孤島の華   0






春野サクラ、12歳。不幸にも両親を亡くし、引き取る親類も居なく不幸のどん底にた。
その、不幸に追い討ちをかけることが後に発覚したのだ。


両親には多額の借金があった。
サクラは両親がなくなってからその事実を知った。



家を始め、家具、モノ等などを売り払っても足りない額だった。
「困りましたね・・・・。」
そんなことを借金取りが言う中、サクラは黙って話を聞いていた。



「まだ、5000万残ってるというのに。」
借金取りが、サクラのほうをチラッと見る。

「・・・・・・・・。」





「仕方ないですね・・。春野サクラさん。」
「はい・・」








ドコ・・・・・







借金取りはいきなりサクラのお腹へ拳を入れた。
サクラは、瞬く間に視界がぼやけていく。



「なかなかの小娘ではないか、珍しい綺麗な母親と同じ髪の色だ。遊女屋に行ったら、5000万なんてたやすいだろう。」
借金取りの男は気絶したサクラを馬車に乗せて、遊女の花町へと急いだ・・・・。





















「へえ、なかなかいい娘じゃないか。」




男は花町で一番の遊女屋”木の葉花伝”でサクラを売りに来た。
女将がサクラをじろじろ見る。
「親の借金が残ってね・・・5000万なんですけど・・・。」
「金額は私じゃ決めらんないんでね。おい、シズネ!!」
「はい!ナンですか?綱手様?」
「自来也を呼んで来てくれ。」
「はい。」


綱手に呼ばれた、方ぐらいまでの女性シズネは奥の部屋へ自来也を呼びに行った。







「おう、新しい娘が来たって?ほう、どれどれ?」
ここの主人らしき自来也が来た。
「旦那、この娘5000万で買ってくれんか?親の借金が残ってるんですよぉ〜。」



自来也がサクラを見る。









「珍しい髪の色、まだ少し幼いが綺麗な娘じゃの。いいぞ5000万で決まりだ。」
サクラの知らない間に取引が成立してしまった。
「シズネ。悪いがこの子を部屋で寝かせてやれ。目が覚めたら噛み砕いて説明しろ。」
「はい、わかりました。」
シズネはサクラを抱き上げて、部屋へと連れて行った。


「金を用意してくるから、悪いがここで待っててくれ。」










そして暫く、自来也がお金を男へ渡し、完璧に交渉が成立した。
サクラはまだ、眠っている。



「綱手様。」
「なんだい?シズネ。」
「この子・・・大丈夫でしょうか?」
「さあ、わからない。ここは皆おんなじだ。お前だってそうじゃないか。」


「私の場合は親に売られてきましたから・・・。この子みたいに知らない間にってわけじゃないです。」
「状況はどうであれ、ここは皆売られてきて涙を呑んでいる。まずここから始めないとな。」




サクラが眠っている部屋にシズネと綱手が見守っていた。
「本当につらいのはこれからだ。私は部屋に戻る。その子を頼むぞ。」
「はい。」

































あれから何時間かたった。

「あ、目が覚めたんですね。」
気が付くと見たこともない風景だった。

「え?」
サクラは一気に起き上がった。
「あの?ここは?」
「木の葉花伝という遊女屋です。」
シズネはさらりと言った。


「え?遊女屋?」
「はい、はっきり申しますと、借金取りの男は気絶した貴方をここへ売りにきた。金額は5000万で。」
「!!!」
「そして、貴方は5000万分ここで働かなければいけません。」
「ちょっと待ってよ。ここって遊女屋なんでしょ?じゃあ、私は・・・」


「察しがいいですね。ここへ売られた以上は”花魁”としてここで働いてもらいます。」



この世の終わりかと思った。
花魁といえば売春だ。
つなり、自分の体を売ってかせがなければいけない。







「すぐってわけではないです。暫くはね。サクラさんでしたよね。貴方はまだ幼い。見習いとしてここで働きます。
 花魁となれば、唄や踊りなどのたしなみも必要なんですよ。あと殿方を喜ばせなくてはいけない。気の利いた作法も必要です。
 見習いの間はそのスキルを学んでもらいます。」

「はい・・・」



すぐにされるではいないと安心したが、遅かれ早かれ自分は見ず知らずの男に体を開かなければならない。

現実なんてこんなものだ。


どんなことをしたって、ここで売られた分のお金を返さなきゃ自由にはなれない。
サクラには残された道は一つしかないのだ。

生きていくためには。ここで花魁として生きることだ。





「今日はお疲れみたいですので、休んでください。その前に、サクラさんの部屋へ案内します。」
「はい。」






サクラはシズネの後を歩いていた。
遊女屋というものはとても広いところだった。



「そうそう、ちなみに部屋は2人部屋ですので、サクラさんは同じ見習いさんの部屋ですから安心してくださいね。」
「はい・・」







「さあ、ここですよ。」




「あ!シズネさん。」



ドアを開けると綺麗な金髪の髪の毛の女の子が出迎えてくれた。
「いのちゃん。この子が今日から新しく入った春野サクラちゃん。」

「へー。あたしは〜山中いのってぇの。宜しくね。」
「うん。宜しく。」


「じゃあ、私は戻りますね。」





















「で?あんたどうしてこんなところに売られてきたの?」
「え?」
とうとうな質問にサクラは困惑した。


「私は、両親が死んで、親類がここへあたしを売ったんだよね。あ〜あ思い出しただけで腹立ってきた。」
「私は・・両親が死んだんだけど借金があってさ・・・・」
「そっか〜あんたも大変だったね〜。」




このいのという子は明るい少女だ。
何故こんなにも明るくなれるのだろうか?





「あんたこれから大変だと思うけど、これから宜しくね。あたしのことはいのって呼んでいいわ。
 だから、あんたの事サクラって呼ばせてね。」

「うん」


二人は近づきのしるしに握手をした。




これから、どうやらやっていけそうだ。














BACK         NEXT