孤島の華    4





「いい話なんだが、これはどうしようか・・・?」
自来也はシズネに呼ばれ番台までやってきたが、大蛇丸の要求に頭を抱えた。

「桜は今売れっ子なんだよなぁ〜」

「別に遊女なんて、お稽古代、着物代でかさばるんでしょ?借金なんて」
「そうだ、ドコでも初めの金額よりかさばるのが普通だ。」

「いくらなの?桜の借金は・・・?」


「初めは5000万お稽古代と着物を合わせて1億・・・で売れっ子になって少しは稼げたな。」
「はい」

シズネは台帳とそろばんを自来也に渡した。
「おぉすまぬ。〜〜・・」
そろばんの音が鳴り響く・・



「・・・・8500万だな・・・」

「あら、そう・・・。」
大蛇丸は驚く事もなく、お金の入ってるカバンを自来也に見せた。
「大蛇丸?!」

「ここにはね・・・1億入ってるの。どう?それなら1億あるわそれでどう?」
「まあ、元の金額をちゃんと返してもらえば此処は別にかまわない。」
「あら、そう・・」


「まあ。後は桜しだい・・・」

「あぁ・・・ちゃんと本人の承諾を得るのね。」
「当然だ。」

自来也はシズネに桜を呼んで来る様に言いつけた。
シズネは部屋で休んでいる桜を呼び、玄関にいくように伝えた。
桜は玄関にいくなりぎょっとした。
そして、瞬時に大蛇丸に呼ばれたと解かった。
大蛇丸が此処へ来るのは、モエギを抱く以来だった。
大蛇丸は生娘しか興味がない。
それなのに一体自分に何の用があるというのか?


概に自分は大蛇丸によって純潔をなくしている。
それどころか、仕事のために自分のために身も知らぬ男に足を開いているというのに・・・・・

「大蛇丸さん久しぶり。」
いつもの太夫の笑顔を振りまいた。

「あら、ごきげんよう。すっかりいい女になったわね。」
「なんのようかしら?」
「相変わらず鋭いわね。ねぇ桜私の養女にならない?」

「え?」


一瞬大蛇丸が何を言っているのか解からなかった。
いままで桜を養女にと申し出てきた者はいたらしいが、桜の借金の多さにやめたのが殆んどだ。
大蛇丸はそんな大金をぽんと出してきた。
きっと自来也がもってる大きなカバンにはお金が入ってるのだろう。


「桜・・お前には選択権がある。」
「そうだったんですか?」
「もちろんだ。此処へは知らぬ間だたが、ここは違う。」
「アリガトウございます。旦那様・・・少し時間をいただけますか?」
「いいぞ。」
自来也は一度お金を大蛇丸に返し、明日の朝もう一度来て桜の答えを聞くことになった。
正直桜は困っていた。





大蛇丸の養女になるのは少し興味があった。
恐怖半分好奇心半分
桜の養女の噂は瞬く間に広がった。

いのやヒナタからも・・・・


「桜、あんたどっちにするの?」
「サクラちゃん大蛇丸さんの養女になるともう会えないね。」

いのは興味しんしんで、ヒナタは寂しそうだった。

































気がつけば朝日は昇り、早朝を迎えた。
昨晩は養女の話を聞いた男達が押し寄せて疲れた。
これでもかとコレでもかと・・・放してくれなかった。



だるい・・・・・


桜は大蛇丸の言葉を思い出した。


”私の娘に成れば何一つ不自由しないわ”


それはそうだろう。
桜の高額の借金もなんのためらいもなく出せてしまえるのだから・・・・・












時間どうおりに大蛇丸はやってきた。
不気味な笑顔を浮かべて・・・


「約束の時間よ。答えをきこうかしら・・・。」







「私・・・大蛇丸さんの養女になります・・」

その言葉に迷いはなかった。



「決まりだな。」
承認として、自来也と綱手もいたのだ。
「まぁ予想通りだったけどな。」



「えぇ・・・私も桜・・・話に乗ってくれるとおもってたわ。」
「どうするんだい?桜いつからになる?いつでもいいよ。」


「私としてはできるだけ早いほうがいいわ。」

「そうかい・・なら明日だな・・荷物とかもあるだろ」


「荷物はいらないわ。」
「桜?!!」

「遊女としての私はここへ全部捨てていくの。でもその前にいのとヒナタ・テンテンにお別れをいいたいわ。」
桜は部屋にいるいのとヒナタとテンテンに別れを告げた。
今度また遊びに来るから・・と言い残して、今度4人で遊ぼうと約束した。





「それでは・・・今まで大変お世話になりました。」
「ああ・・達者でな。」
「元気でな。」

「自来也・綱手この子は私が大切に面倒見るわ・・」


もう出口には豪華な馬車が用意されていた。
すごい・・・此処までもお金持ちだったんだ・・・

「さあ、いくわよ。」
「はい・・・ところで大蛇丸さん・・」

「何?」
「これからなんとお呼びすればいいです?」



「そうね・・・・・”お母様”ってのはどうかしら?」
「いいわね・・・」

大蛇丸と桜はくすくす笑って馬車に乗り、大蛇丸の屋敷へと向かっていく。





この花町とはもうお別れだ。
もう、ここへは来ることはできるだろうか?
大蛇丸が此処へ来る時に一緒に連れてきてもらおう。

それで、自分がいの達にお金を渡して彼女達の負担を軽くしてあげよう。
それが私にできる唯一のプレゼントだ。




不安と好奇心が重なる。


桜は馬車の中から見える風景をずっと眺めていた。


今日からこの人が自分の親なのだと・・・















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