孤島の華 24 蜜の味がする・・・・。 桜の部屋は甘酸っぱい匂いが充満していた。 「あ・・・サスケ君。」 貪り合う二人。 旅行から帰ってきてから逢引したり、イタチのいない時は部屋で二人は求め合った。 いけないことだとは分かっているが、今更止められない。 この気持ちに気づいてしまった以上は戻れない。 サスケは桜の体にまたがり、律動を続けていた。 これでもう何度目だろうか? 「すごいよ。桜・・・ここ、こんなになってる。」 指で指したところは潤いが異常なまでにまっていた。 絡ませると水っぽい音が響く。 「サスケ君・・・恥ずかしい・・・。」 「なんで?桜自身の音でしょ?」 「あ・・はぁ!!」 この関係がずっと続けばいいと思った。 でもいつかは公になるだろう危険な関係。 二人はそれに寄っていた。 痕はつけない するのはイタチが木の葉にいない時だけ 帰ってくる前日はしない ばれない様にいろいろルールを決めている。 それを守っているからこそ二人の関係は続くのだ。 明後日イタチが帰ってくる。 イタチが帰ってくると桜はいつものように紅葉と出迎える。 右の頬を桜が、左の頬を紅葉がキスをするのだ。 最近のイタチは落ち着きを取り戻したせいか、あまり恐怖を抱かなくなった。 しかし、夜の時の荒々しさは変わらなかった。 実際まだ怖いかも知れないが、心がサスケの方に向いているため気づいていないのかもしれない。 「どうした?桜。」 「え・・なんでもない。ちょっと気持ち悪いだけ・・。」 それから暫くして、桜の体の調子が悪くなった。 顔色が優れない。 「おかしいな。別になにもしてないんだろうけど・・・うう!!」 そういった矢先、嘔吐してしまった。 「げほ!!ゴホ・・・。」 「桜・・・お前・・・」 「・・・・そうかも知れないわね。二人目ね。イタチさん。」 桜の懐妊に国がまた祝福したが、桜は心から喜べなかった。 この計算だと・・・ サスケの子供だ。 何も言わなければ大丈夫であろう。 桜はお腹の中にいる子供をなでた。 「早く生まれてこないかな・・・。私の赤ちゃん。」 サスケにも言わないでおこう。 ぼろが出そうだ。これは私だけの秘密。 「な・・・それ腹の中の子は俺の子じゃねぇの?」 庭で紅茶を飲んでいたら、急にサスケがそんな事言ってきた。 本当は貴方の子と言ってあげたいが、やめておこう。 「ゴメンね。計算したらイタチさんの子だったわ。」 「謝んなよ。でも、大丈夫なのか?」 イタチの子なのにそれなのに生むのか? 「いいの。産みたいの。」 「・・・そうか・・・。」 サスケの子だから産みたいのだ。 サスケは隣に座り紅茶を入れた。 妊婦なだけに手が出せない。それはイタチも同じこと。 「別に関係ない。桜がいてくれればそれでいい。なぁ、これからどうしようか?」 「え?」 「こんままにする?」 「そうね・・・。」 確かに逃げ出したい気持ちは山々ある。 「この子が生まれてから考えるわ。」 「それもそうだな。早いもんだなあれからもう、何ヶ月もたってるもんな。」 「そうね。」 二人は手をしっかり握っていた。 それから数ヶ月、桜は第二子を産んだ。 また女の子であったのが、少し残念だったようだ。 黒髪の赤ん坊。 名前を ”椿”と名づけた。 第二子の誕生に国が祝いを上げた。 しかし、桜は第二子を産んでから、体を悪くしてしまった。 かなかな椿の面倒も見れない状態が続いた。 紅葉と椿の面倒は、使いのものがすることになった。 部屋でベッドに寝たきりなってしまったのである。 イタチは仕事が忙しくて、なかなか桜の様子を見に来ることも殆どなかった。 子供は毎日顔を出しえくれるが、サスケも毎日来てくれるわけでもない。 これからどうなってしまうのか?桜はそんな考えがよぎった。 「桜?入るぞ?」 「うん。」 入ってきたのはサスケだった。 「体大丈夫か?」 「なんとかね・・・。」 「だから言ったんだ。やめておけって・・。」 「だってしょうがないじゃない。好きな人の子供なんだから・・。」 「・・・それどういう意味だよ?」 サスケの顔が険しくなった。 この期に及んで、イタチとやり直すなんて言い出すのか? 「ホントはね、椿はサスケ君の子供なの。」 「・・・!」 「計算したらそうなった。でも、外にそれが漏れたら大変だから黙ってた。」 「お前・・・なんでもった早く言ってくれなかったんだよ。」 さっきの不安が一気にかき消された。 桜への愛しさが増してしまったのだ。 「サスケ君・・・。好きだよ。」 「・・・俺もだ・・。桜・・・。」 ドアを開ける音が聞こえた。 「桜・・・・サスケ?」 イキナリの事でとっさの行動が取れなかった。 二人は抱き合っているところをイタチに見られてしまったのだ。 しかし、イタチからでた言葉は意外だった。 「やはりそうか・・・。」 「「え・・・」」 「事実俺のこと言われても、実感がなかったからだ。サスケの子だといわれて納得がしたよ。お前達・・・いつからだ?」 「兄貴には関係ない。」 「まぁ、それもよかろう。」 