ノスタルジア 6 いのは泣き始めたサクラを宥めて訳をといただした。 こんなにも愚図るサクラは初めてだったので、いのは心配だった。 ただでさえサスケと夜のおかしな関係疑惑がでているのだから・・・。 「・・・なにそれ!最低!!サスケ君!」 「違うの・・いの。あのねちゃんと約束をしてなかったの。」 「でも、それじゃサクラ・・・」 「いいの・・・。あの時私がちゃんと言えばよかったのよ。」 落ち着きを取り戻したサクラだったが、夜がサスケを誘い出したときの情景を思い出しなきそうになった。 「サクラ・・・あんまり無理スンナよ。」 「シカマルもありがとう・・。」 「なぁ・・・なんでそんなになるまで待ってたんだよ。」 我ながらサクラは女々しい。 待っている時間もデートの時間に入るかな・・なんて乙女すぎる思想に笑ってしまう。 「サクラ負けんじゃないわよ。」 「俺達はサクラの味方だ。」 「・・・ありがとう。いの、シカマル。」 結局、いの達と話し終わった後、少し待ってみたがサスケは現れなかった。 そろそろ帰ろうとして腰を上げた。 その帰り道にサクラはサスケとあった。 「サクラ・・・。」 「サスケ君!」 言いたいことはたくさんあったが、本人を前にすると何も言えなくなってしまう。 「・・なんでこんなところに?」 「・・・夜のやつだよ。」 サスケの口から予想通りの人物が出てきた。 きっと今まで一緒にいたのだろう。 「・・・クロメはホラー好きじゃないからって・・・お前も駄目だろ?だからとばっちりが俺に回ってきた。」 サクラには言い訳にしか聞こえなかった。 だって夜には他にも友達がいるはず・・・ 他にも・・なんで彼女のいる男を誘わなければいけないのか? 「サクラ・・・。」 サクラの視界がぼやけていて見えない。 サスケに呼ばれて自分は泣いていると気がついた。 「サクラ・・・お前どうしたんよだ?」 「ごめんなさい。なんでもない・・じゃぁ・・また明日。任務でね・・。」 「おい!」 サクラは涙を流している姿を見られたくなく、全力で走り去った。 サスケはどうしたらいいのか分からず立ったままである。 明日聞けばいいだろうと考えて、サスケも自分の家に帰っていった。 「・・・もうやだ・・。サスケ君・・。」 人気のいない場所でようやく止まり乱れた息を整える。 どうしようこのままじゃ帰れない。 泣く場所も見つからない。 もうどうしたらいいのかわからない。 「ここならいいよね。誰もいないし・・・。」 「・・・サクラ先輩!」 「・・・え・・・クロメ君。なんでこんなとこ・・・」 「サクラ先輩泣いていたんですか?」 はっと気づきサクラは涙を拭いた。 でももう遅い。 「先輩・・・」 クロメはサクラを後ろから抱きしめた。 「え・・・クロメ君・・。」 「体から忘れてみるのってはどうですか?」 それは何を意味するのかは分かっていた。 サスケと夜がそうならこっちも・・・・。 「つ・・・ん・・」 普段のクロメの正確からは想像出来ない情熱的なキスだった。 クロメもきっとサクラと同じ限界なのだろう。 サクラは流されるままに、クロメの後についていった。 もうこれでいい。 サクラも疲れているのだから・・。 値段の割には内装が綺麗なホテルだった。 そういわれてみれば、こんなところに入るのは初めてだった気がする。 クロメはもう上半身を脱いでいた。 「え・・ちょ・・クロメ君。」 「先輩・・大丈夫ですから・・。」 サクラをベッドに運び座らせる。 もっていた布でサクラの目を縛る。 「え・・・!!」 「サスケ先輩に抱かれてるって考えていいんです。」 「・・・」 「心が忘れられなくても、体が先に忘れてくれるから・・・。きっと途中で違うって分かります。」 いやなら僕のせいにしてくれて結構です。 クロメは本気のようだ。 クロメも自分自身に目隠しをした。 「不謹慎ですけど・・・先輩を夜だと思って抱きます。」 クロメの手がサクラを翻弄する。 優しい指触りはやはりサスケとは違う。 「・・・!・・・あぁ・・・ん・・・」 「先輩・・声我慢しなくていいですよ。」 首を通って、鎖骨へ、胸へ・・・ その愛撫全部がサスケと違うのに・・気持ちいい。 彼の優しい愛撫がサクラには心地よかった。 きっとサスケと夜の間ではこんな行為に走ることはないだろうと分かっているのだがやめられない。 サスケを求めているのに、サクラはサスケではなくクロメを求めているのは事実だ。 クロメをサスケに見立てて・・・ サクラがしていることはサスケを裏切る行為だ。 激しくなるクロメの愛撫にサクラはシーツを強く握ってこらえた。 声なんて我慢しなかった。 狭い部屋に甘い声が響き渡る。 「・・・ん・・・つ・・・あ・・・あ!!」 「あぁぁ!!」 「・・・ここ感じるんだ。」 太ももにキスが降りた。 舌でなでられる。 『・・・サクラ・・・・・』 「んん!!」 クロメの愛撫は切り替わるのが早い。 下半身かと思ったら、もう唇へ届いた。 「・・・ん・・・」 『・・・サクラ・・・・』 心の中でサスケの声を思い出す。 求められいる時のサスケの声と顔を・・・ そして叫んでしまえ・・・! 「・・・サスケ君・・・・・サスケ君・・。」 サクラは答えるように手を、クロメの頬イに添えた。 クロメも乗る様に舌の動きが激しくなった。 苦しくて息が出来ない・・。 「あぁ・・・ん・・・やぁ・・・!!」 「サスケ君・・・ああ・・・・」 求める人物はそこにいない。 ここに居るのは、互いを理解したもの同士。 空しい傷の舐めあい。 |
BACK NEXT |