時はびっくりしたよな!三橋。」

「う・・うん。」


三橋も返す言葉に困っていた。


「あ〜もう!話が変な方向いってるぞ!兎に角だ、
 怪しいやつ見かけた学校もすぐに知らせろって警察から言われてるから
 俺達一番帰り遅いだろ?一番見かける確立高いから、よく見とけって言われてっから、頼むぞ。」

ハイハイと一同返事をした。
時計を見ればもう9時半を過ぎたところだった。






三橋は最近一人で帰るようにしていた。
気持ちを整理したかったからだ。


今日も部室を最後に出た。
校門を出ると見知らぬ人影が見えた。

三橋は学校関係者だろうと、ペコと挨拶をしてその場を抜ける。


「君・・・ここの学校の子?」

「え・・?はい。」


この話し振りは、どうやら部外者のようだ。
こんな時間に何の用なのだろうか?

「もう・・誰も・・」

「だったら好都合だ。」


声からして、男だ。
暗くて良く見えないが、中年に入る少し前くらいだ。
三橋より体つきもしっかりしていて、背も高い。

男はいきなり三橋の腕を掴んできた。

「え・・!」

「君、ちょっと付き合ってくれない?」


男は三橋を連れて学校の敷地内に入った。
もう人がいないことをイイコトに、ヅカヅカ入り込む。
敷地内でも、人目のつかないところに三橋を追い込んだ。


「わ!!」

どさっと尻餅をついた。


「・・・君、可愛いね・・。」

「え・・・。」




そういえばさっき花井の言葉を思い出した。
この近くに変質者がでると。

もしかして、今三橋の目の前にいる人物こそが・・・


「ホラ、いい子だからいう事聞こうね。」


紛れも無い。不審者だ。
荒い息がとても気も悪い。



上から馬乗りにされて身動きが取れなくなった。


「ひ・・!」


抵抗を試みるが、練習後のせいで力が出ない。


「ホラ、大丈夫だから脱ごうね。」

「い・・いやだ!」


抗う力が及ばず、簡単に服を脱がされてしまった。


「あれ・・君・・男の子・・。」

「ひ・・は・・いやだ。」


三橋は恐怖のあまり上手くしゃべれない。
泣き虫な性格が拍車をかけて、言葉がうまく出ない。


「でも・・いいか。君可愛いし・・。」

「う・・いや・・だぁ・・!!」

「可愛い男の子なら、大歓迎だよ。綺麗な肌をしてるね。」

「ヒック・・。う・・。」


気がつけば、下も脱がされていた。
誰も来ないであろう、人一人いなくなった学校の裏庭。
興奮する変質者に、体を押さえつけられ好き勝手にされている。



「これは興奮するな・・。」

「いた・・!」

「おや、初めてなのかな?君みたいな子の初めてを貰えるとはラッキーだ。」

「ひ・・うぅ・・。」


指が、下半身の部分を刺激する。
運動後だけあって、興奮が冷めていない。

「おや、ここは反応しているね?気持ちいのかな?」

三橋の下半身は、もう反応していた。


「いやぁ・・」

「嘘はいけないよ。もっと気持ちいいことしてあげるからね。」

「い・・・!!」

指が、秘部の中の侵入を許した。
こんなところに何故指を入れるのか三橋には分からなかったが、相手は興奮している。
無理矢理押し広げられたところは、痛みを伴いながら奥のほうまで侵入される。


「大丈夫だよ。ちゃんと慣らしてあげるからね。痛いのは嫌だろ。」

「うぅ・・・ひ・・あ・・ぁ・・。」




下半身がゾクゾクした。
痛みだけではない感覚が、一瞬三橋の全神経を刺激する。

「おや、前立腺にあたったかな?」

「ひ・・ひゃぁ・・あぁ・・。」


いつの間にか、入れられた指の数は増えていた。
そろそろいいだろうと、男は自分のズボンのベルトを緩めた。

「や!!」

無理矢理足を広げられた。

「ホラ、力抜いて痛くなっちゃうよ。」

「放して・・。」

「今から、君とおじさん一つになるんだよ。」


男の言葉に、三橋はサーと顔を青くした。
なんとか男の手から逃れようと、さっきより強く抵抗をしたが、反対に男を煽るかたちになってしまった。


男は己のものを三橋の入り口に宛がい、一気に挿入した。



「い・・いやだぁ・・・!!」



三橋の太ももが、赤い液体が垂れてきた。



















貴方は、私の為に泣いてくれますか?

無理だよね?

いつから、本当の愛が始ったのか分からないのに・・。





















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