Love since xxx.....   5


Where is true love ?





あれから三橋は段々といつもの生活に戻っていっていた。


朝練習に復帰して、放課後の練習も別メニューから通常のメニューになった。
これでやっと元に戻れると思っていたのに、神様はどうやら三橋にまだ試練を与えるらしい。
表面上は平穏に見えても、実際はそうでもなかった。

その訳は放課後にある。






じゃあねや、サヨナラと部活が終わるとメンバーが次々と帰っていく中、
バッテリーの三橋と阿部はまだ着替えもせずに残っていた。

今日、昼休みに三橋の携帯に阿部からメールが入っていたからだ。
”今日は残れ”と


もう何をされるのかは知っている。
知っているけど、この阿部が纏うオーラに三橋はずっと怖がっている。
三橋は極力阿部を見ないように、背中を向けて縮こまっていた。



「三橋、こっち向けよ。」



「ひ・・・!!」


後ろから肩をつかまれて、互いに顔が見える向きにされた。
今の阿部の顔はいつもの違う。
笑っているのに、眼が笑っていない。
瞳の奥にある禍々しい気は、敏感な三橋にはすぐに感じ取ってしまうのだ。


「ったく。そろそろ慣れろよ。」

「え・・や・・。」

「お前だって、こうやった着替えもしないで待ってるんだから、その気なんだろ?」

「ちが・・・だって、阿部く・・。」

「うるせぇ・・」

「ん!!」


唇を塞がれる。
口内に舌の感触を感じて、驚いて顔を後ろへ引いた。
そのことには阿部は特に気にしなく事を進める。
三橋は壁際に追いやられて、ユニフォームのボタンをはずされた。

「あ・・べ・・」

「黙ってろよ。誰かきちまうぜ?」

「うう・・・。」


こんなところ誰かに見られたら困る。
恥かしいが、誰にかに見られるならマシと三橋は手で口を塞いだ。
三橋が大人しい事をいい事に、阿部は三橋の肌を撫でる。

「・・!!」


ビクっと三橋の体が反応した。わき腹は感じやすいようだ。
その反応が楽しくて、いろんなところを触る。
そうすれば、三橋の口から我慢しきれない声が漏れているのが聞こえる。

