ノスタルジア 10 サスケはすぐにサクラを担いで木の葉病院へと運んでいった。 綱手の処置により、サクラは一命を取り留めた。 病室で寝静まっているサクラ。 いのは知らせを聞いてすぐにシママルと飛んできた。 そこにはサスケと夜とクロメもいる。 寝ているサクラを見て一安心着いた。 「まさか・・・こんなこ事になるなんて・・。」 いのはサクラの痛々しい姿を見て泣いた。 そっとシカマルはいのを抱きしめた。 「ん・・。」 サクラの眼が覚めたようだった。 「サクラ!!」 サスケはすぐさまサクラの顔を見る。 「サクラ!」 「「サクラ先輩!」」 ふとサクラは目線を整えた。 サスケの声が聞こえた。 サクラの視界にすぐ入ったのは、サスケと・・・・夜の姿だった。 お願いだ、これ以上惨めにさせないで下さい。 「あ・・・・いや・・・やぁぁぁ!!」 「サクラ!!」 サクラは目が覚めたとたん悲鳴を上げた。 もういやだ。 見たくない。 サスケと夜が一緒にいるところを見たくない。 サクラは暴れだした。 「ちょっとサクラ落ち着いて!!」 いのはサクラを押さえつけるが、すごい力で跳ね除ける。 「う・・・!!」 ふといのはサクラがこぼした言葉が聞こえた。 「・・くな・・い・・。いや・・・」 「ちょっと!サスケ君、夜!あんた達は出てって!!」 「何故だ!!」 「今あんた達がいるとサクラが興奮する!」 いのは無理やりサスケと夜とクロメを病室から追い出した。 サクラには駆けつけた看護士が見ている。 「ねぇ、サクラの自殺の原因があんた達だって自覚があるの?」 いのは怒りを爆発させている。 背後から凄まじいオーラが出ているようだった。 ずかずかと大きな足音で夜の胸倉を掴み、一気に平手打ちをお見舞いする。 夜は訳が分からず、叩かれた頬を押さえた。 「・・・ねぇ・・二人ともちゃんと自覚して。」 お願いだから・・・サクラをこれ以上傷つけないで。 「いの・・。」 「シカマル。」 一部始終見ていたシカマルは、泣くいのを抱きしめた。 「何で・・どうして・・」 いのは納得がいかないようだった。 これではサクラがあまりにも可哀相だ。 サスケはもう一度サクラの病室に入ろうとしたが、綱手から面会謝絶の札が貼られ諦めて帰った。 クロメと夜は別行動を取っていた。 クロメはあの後、すぐに帰ったのだ。 夜は呆然として外を歩いていた。 憧れの先輩だったいのに突然殴られてショックだった。 ボーっとしているのか人に当たっても、何も言わすに歩きつづけた。 どう家についたか夜はよく覚えていなかった。 暫くはサクラ抜きで任務が始まる。 久しぶりのAランク任務だった。 正直言って、サクラ抜きの任務はきつい。 一人医療忍者が居ると居ないではやはり、歴然と違う。 それに加えてチーム自体が気まずい雰囲気なのだ、はっきりいって危ない。 夜はボウっとして、後ろか来る敵の攻撃に気づかなかった。 「夜!!」 攻撃にいち早く気づいたのはクロメだった。 とっさにクロメは駆け出した。 「・・・!!!」 「危ない!!」 「クロメ・・・・・。」 「クロメー!!」 クロメは夜をかばって自ら敵の攻撃を受けた。 その傷は深く、致命傷になっているかもしれない。 「クソ・・・こんな時サクラがいれば・・・!」 「いやぁぁ!・・クロメ!」 クロメの出血の量は、異常だ。 一刻も早く、処置が必要だ。 「クロメ・・・しっかりして!」 「夜!クロメをつれて逃げるぞ!ここにいたんじゃ全滅だ!」 「はい!!」 サスケと夜は、敵に気づかれないようにクロメを運んだ。 クロメは集中治療室へと運ばれていく。 「クロメ・・クロメ・・・しっかりして!」 「・・・・」 クロメは夜の言葉に気づいたのか、ふっと笑った。 「クロメ!!」 夜はクロメの手術が終わるまで、廊下で待っていた。 「まったく今度はクロメかい・・。どうしたんだい?お前達の班は・・。」 「まったくもって面目ない。」 隊長のサスケは頭をかいた。 負傷者が二人・・・。 「全く・・お前達の班は・・・まぁいい。4人がそろうまで休暇だ。これじゃ任務にならんだろ。」 「・・はい・・・」 クロメの手術は何時間にも及んだ。 待ちつかれた夜は寝てしまっていた。 「あれ・・・・私・・・寝ていたんだ。」 重たい瞼をこすった。 表示のランプは消えていた。 「やだ・・・誰も起こしてくれなかったんだ。」 よほど自分は深い眠りについていたのだろう。 「夜!」 「あ・・いの先輩。」 いのもクロメの知らせを聞いて、駆けつけてきてくれたのだ。 「・・・・クロメの手術終わったわよ。」 いのの表情は暗かった。 |
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