ノスタルジア  7







あれから、サクラとクロメは頻繁に体を重ねるようになった。
無論、サクラはその間サスケに抱かれることもあるし
クロメは夜を抱くこともある。

普段は鋭いサスケも、このことには気づかれていない。
痕をつけない
匂いも完全に消す。
顔だって大丈夫。


互いに秘密。

いつからこんなに嘘をつくのが上手くなったのだろう?
今までなら、すぐ見破られてサスケに白状して
そんなサクラをサスケは笑って許して、そのかわり濃厚なキスと情交がまっていたというのに・・・。


今はそんな事なくなってしまった。


まるで体だけのつながりみたい。

そんなことを思ってサクラはフフと笑う。






「どうしたサクラ・・」

「なんでもないよ。サスケ君。」


「・・考え事なんていい度胸だな。」

「じゃぁ・・・私を夢中にしてよ。」

「勿論だ。」


簡単な言葉遊び。
性に溺れていく自分。

だって今日は正真正銘サスケに抱かれているのだから
体が今か今かと待ちわびている。



「はぁ・・・や・・・やぁ・・・。」

「サクラ・・・つ・・・」


サスケの前だけサクラはいつも以上に乱れる。
サスケはそんなサクラを見て、口元を上げている。
きっとこんな彼女を見ることが出来るのは自分だけだと・・・・


「サス・・・け・・・く・・・」

「何・・サクラ・・。」

「好き・・・。」

「あぁ・・・俺もだ・・。」



「・・・・・・き・・・・・」

「だから俺も・・・」


「・・つ・・・き・・・」




白い肌が赤く染め上がる。
そんなサクラを見てるだけで、サスケは情欲に駆られる。

「サクラ・・・。」



「・・・・・き・・。」

「あぁ・・・・」






       『違うよ・・・・嘘つきって言っているの』





「・・・つ・・・・・き・・・ぁぁ!!!」

「もう分かったから・・・サクラ・・。」


「やぁぁ!!」



サスケが果てた後、サクラはゆっくり起き上がりサスケの唇を奪う。


「最近お前・・変わったな・・。」
「そう・・?」

「誘うのが上手くなった。」


「・・・そんな事ないよ。」




サスケの部屋に響き渡る声はもう喘ぎなのか悲鳴なのか区別がつかなかった。





















サスケの相手をした次の日は、腰が響いて仕方ない。

今日は任務がなくて、演習だけだったから良かったけども。
演習やフォーメーションの練習でもそれなりに嫌なことがある。


案の上、夜はクロメの腕から飛び出し、サスケをつつきはじめる。


ちょっと前までは心が引き裂かれるような感覚だったが、今となってはもう慣れた
クロメとの秘密の関係が、サクラとクロメを正気に保たせているのだろう。























今日もクロメはサクラを求めてきた。
それに今日はそんなに爆発させることなどなかったはず。




演習が終わった後、サスケは上司に呼ばれていったので火影の元へ向かった。
夜は他の友達との約束事があるらしい。

サクラはそのまま帰ろうとしたが、クロメに呼び止められアカデミーにいた。

「クロメ君・・・ここアカデミー・・。」

「わかってます。そんな事。」


「たまにはいいじゃないですか・・・誰かに見られてるかもしれないという感覚。」

「クロメ君て・・・趣味悪いのね。」

「夜にもよくいわれます。」


「愛想尽かされたんじゃないの?」

「最近自分もそう思います。」


こんな会話のの中でも、器用にサクラの服を脱がしにかかる。
暗部の服は脱がしにくい。
ノースリーブのタートルネックだ。
そして腕にはプロテクターの装備がついている。

クロメは腕の防御をはずし、タートルネックをたくし上げた。




そしてサクラの綺麗な肌を味わう。



「つ・・・!!」


「いつもより感じてませんか?」


「そんなこと・・・」


誰もいない密室
舌の厭らしい音が木霊する。



ズボンを脱がされ片足を上げられる。
中に指が侵入してくる。


「あ・・・」


サクラを知り尽くしてしまった指は、サクラを虜にするのに時間を要さない。



「すごい濡れてますよ。」

「そんな事・・言わないでよ。」


太ももから蜜がたれているのが嫌でも分かる。



狭い空間が蜜地獄と化す。





いつまで続くのだろう?こんな関係


あぁ・・・ずっとか・・・・



サクラは笑った。



「先輩・・・何笑ってるんですか?」


「なんでもないよ・・・あん!」


サクラの手が横にある本を落としてしまった。
でもこんな奥にはわざわざ人も来ないだろう。


サクラは臆ついた様子もなく、クロメの指の感覚を楽しんでいた。













「ぁ・・・はぁ・・・い・・・・・い!!」






「誰かいるのか?」




「「!!」」



ソレはサスケの声だった。


「サスケ先輩〜。あ、こんなところに居た。何してるんです?」

「サクラを探してるんだが・・・こっちで見たと言ったやつ・・・・・・・」




自分達は別に隠れていなかった。
少し扉から進めば二人のあられもない姿が丸見えだ。



「サクラ・・・。」

サスケと夜は奥へとすすんだ。

人影が見えたので見える位置まで移動する。

「サクラ!」







見つかった・・。



「サスケ君・・・」



「夜・・」




サスケと夜が見たものは・・・


二人の濡れ場だった。






















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