「三橋はここつままれるの好きだったよな?」

「ひゃ・・」


二つある小さな蕾のうち、一つをつねり上げた。
三橋の口からまた艶めいた声が漏れる。


「うわ・・!!」

「お前、もう初めてじゃないんだから慣れろよ。」

別にずっと慣れないまま、初々しいのもかえっていっかも知れないが、
こうやってする度に叫び声を上げられては叶わない。




「ひゃ・・あぁ・ん。」

「そうやって大人しくしておけばいいんだよ。」


阿部はフっと笑った。





























「お前、この前俺の事好きって言ってたよな?」



突然だった。
嫌われていなくて安心した三橋は、突然何の事を言ったのかわからずキョトンとした。

「だから、お前は俺の事好きなんだろ?」

再度確認の為に阿部は三橋に言う。


この前三橋は想いがパンクしてしまい、自分の気持ちを阿部に告げてしまった。
だが阿部は三橋の気持ちを拒否した。

しかし、三橋は今でも阿部が好きであるから、素直に首を縦に振った。


「そうか・・・。」



阿部は三橋の両腕を掴んだ。

「え・・・」

「なぁ・・・三橋・・。」



ガタンとモノが倒れる音がした。
三橋の背中に痛みが走った。

多少痛みが和らいで眼を開けたら、阿部の顔が近くにある。
遠くに普段の視界には入らない天井が見えた。


「や・・・阿部君?!」

「なぁ、三橋・・・。」


阿部は三橋の首に顔を埋めた。
あの時と同じだ。
あの時と・・・・




「あ”あ”あああぁぁあぁぁぁ!!」


「ちょ・・・!三橋・・・チ!」



三橋の脳内に、この前の事がフラッシュバックされる。
同じ状況だ。
いきなり押し倒されて、腕をつかまれて・・・


そしたら、今度はきっと縛られて、痛い思いをする。
三橋は今持っている力を使って抗う。


「やだ!!・・はなし・・て!!や・・いやぁだぁ!!!」


投手の腕力は半端ない。
阿部も力づくで、なんとか三橋を取り押さえる。

「いや・・いや・・・」

三橋の眼が定まっていない。
混乱しているのは一目瞭然だった。


「三橋!!!」


阿部の怒気を含んだ声に、三橋はピタリと暴れが止まった。
いつもの阿部の大きな声に反応したのだろう。
今度は怯えている。


「阿部君・・いやだよ・・こんな・・。」

「三橋・・。」


三橋の今の状態はかなり精神的にナーバスだ。
心の傷に付け入るなんんて、どうかしていると思う。
それでもやめられない。


三橋を抱いてみたい。


それが阿部の本音だった。




「三橋・・・抱かせろよ。」

「・・!!」



つまりまたあんな目に三橋があわなければいけない。
三橋としてもソレは避けたい。
いくら好きな人からの誘いであっても、今はそんな事出来ない。


「いや・・・。」

「三橋・・・。」


「やだ・・。」


いやだイヤダと言っているのに、阿部の手は止まっていない。

上半身は見事に脱がされ、下のズボンのチャックが下げられる。


「やめ・・・!!」




「じゃぁ、こういうのはどうだ?」


「???」




阿部はニヤリと笑った。


「俺がお前を抱いている時だけは、お前の事好きになってやるよ。勿論、お前と同じ意味でな・・・」





それは甘い誘惑の一言だった。
阿部が自分を好きでいてくれる。
でも、それじゃハッキリ言えば、その瞬間だけで空しいことだ。


そうたとえて言うなら、体だけの関係だ。


三橋はそんな事は望んでいない。
でも阿部に愛されたい。


「なぁ?いいだろう?三橋・・・。」


追い討ちをかけるように、阿部は三橋の耳に息を吹きかけた。
三橋の目尻が下がった。力が抜けている。



「阿部君・・・。」



三橋は阿部の手を取ってしまった

























「ぁ・・・はぁ・・!!」

「キツ!力抜けよ。三橋。」

「む・・ムリィ・・・。」



覆いかぶされて、一方的な好意なのに甘さを感じる。
相手の欲だけを吐き出す為にされている行為なだけに、三橋の体は負担が多い。

阿部は好きなように腰を振って、三橋を翻弄させていた。

「ぁぁ!!」

「何だよ。お前も感じてるんじゃん。」


「うう・・。」


何度かになる行為は、確実に三橋の体は甘い毒が侵食を進めていく。


毒は薄まる事を知らずに、段々時間が過ぎる事に、強く濃くなっている。
もう、今更こんな事やめられない。
それには外部的な問題だけではなく、三橋自信の問題でもある。


もともと三橋は阿部を恋愛感情で好いている。
阿部はそれを知っている。
阿部は三橋を利用しようと体のみ関係を望んできた、三橋は手をとってしまった。


だからこの関係は成立している。
実際、三橋を抱く阿部はいつもの雰囲気が違う。
抱き方には多少乱暴だが、好きという言葉をくれている。

でも寂しい。

一個満足してしまうと、次から次えと欲しいものが出来てしまう。


一度は拒否されらのに、またこうやって話してくれて、
一瞬だけでも愛してくれてるのに、どうしてこんなに貪欲になってしまうんどあろうか?



「ああぁ!!」

「お前、全然集中してねぇな・・・やめるか?」

「いや・・だ。」

「は・・いいぜ?俺だってまだヤリ足りない。」

「あ・・・ぁあ!!」




いつも阿部の好きなようにさせていた。
三橋は大人しく、阿部の腕の中で善がって、泣いて・・・。


終わる頃にはいつも体がダルイ。


体中、白液まみれになる時もあった。
阿部はやる事が終わってしまったら、三橋を置いて何事もなかったかのようにすぐに帰ってしまう。



それは今日も同じ事。

事がすんだ。
三橋はぐったりしていて、腕をやっとの思いで動かして、起き上がった。
阿部はもう身支度を済んでいて、部室から出る所だった。


「じゃな、三橋。またヤリたくなったらメールする。」


そう一言だけ残して出て行った。



コレが今の三橋と阿部の関係。






















本当の愛はどこですか?





貴方への愛は、本物です。

















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