「・・・イタチさん・・。」 「お前が俺を騙してたように、俺も桜に騙されていたのだ。愉快だったぞ。上手く隠せていると笑っているお前を見るのは・・」 「!!」 一瞬にして顔が赤くなった。 穴があったら入りたい気分だった。 はやりこの人にはかなわない。 「それに、私もそろそろ我慢の限界というものがあるのでな・・」 「なんだよそれ。」 「サスケ、”妻”を返してもらうぞ。」 イタチの指の鳴る音が合図のように、数人の使用人が入ってきた。 使用人は桜を抱き上げる。 そしてもう人グループはサスケを取り押さえた。 「え?きゃぁ!!」 「何するんだよ?」 「桜は別の部屋に移ってもらう。それからサスケ・・・」 「・・・なんだよ。」 「お前は半年間、雷の国にいってもらうぞ。」 「「!!」」 「ちょうど席が余っててな、私はこの前いやと言うほどいったからな。お前の名前を出しておいた。」 「てめぇ!!」 「兄にしかも、大名に向かっててめぇはないだろ。さ、桜を運べ。」 桜は抵抗したくても出来ない。 体は弱っているし、したら落とされる。サスケの子供にも危険が乗じるのだ。 「桜・・いままで構ってやれなくてすまなかったな。これからはたくさん構ってやるぞ。」 「いや・・。」 「夫に向かって、嫌はないだろ?」 「畜生!放せ!」 「サスケ様には今すぐに、雷の国へ行っていただきます。」 「ド畜生が!!」 桜が連れて行かれたのはイタチの部屋だった。 久しぶりに見るイタチの部屋は少し変わっていた。 明らかに前に入って時より広くなっている。 ベッドも明らかに大きい。 桜は丁寧にベッドに置かれた。 手錠をされ鎖でつながれて身動きが出来ないように・・。 「イタチさん?!なんなのこれ?」 「桜が逃げないように決まってるじゃないか。」 その笑顔がもう狂気を帯びていた。 「桜、頼むから逃げないでおくれ。そんな事したら手荒な真似をしてしまうかもしれないからな。」 「・・・イタチさん狂ってるの?」 楽しそうにしゃべるイタチに桜はそんな事を言ってしまった。 「桜・・・俺をそうさせたのは君だ。」 桜の唇を自分の方へと引き寄せた。 舌が入ってくる。 ザラついた感触がなんともいたたまれない。 ふざごうもふざげない、遠慮なしに歯をなぞられる、舌が触れ合う、吸われる。 「ふぅ・・・ん・・は・・・」 激しさが増して唾液が口からこぼれる。 上手く口の中に入ることも出来ず、居場所を失った唾液が流れ込んでくる。 イタチの手は桜の服の中へと入り込んでいく。 「あぁ・・!!」 「そういえばするのは久しぶりだったな。お前が体を悪くしてからなかなか出来なかったが、今日はさせてもらうぞ。」 「いや!!」 ボタンに手をかけられた。 器用に片手で一個づつはずされていく。 形のいい乳房を手で遊ばせる。するたびに桜から甘い声が漏れる。 それからだんだんと下へと手が降りていく。 蜜壷はほんの少しだけ湿り気を出していた。 指を入れて少し慣らさせる。 「久しぶりだからな。心配するなちゃんと痛くしないように十分ならしてやる。」 「ああ!!・・・つ・・んぁ。」 イタチは桜の体を十分熟知していた。 どこをどうすれば感じるのか、弱いのかこうなってしまっては体はイタチの思うがままだ。 体は心は裏腹に、準備を整えてしまう。 「ちゃんと濡れてきているな。まだ辛いだろうからもう少しか?」 「あん・・あぁぁ・・・はぁ・・つ・・い・・や・・・。」 もう口で抵抗することしか出来ない。 「嫌か?なら早く終わらせてやろう。慣れないから十分ほぐしてからしようとしたが、桜が早く終わらせたいのなら仕方ない。」 「え・・・。」 イタチは桜の足を開かせた。 秘所へと自分をあてがう。 強引に奥へと進んでいく、濡れてはいるがそんなにならされていない桜の体は悲鳴を上げだ。 「やぁぁ!!」 「桜、だから言ったろう・・・。でももう遅いか、動くぞ。」 「つ・・ぁ・・・は・・ああん!」 部屋から繋がっている所のいやらしい音が聞こえる。 ベッドのきしむ音が乱暴だ。 「や・・・駄目・・イタチ・・・さ・・やめ・・・」 イタチの動きは止まらない、むしろ激しくなっている。 絶頂が近いのか?だんだんあらあらしくなってきた。 「桜・・・」 「あ・・いや・・・抜いて・・。」 イタチは桜の中で達した。 脈打つのが桜も嫌な位感じ取ることが出来た。 「・・・すまなかったな桜。今度するときはちゃんと優しくやってやるから、あまり俺を挑発するなよ。」 「え・・・あ・・・。」 余韻が残る体にイタチはキスをした。 自分はずっとこのままなのだろうか? 「サスケも暫くは木の葉にいないから。残念だな桜。」 心を読まれている、用意周到だ。 「愛しているよ桜・・。」 「・・・イタチさん・・・あなたのはもう・・・それを”愛”とは呼べないわ・・・・。」 「”愛”だよ桜・・。」 それは狂気という名の・・・愛の花 |
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